ガミラス人かよ。

　表題の言葉は、元航空幕僚長である田母神俊雄のツイートに接した際、愚弟めが口にしたもの。なかなか秀逸だと感じたので拝借しました。
　そのツイートというのは少し前のものになりますが、以下のような内容です。

田母神俊雄 @toshio_tamogami
世田谷区で毎時2.7マイクロシーベルトの放射線が計測されたということを危険だとマスコミが煽っています。
全く気にする必要はありません。その1万倍の放射線でも24時間、365日浴び続けても健康上有益なだけです。
https://twitter.com/toshio_tamogami/status/124132046091202561

　誰にでも理解出来るように丁寧に計算しましょう。2.7マイクロシーベルトの1万倍という事は27000マイクロシーベルト。ミリに直せば毎時27ミリシーベルトです。これを24時間浴びれば648ミリシーベルト、更に365日浴び続ければ236520ミリシーベルトとなります。単位を繰り上げて要するに一年間で236.52シーベルト相当という事になるのは、小学生でも判りますね。
　元航空幕僚長ともなれば常人とは身体の作りからして違う、漲る愛国心と大和魂の前には放射線如き何するものぞ、という事なのかも知れませんけれど……科学的データとしては、このような物があります。

　人間は10000ミリシーベルト、つまり１0シーベルトの放射線量で死に至ります。ぶっちゃけてしまえば236.52シーベルトというのは人間ならば確実にくたばる数値だという事です。これを健康上有益なだけとかほざくのは、もはや頭が悪いとかそういう次元ではありません。キチガイと呼称される領域です。

　航空幕僚長といえば航空自衛隊のトップ、空軍大将でしょう。それがこの程度のお粗末な頭では、闘いに勝利する事など不可能だと断言できます。こいつは牟田口廉也と同等以下の愚将、将と名乗る事が間違っているレベルのゴミです。
　私は国家への帰属意識や愛国心というものを微塵も持ち合わせていませんから、日本という国家がどうなろうと己の闘争を行うだけの事だという認識。故に、こいつを笑っていられます。しかし自称愛国者の方々は……非国民狩りをする前に田母神俊雄という獅子身中の虫を縊り殺した方が良いと、老婆心ながら忠告させて頂きましょう。とはいえこんなカスがトップになれたからには、まず間違いなく航空自衛隊という組織そのものの構造が腐っているのであって、虫を一匹潰しても詮無き事である可能性が高いですけれどもね。いえ、戦後70年かけて全く変わらぬ体質ならば、腐っているというよりはそれが本来の姿という事。ならば今後も刷新など不可能、戦争などやれば負けるだけです。痛い目に遭いたくなければやめておいた方が良いですよ、という忠告にしておいた方が適切でしょうか。
　それにしても日本の軍隊というモノは、太平洋戦争において台湾沖海戦で航空母艦11隻・戦艦2隻・巡洋艦3隻を撃沈し、航空母艦8隻・戦艦2隻・艦種不明13隻を撃破した等という出鱈目な大本営発表をやっていた頃と何も変わっていないのかも知れません。ちなみにこれ、正確なアメリカ合衆国海軍の被害は航空母艦フランクリンが小破、重巡洋艦キャンベラ並びにヒューストンが大破しただけだったりします。見たい物しか見ず、聞きたい事しか聞かない……それで闘いに勝てる道理はありませんのにね。