あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

比嘉大吾が世界王座奪取

2017年05月20日 | ボクシング
5月20日 東京・有明コロシアム
プロボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ

比嘉大吾 TKO第6R ファン・エルナンデス

比嘉大吾(21才/白井・具志堅スポーツ)が初挑戦、全勝全KOで
新王者に輝いた。

前日の計量失敗で王座剥奪となり、前王者という肩書きになった、
ファン・エルナンデス(メキシコ)。

最近は減量を放棄し、残した余力で相手を降す選手も多いので油断
ならなかったが、(それ以前に試合が行われるかも微妙だった)
フットワークを使うメキシカンを挑戦者が追い回す展開となった。



初回はエルナンデスの撹乱戦術が光った。
右構えとサウスポーを頻繁にスイッチ。左右に動き回り、前進する
比嘉に鋭い左右のアッパーを浴びせる好スタート。

ただし、比嘉も焦って大振りする事もなく、相手を追い続けた。
第2Rにはロープに追いながら左フックをカウンター、最初の
ダウンを奪った。

一発でのダウン。あっさり倒れたエルナンデスに驚いたが、
しっかり立って試合続行。

4回終了後の公開採点では、ジャブでいなすエルナンデスの試合
ぶりが評価されていたが、比嘉は5回の序盤にも左フックをヒット。
前王者を再びダウンさせた。

インターバルでスロー再生される比嘉の左フックは短いパンチに
見えたが、体ごと叩きつけた強烈なものだった。

連打も繰り出す比嘉はボディから顔面へのアッパーも披露。
6回には右アッパーを貰ったエルナンデスがヘタりこむように
ダウン。

踏ん張れば持ち堪えられたようにも見え、これは諦めるかなと
思ったが、ここから元王者は何度も立ち上がって意地を見せた。

減量失敗で王座を失った選手に「プライド」だとか言いたくないが
簡単にテンカウントを聞かないトコロに最後の意地が見えた気がした。

仰向けに天井向いて倒れたときは、「もう終わりだ」と思ったが、
そこでも立ったエルナンデス。

しかし、比嘉はアッパーを擦り上げ、第6R4度目のダウンを
奪い、ここでレフェリーが試合を止めた。

コーナーポストに登って喜びを爆発される比嘉。
具志堅さんも歓喜のバンザイか…と思ったら、感激の余り涙々。

沖縄の英雄=具志堅会長も愛弟子の奪冠は本当に感無量なんだな。
決して声高に叫ぶことなく「比嘉大吾を褒めてください」と語った。

「心配してたけれど、信用していた。世界王者になると約束して
いたので…」と神妙にコメント。
逆に喜びの大きさが感じられる、素晴らしい師弟愛だ。

具志堅会長が沖縄・宮古工高の比嘉を直接スカウトして4年。
13戦目での世界王座奪取。それも日本人初となるプロデビュー
以来13戦連続13KOでの世界王座戴冠という快挙。

「エルナンデスを攻略すれば他に比嘉が追えない選手は居ない」と
いうのは大げさだと思うが…。

これが本当かは防衛戦で見てみたい。
とにかく、おめでとう!

拳四朗が世界王座奪取

2017年05月20日 | ボクシング
2017年5月20日 有明コロシアム

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
拳四朗 判定 ガニガン・ロペス

拳四朗は初挑戦で王座奪取。
TVでは最終回の放送だったが、逆転KOを狙う王者との打ち合いが
展開されていた。

拳四朗のボディー攻撃が有効。王者も打ち返し、盛り上がりの中で
終了ゴング。



ボディブローは有効と見做されない事もあるから心配だったが、
結果は僅差の判定勝ち。

手にしたベルトをセコンドの父・寺地永会長の腰に巻き「最初から
(こうすると)決めてました」と笑顔を見せた。

元東洋太平洋ライトヘビー級王者だった父・寺地永会長。
息子の拳四朗は父より随分と小柄だが、俊敏さには光るものがある。

これでライトフライ級主要4団体の王者は全員日本人選手という
“群雄割拠”の新時代となったが。
やはりアッピールして存在感を見せなければならない。

笑顔でダブルピースする姿がボクサーらしからぬ拳四朗は女性人気
出そうな雰囲気あるが。
防衛戦で見せるKOを披露して、ファンを増やして欲しいものだ。

「日ペンの美子ちゃん原画展」の収穫

2017年05月20日 | サブカル
太っ腹な「墓場の画廊」さん。
ここは「何か買わなきゃ」ってな気になってしまう。



商品を手にレジへ向かうと、メッセージ・ボードあり。
あ、真ん中に描いてるのは服部昇大氏の絵じゃないか。



まぁ、今日サイン会に来たから。
その時に描いて行ったんだろうな。



購入品。まずはシール。
フキダシが空欄の所もあるが、ここにメッセージを
描き込む趣向なんでしょう。



そしてポストカード。
なお、脇にあるのは中野ブロードウェイのパンフ。
※萌え絵になったなぁ。



そして日ペンのパンフ。
美子ちゃん大フィーチャー、美子ちゃん七変化(?)。
配布品ゆえ、有難くいただいた。



そしてブロードウェイから屋外に出て
遅い昼食を食べる。
中野・青葉。ラーメンの有名店です。



微妙な時間帯だったので、並んだり
待ったりせずに席に着けた。



ラーメンも完食し、帰途に就く。
すごく良い天気。

いみじくも中野駅周辺を堪能、大満足の
お出掛け日になったのでした。

日ペンの美子ちゃん原画展に行った

2017年05月20日 | サブカル
中野ブロードウェイの「墓場の画廊」で、日ペンの美子ちゃん原画展を
やってると言うので。

なかのZEROで「日本カトリック映画賞/この世界の片隅に」授賞式を
見に行った流れで北口にも足を向けてみた。



濃い空間として知られる中野ブロードウェイ。
まんだらけ等が並ぶ一角に「墓場の画廊」はありましたよ。

半分のスペースは「超人墓場」としてキン肉マンのグッズを売って
いるんだな。



そもそも『日ペンの美子ちゃん(にっペンのみこちゃん)』とは。
日本ペン習字研究会(日ペン)が実施しているボールペン習字通信講座の
イメージキャラクターであり、また彼女を主人公にした広告漫画の事で。



1972年~多くの少女漫画誌や中高生向け学年誌の裏表紙に掲載された、
まさに定番モノとして、当時の雑誌に親しんだ世代に高い知名度がある。
※私はドストライクで御座います。



作品としては描き手を変えながら続き。
作画は、中山星香(矢吹れい子名義)や、聖原玲音(森里真美名義)、
さとうげん(まつもとみな名義)、ひろかずみといった漫画家が担当。
2000年代には一時的に梅村ひろみによって復活している。
※敬称略



その間、常に変わらなかったのはその黒くてツヤがあって前パッツンな髪と、
字が綺麗であること、猫などペットがいる事。
※動物がツッコミ役になるケースが多い。
 中山星香先生は、ネコに喋らせるあたりに後の「ファンタジー漫画家」の
 第一人者となる片鱗(?)が見えます。



「美子ちゃん」は基本的に毎回のパターンは同じ。(失礼!)
美子ちゃんや友人たちの周辺で起こる問題を、字がキレイな美子ちゃんが
その特技を発揮して解決しようとする内容。

美子ちゃん、結構エグイ台詞を語ったりするので、それも強烈でした。
飯塚よし照・案の初期作品は普通に見ていたので印象深いな。



生原稿や掲載誌面の実物などが、公開されている。
ネームや、アナログカラー原稿や、そこに貼られた写植も「ザ・生原稿」。
※「山上たつひこ原画展」を思い出すなぁ…



3代目まつもとみな画の美子ちゃんなんて、時代的を反映してか一気に
アニメっぽくなったなぁ…と思ったら、ホントにアニメーターでもある
佐藤元さんだったと知ってビックリしました。



4代目以降、また少女漫画チックな絵になって、現在の服部昇大氏は
美子ちゃんパロディー漫画を認められて、6代目に就任!

最初期のイメージを残しつつ現代らしいポップな作風で人気を得て
いるという。



公式ツイッターでも定期的に新作がUPされて話題になり、それが
今回の原画展に繋がったといえる。
※素晴らしい事です!



お世辞にも広いとは言えないスペースだが、密度は濃いです。
しかも「撮影OK」!なんという太っ腹!
※まぁ、このご時世、それが宣伝ツイートに繋がったりするからな。



原画だけではなく、美子ちゃんグッズも並んでいる。
ノートや缶ペンケース、マグカップ、キーホルダー、シールなど。
モバイルバッテリーのイラストも可愛い。Tシャツまである!!



しかも、6代目美子ちゃんの作者=服部昇大氏が描きおろした、
複製色紙も登場。パロディ同人誌(?)まで陳列してある。
こりゃスゴイ。



さらに5/20(土)15時~服部氏サイン会も開催されたらしいが。
まぁ、私は中野ZEROでイベント見てたから無理でした。
ホント今日は色々ありすぎ…。



なお、この「日ペンの美子ちゃん原画展」、5月24日(水)から
展示内容が変わるとの事。

まだ原画があるのだが、壁が足らなかったとか(笑)。



24日から展示物が総入れ替え(?)して会期後半を迎える、
「日ペンの美子ちゃん原画展」。

正直、次はどんな美子ちゃんが登場するか、期待でワクワクして
しまいます。(今回はスポーツ・ヒーローも登場してました)



墓場の画廊「日ペンの美子ちゃん原画展」
最終日は、5月30日火曜日まで。

もう1回行くのもイイかもね!

日本カトリック映画賞「この世界の片隅に」授賞式の余韻

2017年05月20日 | アニメ・特撮
皆が席を立ってガラガラになった客席で、アンケートを記入する。

今日の感想。→「最高でした」。
2017年の「日本カトリック映画賞推薦作」。→まだ見れてません。

※いや、8月も上映されるから今年も「この世界の…」を挙げても
 イイかも知れないな。だったら2年連続受賞だ! ←ダメだろっ!!



ああ…。
微妙に頭がボーっとしている。
そもそも私にとって「この世界の片隅に」は、そんな映画だ。

すずさんの住むところと地続き…と言いつつ、何か夢うつつな
印象がある。

そう、オープニングから126分、私の目は私の体を離れ、この世界の
片隅を漂ったのです…。



そんで
感情移入しやすい私は「すずさんが現実にいるような」どころか
周作さんや、すみちゃんも居る、その世界をウロついて、ちょっと
すみちゃんにも恋しちゃったりしているのだ。

はははは。
ダテに「メーテルが理想の女性」とか言って、2次元の対象に淡い
恋心抱いてたワケじゃねぇぞ!

※「この世界の…」を見るたびに少し落ち込んだりしていた私だが。
 高山市民文化会館で真木太郎プロデューサーが、すみちゃんの
 将来の光明を語られていたと聞いて、ビックリするほど精神的に
 盛り返しているのです。



だから、ホントに「現世」に帰ってこれなくなったら困るのだ。
だから、作品に入って出て来るキッカケとして「バケモノ」が登場する
…そう勝手に理解しているのだ。

故・立川談志師匠は「落語はイリュージョン」と言っていたが。
広く考えれば「芸術は」「作品は」と言い換えることも出来る。



「この世界の片隅に」も、(暗喩が含まれてるかもしれないが)
ナンダカワカラナイ場面がある。

傑作に欠かせない、一種のイリュージョン。

宗教体験にも似ている。
かのジョージ・フォアマンは、モハメド・アリに敗れた後に神通力を
失い、並のランカー相手に苦戦するようになった。



その挙句、試合後に「ハレルヤ!神を見た!」と叫び、引退を決意。
神父になった時期がある。
※後に「教会のため」カムバック。40才を過ぎて世界ヘビー級王者に
 返り咲いた!

「神の姿?ダメージと脱水症状で幻覚を見たのだろう」
そうとも言われた。しかしジョージは本気だったのだ。

日本で言えば、フライ級で名王者ミゲル・カントの世界王座に挑んだ
触沢公男さん。
日本ランカー時代、「コンディション作りに悩み、拳の慢性的負傷に
苦しんで」、まさに神にすがる思いで教会に祈りを捧げていたところ、
「神の声を聞いた」と言う。

「本当に聴こえたんです!」



そして触沢の快進撃が始まった。元世界王者の大熊正二に大番狂わせの
KO勝ち!世界ランカーのホセ・ルイス・クルス(メキシコ)をもKO。

宗教を甘く見ては行けない。本当に力を与えるのだ。
5月20日、そんな空間に私も居た気がする。

ポツポツと大ホールを出て、JR中野駅に向かう。
小ホールのイベント看板ポスターがあった。



「おお、今日はザ・ニュースペーパーの公演があったのか!」
当日券あったら見たいなぁ…と思いつつ。

「いやいや、今日は他にも寄るところあるじゃん!」
「あと、夜は村田諒太の世界戦をTV観戦せにゃあかんやん!」

そんな事を考えていたら、すっかり現世に戻ってました。
まぁ、「お笑いイベント」も「ボクシング」も、私にとっては
聖なるモノですけどね。

日本カトリック映画賞「この世界の片隅に」授賞式を見に行く(6)

2017年05月20日 | アニメ・特撮
対談は続く

監督曰く「大変だったでしょう」と言われるところが実は苦じゃなかったと。
広島や呉の街並みを調べるのは楽しくて、どんな建物が建っていたかとか、
調べるのが愉しくて面白くて…。
※ここで、晴佐久昌英司祭から「オタク気質なんですね?」のツッコミが…



飛行機は小さい頃から大好きだったという片渕監督、でもだんだん怖くなって
きたという。

アニメを見始めたのは幼稚園くらいで、時期で言えば東映の長編アニメや
TVアニメ「鉄腕アトム」が始まっていた頃。
※ここで晴佐久昌英司祭から「だいたい同じ世代ですね」の言葉が。
 晴佐久司祭、見た目がお若い!(いや、片渕監督は年相応として…)



そうして、子供の頃からの積み重ねが「この世界…」に繋がって。
「そうか、オレはこのために存在していたのか」と。
誰かに使われているような気もしました…と語る片渕監督。
※ここで晴佐久司祭は「誰かに使われる」という言葉に反応され、
 「宗教用語でいえば『召命』と言います」と説明されました。

監督自身、この映画を作ったことで「救われた」ような気がしたと。
スタッフや家族も「報われた」と。

「罪の意識」「救い」「報い」「愛」。
カトリック映画賞らしい言葉が語られていく。

もちろん、映画の演出に関する話もありました。

司祭:「あと、テンポがいいですよね。ゆったりしているようで、とにかく
    テンポがいい。カット割りというか…」
監督:「原作マンガが連載もので、たくさんのエピソードがあって。それは
    出来るだけ映画に入れてみたかったんです。すずさんの大事な日々、
    なるべく削らす入れるならテンポを速めるしかなくて…」

監督:「登場する服にも物語があります。嫁入り前にもらった和服が最後
    どうなるか?他の服も同様です」
司祭:「はぁ~、そうなんですか」



そして片渕監督の至言。
「アニメーションはジャンルじゃなくて技法なんです、それを使って色んな
表現ができると思っています」

アニメの可能性。
「この世界の…」を作るため、広島から、こうのさんから啓示を受け、
さらにアニメの神から遣わされた片渕監督が、さらにアニメーションの
可能性を信じ、広げていく矜持を示した、その瞬間!



熱く肯く晴佐久昌英司祭。
このお二人、純粋な使命感という意味で共通している。

客席にいる、カトリックの方々と片渕監督のファンも。
誰に頼まれるわけもなく「ただ好きだから」「多くの人に知って欲しいから」
ツイートして、チラシや記事を配っている。

私は俗人なので、ゲスな事も考える。
「聖職者とはいえ、信者を増やせば団体内での地位も上がるから、
それで布教を頑張ってる人も居るでしょ」などという具合に…。

しかし、晴佐久昌英司祭の熱意は、純粋だ。
私は強くそう感じた。

「自らが信じるもの、良いと思うもの、それを純粋に広めたい」
その熱意に感動あるのみだった。

それは「この世界の片隅に」に関わる人たちと共通する熱意だ。

呼応する熱意。
私は感激するのみだった。



そもそもシグニス・ジャパンとは…
TV・ラジオ、インターネットなど様々なメディアを通して福音を宣べ伝える
存在で。聖職者、信者、求道者が連携して活動している団体との事。

まさに、あらゆるツールを駆使して「信じるものを広めたい」人々だ。

まぁ、何かにつけ映画の要素をカトリックにこじ付け様とする晴佐久司祭
様からは、逆に俗っぽささえ感じたのだが。
※スミマセン!!
 でも、その時の笑顔が、モンティ・パイソンで「ニック、ニック」する
 エリック・アイドルっぽかったんですもの!
 しかし、それはまた純粋無垢な俗っぽさとも感じられたのです…。

普段、晴佐久司祭が御自身のツイッターで語られる内容は、まさに聖職者の
ものだ。主の教えを説く、司祭様そのものだ。

カトリック映画祭という聖なる場。そこに俗な私が潜り込んだワケですが。
俗さえ受け入れて、さらに感動させる「空間」。
…もう、感じ入るのみでした。

晴佐久司祭から「今日、監督に来て頂けて良かった。お忙しい方だから…」
「皆さんも良かったですね。お話が聞けて!」の言葉あり。



実はチラシに「トークイベントあり」とは書いてあるが、片渕監督の名前は
表記できないでいた…と。
※私は直前に晴佐久司祭の「福音の村」サイトで監督のお名前を確認し、
 チケット購入を決意いたしました。

なお、片渕監督は対談冒頭で「何を置いてものつもりで参りました」
「このあと直ぐ舞台挨拶があって列車に乗ります」とコメント済みです。

とにかく。本当に来て良かったです。
主催の皆さま、片渕監督、ファンの皆様に感謝です。
本当に有り難うございました。



※今更ですが拙ブログのセリフなどの正確性は怪しいですので、誤りが
 あったらスミマセン!

4月9日にテアトル新宿で行われた上映+トークイベントも濃厚で最高でしたが
http://blog.goo.ne.jp/aru-rodgers/e/1839ccf021e1490162d0af50ead9d70a

※雑多な昭和の考証に協力されたという、前野秀俊さんが登場、ざっくばらん
 にしてマニアックな会話で終わった回!
 同席した作画監督の松原秀典さんが「もう時間切れ!?ボク全然しゃべって
 ないよ!」と絶叫した伝説の回。

今回のようなイベントも味わい深かったです。
自分とは違う世界の、普段体験できない濃密な時間。素晴らしかった。

また趣旨の違う上映会+トークイベントがあれば…
ぜひ行ってみたいと思います!

(終了)

日本カトリック映画賞「この世界の片隅に」授賞式を見に行く(5)

2017年05月20日 | アニメ・特撮
一旦壇上は無人となり、晴佐久昌英司祭と片渕監督が再登場。
席に着き、マイクを持ち、いよいよ対談開始です。

司祭:「カトリック映画賞の事はご存知でしたか?」
監督:「いやぁ、実は…」(苦笑)
ファン:(監督、なんて正直な…)
司祭」:「歴史は日本アカデミー賞より1年古いんですよ」(笑)

もう、打ち解けた雰囲気さえ感じます。
なにより晴佐久司祭が「この世界…」に惚れ込んでいらっしゃって
おいでです。ありありと伝わります。



~とはいえ、やはりカトリックの司祭さま。
片渕監督の家系がカトリックとチェックされてて。

監督は「私はそうではないのですが、曾祖母さんが洗礼受けた人で、
幼い頃は電車で隣駅のカトリック系幼稚園に通ってました」と返答。

「やはり、その時の教えが…!」とグイグイ詰め寄る神父様に、
監督はタジタジ…。

「映画の冒頭でも賛美歌が…」とも語る晴佐久氏だったが、
「聖歌はクリスマスを表現するため。戦前はそれが日常だったと
伝えたかったのです。原作にはないシーンでした」と説明されて
いました。



司祭:「素晴らしいのは画面の隅まで神経が行き渡る細やかさ」
   「モブと言われる人たちも生き生きと描かれていて…」

監督:「きっと私がいるのなら、そこが立ち位置でしょうから」
   「自分はそちら側の人間だと思うんですよ」

司祭:「すずさんたちは救われたのか、そういった点も…」
監督:「自身も被害にあった人が罪の意識を持ってしまい、
    なぜ生き残ったのか、そのせいで誰かが亡くなって
    しまったのではないか…と苦しんでしまう」
   「最後に何か付け足したいと思い、エンディングの
    クレジットに絵を付けようと描きました」

すずさんの右手にも言及され、エンディングに「みぎてのうた」の
歌詞「どこにでも宿る愛」を持ってきた事も語られた。
*最後もう一泣きさせられるトコロです!



また、幻の30分拡張版についても言及され。
「ご期待とあれば作りたいが、まずは少し休みたいです」と。
(休んで下さい…)

片渕監督は、興行収入よりも何人の人に見てもらったかが大切と語り、
動員数200万人カウントダウンの話も出たが。
これは劇場で見た観客だけゆえ、我々はカウントされないとの事!

今回の上映会参加で貢献したつもりの私は少し落胆したのでした。

日本カトリック映画賞「この世界の片隅に」授賞式を見に行く(4)

2017年05月20日 | アニメ・特撮
毎回新たな発見がある「この世界の片隅に」ですが。

今回は、終盤に周作・すず夫妻が橋の上にいるシーンで
後を歩き行く人たちのリアルな事に驚きましたよ!

顔が!まるで実写のような…!
※もちろんハッキリ見えたという意味ではない。
 ぼんやり写りつつ感情の動きがリアルに見えたのだ!

登場している人、モノ全てに意味があるというか…。
それが明らかになったのは、休憩後に始まった対談で
だったのですが…。



後半はテーブルと椅子が並んでいた。
椅子は中央を鋏み、1対3で。

これだけで「映画サイドから誰か片渕監督以外に誰か2名
登場するのか!?」とワクワクしたが。
それは空振りでした。(勝手な期待してスイマセン)

片渕須直監督、幸田和生シグニスジャパン顧問司教、晴佐久
昌英顧問司祭、土屋至シグニスジャパン会長が御登壇。

正直、カトリック映画賞に関して全く無知だった私だが、
シグニスさんや晴佐久神父の「福音の村」公式サイトで
確認させてもらいました。

過去、カトリック映画賞は、地味でも良作が選ばれている
印象があるが、アニメでは1988年の「火垂るの墓」以来
だそうだ。

まずは、
やっぱりシグニス・ジャパン司祭 晴佐久昌英氏の挨拶。

御自身が初めて「この世界に…」を見た時の感激が
甦ったそうで。

「この世界の片隅に生きる誰もひとりひとりが幸せで
なければならない」として、主イエスの言葉を引用。

無力な人、弱い立場の人について。
「これらの小さな者を一人でも軽んじないように気を
つけなさい」…そう弟子たちに伝えた言葉。



「すずさんはもう家族のような兄妹のような存在」とも
語り片渕監督や我々を感激させて下さいました。

そんな中、晴佐久神父が、片渕監督の舞台挨拶名物=
「この映画を初めて見た人!」挙手を、監督に先立って
やってしまわれて(笑)。

相当数の人数に「これだけの方が今回の機会にご覧に
なったかと思うと選んだ甲斐がありました!」と、
感激の御様子。

神父様だけど、熱いお方です。
髪も黒くてカットもサッパリ、マオカラー調の黒服を着た、
若々しさに改めて驚きました。

司祭様というと、ご高齢…なんて私の一方的な思い込みを
お許し下さい…。



挨拶は幸田司教、土屋協会長へと続き、それぞれ映画への
思いを語って下さいました。
※いままでは選考段階で素材を借りて見られることも
 あったが、今回は先にしっかり鑑賞されていたとか!

そして授賞式。
片渕須直監督に、花束と賞状、記念のトロフィーが贈られた。

監督の挨拶。
読み上げられた受賞理由の全ては原作にあるとして、
「こうのさんの代理で」受け取りましたと語り、再び大きな
拍手を浴びておいででした。

日本カトリック映画賞「この世界の片隅に」授賞式を見に行く(3)

2017年05月20日 | アニメ・特撮
このまま通常モードで上映が続くのかなぁ…と思いつつ。
半ば映画に入り込み、コトリンゴさんの歌でジワ~ッと来て、
タイトル文字が現れ出るトコロで。

音が一瞬とぎれた。
そして、映像が止まった。そして逆再生モードになった。



「キュルキュル」と音が出んばかりの巻き戻りっぷり。
一瞬、画面左上に操作用の画面モードが表示された。

「ああ、設定が違ってたんだ」

場内からクスクス笑いが聞こえる。

穏やかなカトリック教徒の方々、そして「すずさんファン」で
埋め尽くされた客席は、ほのぼのムード。

その程度の失敗を責める人はおりません。



映画は再び穏やかに再開。
多くの皆さんの「新鮮な反応」が嬉しい。
※泥んこ三兄妹の姿や、お砂糖のシーンなどで小さな笑い声が…

後はもう、作品に引き込まれていく空気がありありと。
緊張感、息を飲む雰囲気…。

私も変わらず物語に入り込み、後半は涙々の鑑賞。
周辺の方々も、そうでした。

物語には入り込んでるんですけどね。周りの人の反応や感情は
五感と言うか、皮膚感覚で分かるんですよね。

しかも、集中力の無い私は、映画鑑賞中でもウッカリ他の事を
考えちゃったりするんですけど。



「この世界の…」は何度見ても物語に集中しちゃうんですよね。
ホント、すごい映画ですよ。
※まぁ、「シン・ゴジラ」も、そうでしたが…。

エンディングの後は皆さん拍手。
しかし、多くの人が最初はフライング。

心のなかで「もう1回エンディングがあるんですよ」と呼び掛け、
本当のエンディングを迎えて皆さんと一緒に心置きなく拍手する
ワタクシ。

上映終わって客電が点いて、ベソかき男は相変わらずバツ悪し。

有り難いことに休憩時間が充分あるので、水分取ってトイレにも
行って、その後の対談に臨むのでした。

日本カトリック映画賞「この世界の片隅に」授賞式を見に行く(2)

2017年05月20日 | アニメ・特撮
11:45に入場が始まった。
私もチケットをもぎって貰い、入場。

ロビーには主催であるシグニス・ジャパン活動の内用などが
パネル掲示されている。



そちらは後で見させていただくとして、まずは席に向かう。
チケットには整理番号などなし。
映画の情報量や、対談を間近で見る事を考慮して、なるべく
前の席に向かおうとホール内へ。



これは…広い!
まさに、大ホール!!

前売りは完売と聞いた。本当にここが満杯になるのか。
フルに入れば1200名だ!!



※私の写真では大きさがイマイチ伝わりませんが…。

壇上にはスタンドマイク、催事趣旨を知らせるパネルが
吊り下がっている。

脇には、挨拶や対談内容がリアルタイムで文字表紙される為の
スクリーンも。



12時30分の上映を前に、司会の女性が挨拶。
向かって左側には手話通訳もいらっしゃる。

席は本当に埋まっている。
ほとんどの方々はカトリック教徒の皆さんで、自分たちの
映画賞、その催しを見に来られてるのだが。

みなさま穏やかな雰囲気ゆえ、あまりアウェイ感なし。



映画の授賞にあたり、シグニス・ジャパンの顧問司祭である、
晴佐久昌英氏は、素晴らしい言葉を寄せられて、私は大いに
感激したんですが。

授賞式では、その晴佐久神父と片渕監督との対談ありという
事だから、その内容も大いに楽しみなのです。

登場された晴佐久司祭は、感激の面持ちで「この世界の片隅に」を
受賞作として紹介できる喜びを語られた。

上映が始まる。
マイクスタンドが片付けられ、壇上のパネルも釣り上げられていく。



暗転、そして最早おなじみの「Tokyo Theatres 70Th」~映画泥棒~
MAPPAの文字。

いつものように、ゆるやかに、映画「この世界の片隅に」は始まった。

幼きすずさんの独白…。
あれ?字幕付き上映だったはずだが、文字が出てないぞ。

日本カトリック映画賞「この世界の片隅に」授賞式を見に行く(1)

2017年05月20日 | アニメ・特撮
場所はなかのZERO大ホール、12時から開場という事で。
少し早めに着きましたよ。
※駅から意外に遠かった…



2016年度の第41回日本カトリック映画賞の授賞式&上映会。
受賞作は「この世界の片隅に」。



あわよくば現場で昼食を…と思ったが、
並んでいらっしゃたのでそれは諦め。



2階が大ホールだが、少し並んだら階段下まで列が…と。
左列が当日券、右が予約客だが、もうどっちがどっちか
分かりません。



列にはシスターのお姿もあり。
「この世界…」を知ってはいるが、見るのは初という体の方も
見受けられる。



私は待ちながら(なぜか)ウォークマンで伊福部マーチを聴き、
ツイッターのチェック。

片渕監督は控室で「今日のすずさん」ツイート中だな。
エントランスは入場準備中。

列の長さと外気の暑さのせいか、開場は11:45に早まった。

本日、なかのZEROホールで日本カトリック映画賞「この世界の片隅に」授賞式

2017年05月20日 | アニメ・特撮
12時からです。
なかのZERO大ホールで2016年度の第41回
日本カトリック映画賞の授賞式&上映会。



「この世界の片隅に」上映とトーク・イベント。
トークが15時からだから、なかなかの長丁場。
※いや、凄く嬉しいんですけどね!



チケットは完売で、当日券は…。
片渕監督のトーク相手の司祭さま、HPで見たら
黒髪スーツ系で若く見えるお方な模様。

勝手なイメージで「白髪で高齢、欧州的な司祭様
衣装」と考えてたけど、そこは気楽(?)に
見れそうかな。
※仰ってることは、いかにも宗教家なんですけどね。

とにかく楽しみです。

腰痛ベルト

2017年05月20日 | 生活
見つかったよ。
ランドリーBOXの底の方に沈んでたよ。

白い粉吹いてたよ。久々に装着したよ。



なんか、胴が太くなったような
気がするが…。

気のせいじゃないな、コリャ。

これが原因でもあるだろうな。
増量した体重が腰に負担を掛けてるなぁ。

いよいよ本日、村田諒太vsエンダム!

2017年05月20日 | ボクシング
ボクシングのWBA世界ミドル級王座決定戦が、本日5/20
東京・有明コロシアムで行なわれる。

前日計量は19日に都内のホテルで行われ、
同級2位の村田諒太(31才/帝拳ジム)、元WBO世界王者で
同級1位アッサン・エンダム(33才/仏)ともに、リミットを
200g下回る72,3キロでパスした。



同じ興行での選手が減量失敗しているだけに、「(自分同様)
エンダムも体を作ってきてくれて嬉しい」とコメント。
好ファイトへの予感を語ったとの事。

17日の予備検診、18日の調印式と落ち着いた様子。
そもそもアマチュアの日本選手が金メダルを獲得したのも48年
ぶりという偉業だった。

それ以前の金メダリストは東京五輪の桜井孝雄氏。
プロ転向し、ライオネル・ローズのバンタム級王座に挑戦して
ダウンも奪ったが「安全運転」が災いし判定を失った。

ロンドン五輪金メダリストの村田は、アマチュア時代から好戦的
ボクサーで、ボディブローを打ち込む姿に驚かされたものだ。



プロ転向後は体の硬さを指摘されたり、ボックス技術の再構築を
試みたりで必ずしも「快進撃」とはいかなかったが、それでも
無敗で世界タイトルマッチを地元で行う幸運を得た。

とはいえ今回の相手エンダムは、これまでの相手とは格が違う。
KO率が高くても「この選手のどこが危険な強打者だ?」と思わ
される相手もあった。

エンダムは肉付きからして違うし、動きのスピード、手のスピード
とも段違いだ。

ジャブの突き合いで劣ることも大いに考えられる。
帝拳陣営および本人もそれは想定しているようで、ガバリングしつつ
前に出て強打を打ち込む作戦を臭わせている。



これまで「負けてはいけない」と、攻勢に出るのにブレーキ掛けてた
ようなシーンもあったが、いい意味でタガが外れるかも知れない。

それ以前に強打を貰って万事休すになる可能性もあるが…。
昨年エンダムが演じた衝撃KO、村田は右の強打を挙げつつも、それ
以前のジャブを「要注意」と語った。

確かにそうでしょう。ジャブあってこその後続の右だし。
しかし、倒した右もフック気味でウエイト乗った凄いパンチだった。
しかも速い。ガードの外から飛び込んでくる右。

村田がブロッキング主体でカバーしても、外から来るフックや真ん中
通り抜けるストレート、ガードを抉じ開けるアッパーと、エンダムの
右は何種類も危険なパンチが準備されている筈。

ガードを閉めたり脇をカバーしたりと、グラブの可動が必要だが、
パンチが速ければ、それが追いつかない可能性もある。

一瞬も気の抜けない試合になるでしょう。



村田の攻撃も、まだプロで見せていない連打がある。
アマ時代に使っていた右フックの脇腹打ちから右アッパー顎への
ダブルパンチ。
マイク・タイソンが得意としていた連打。

プロでは、そのダブルの間隙に左アッパーを顎に突き上げられる
危険性があるので、自重していたフシもある。

もちろんエンダム相手に序盤から使えるパンチではないだろうが、
終盤まで持ち込んで両者消耗している状況なら、有効なのでは
ないだろうか?

ぜひプロでタイソン連打を見せる村田を目撃したいと思うし、左
レバーをダブルで打ち込むシーンも見たい。

粘り腰のフィジカルは、むしろ優っているだろう。
速さに耐えて反撃に移る中盤以降に村田の見せ場が来るかも。

正直言って、予想は「6-4」から「7-3」で不利。
キャリアから見て、それが無難な数字だろう。

勝って吠え面かかせて下さいな。
その時は喜んで手のひら返しましょう!

ボクシングフェス2017の前日計量が行われたが・・・

2017年05月19日 | ボクシング
5/20に東京・有明コロシアムで開催される「ボクシングフェス2017」
トリプル世界タイトルマッチの前日計量が、5/19の13時から都内にて
行われた。

WBA世界ミドル級王座決定戦はアッサン・エンダム(フランス)と
村田諒太(帝拳)は、両者とも規定体重内で計量パス。



WBC世界Lフライ級タイトルマッチは、王者のガニガン・ロペス
(メキシコ)と同級4位の挑戦者・拳四朗(BMB)が共に48.8㎏で
計量パス。

元日本、OPBF王者の寺地永会長を父に持つ拳四朗、小柄ながら速さと
連打で仕掛ける試合ぶりは見事で、王座奪取に期待が掛かる。

※ちなみに寺地永vs竹原慎二の日本ミドル級タイトルマッチを私は
 生観戦したが、水増しじゃないミドル選手の戦いは凄みがあった。
 テクで優位に立っていた寺地永を一発で効かせた竹原の左フックと
 そこからの右ストレートは迫力満点!
 地響き立ててのダウンシーンは圧巻でありました。



そして計量はWBC世界フライ級タイトルマッチの王者と挑戦者へと
移ったが。
ここで王者のファン・エルナンデス(メキシコ)が200gオーバーの
失態を起こしてしまう。

挑戦者・比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)50.8㎏で計量クリア。
12戦12勝12KOの戦績と好戦的なボクシングで、こちらも王座奪取が
期待される沖縄ファイター。
なんとか世界戦の成立を期待したが、2時間の猶予を与えられた王者
エルナンデスは、結局ギブアップ。
※水を飲んだらしい・・・。

エルナンデスは計量放棄として、この時点で王座剥奪となった。
タイトル戦の成立は20日午後4時に非公式の計量を行ない、その結果で
挑戦者陣営と合意に至れば開催される模様。

比嘉が勝った場合は新チャンピオン誕生、エルナンデスが勝った場合
王座は空位のまま。

エルナンデスが著しく体重を戻し比嘉陣営が試合を認めなかった時は
試合不成立となる可能性もあるとの事。

最近の計量失敗選手は増量状態で体重差ある相手に体力勝ちし、戦績
伸ばして次のチャンスを待つ傾向にあるから、懸命な選択と言えるで
しょう。そもそも安全管理上、体重差ある選手同士を戦わせる事は、
好ましくない筈です。



興行は豪華だし、1試合が流れたら成り立たない程ではありません。
いっそ違約金を払わせて試合中止するのも手です。

そこそこ落として試合が成り立ったとしても、徹底的な攻撃で相手を
試合放棄させるくらいの気合で行って欲しいですね。