夢と希望と

そして力と意志と覚悟があるなら、きっと何でも出来る。

民意(笑)。

2015-04-29 | 中身
 天下の政権与党であらせられる自民党様が、無知蒙昧な愚民共に現行憲法がどれだけ理不尽で欠陥だらけの代物かを啓蒙する漫画を作成して下さったようです。日本国民と致しましては、有り難く押し戴き拝読せねばならぬ事は申し上げるまでもないでしょう。
http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/kenoukaisei_manga_pamphlet.pdf
 ……為政者にとって民主主義というシステムの素晴らしい所は、賢い者を無視できるという一点に尽きます。大衆というのはその大半が阿呆なのであり、阿呆を騙して意のままにする事は極めて容易。そして賢かろうと阿呆だろうと同じ一票しか持たないのですから、愚民共をちょちょいと煽ってやれば過半数の民意とやらは獲得できるのですもの。
 そんな仕組みですから、当然この漫画も自分の頭で物を考えられない家畜同然のゴミを対象にしたものである事は明白です。徹頭徹尾突っ込みどころの塊、こんなので「なるほど、改憲しよう!」なんて考えになる輩が1人でもいるとは思いたくありませんけれども……いるのでしょうねぇ、なにしろ大衆というのは阿呆なのですし。

 それにしても、いくらなんでも国民を舐めすぎではないでしょうか。劇中に馬鹿を登場させ、その馬鹿を納得させて見せても、作者が馬鹿だという証明以外に何の意味も無い事です。立憲主義とは憲法で為政者を縛るというシステム。しかしこの漫画のような寝言は、為政者の為に国民を縛るものに他なりません。
「真の勇気とは打算なきものっ!!
 相手の強さによって出したりひっこめたりするのは本当の勇気じゃなぁいっ!!!」
 という言葉がありますけれども、これは勇気に限った事ではなく、人権とて同様。権力者の都合によって認めたり制限したりするのは本当の人権では無いのですから。

 ちなみに蛇足ながら申し添えておくなら、闘い敗れて無条件降伏などした以上は勝者に蹂躙されて当たり前。いつまで敗戦国かといえば、次に闘い勝つまでに決まっています。とどのつまり、それがやりたいのでしょうけれども……まぁどうせ同じ轍を踏むのだろうと私は予測します。敗北を全く糧に出来ない愚か者は、何度闘っても勝てはしないものです。

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