あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

いよいよ本日、村田諒太vsエンダム!

2017年05月20日 | ボクシング
ボクシングのWBA世界ミドル級王座決定戦が、本日5/20
東京・有明コロシアムで行なわれる。

前日計量は19日に都内のホテルで行われ、
同級2位の村田諒太(31才/帝拳ジム)、元WBO世界王者で
同級1位アッサン・エンダム(33才/仏)ともに、リミットを
200g下回る72,3キロでパスした。



同じ興行での選手が減量失敗しているだけに、「(自分同様)
エンダムも体を作ってきてくれて嬉しい」とコメント。
好ファイトへの予感を語ったとの事。

17日の予備検診、18日の調印式と落ち着いた様子。
そもそもアマチュアの日本選手が金メダルを獲得したのも48年
ぶりという偉業だった。

それ以前の金メダリストは東京五輪の桜井孝雄氏。
プロ転向し、ライオネル・ローズのバンタム級王座に挑戦して
ダウンも奪ったが「安全運転」が災いし判定を失った。

ロンドン五輪金メダリストの村田は、アマチュア時代から好戦的
ボクサーで、ボディブローを打ち込む姿に驚かされたものだ。



プロ転向後は体の硬さを指摘されたり、ボックス技術の再構築を
試みたりで必ずしも「快進撃」とはいかなかったが、それでも
無敗で世界タイトルマッチを地元で行う幸運を得た。

とはいえ今回の相手エンダムは、これまでの相手とは格が違う。
KO率が高くても「この選手のどこが危険な強打者だ?」と思わ
される相手もあった。

エンダムは肉付きからして違うし、動きのスピード、手のスピード
とも段違いだ。

ジャブの突き合いで劣ることも大いに考えられる。
帝拳陣営および本人もそれは想定しているようで、ガバリングしつつ
前に出て強打を打ち込む作戦を臭わせている。



これまで「負けてはいけない」と、攻勢に出るのにブレーキ掛けてた
ようなシーンもあったが、いい意味でタガが外れるかも知れない。

それ以前に強打を貰って万事休すになる可能性もあるが…。
昨年エンダムが演じた衝撃KO、村田は右の強打を挙げつつも、それ
以前のジャブを「要注意」と語った。

確かにそうでしょう。ジャブあってこその後続の右だし。
しかし、倒した右もフック気味でウエイト乗った凄いパンチだった。
しかも速い。ガードの外から飛び込んでくる右。

村田がブロッキング主体でカバーしても、外から来るフックや真ん中
通り抜けるストレート、ガードを抉じ開けるアッパーと、エンダムの
右は何種類も危険なパンチが準備されている筈。

ガードを閉めたり脇をカバーしたりと、グラブの可動が必要だが、
パンチが速ければ、それが追いつかない可能性もある。

一瞬も気の抜けない試合になるでしょう。



村田の攻撃も、まだプロで見せていない連打がある。
アマ時代に使っていた右フックの脇腹打ちから右アッパー顎への
ダブルパンチ。
マイク・タイソンが得意としていた連打。

プロでは、そのダブルの間隙に左アッパーを顎に突き上げられる
危険性があるので、自重していたフシもある。

もちろんエンダム相手に序盤から使えるパンチではないだろうが、
終盤まで持ち込んで両者消耗している状況なら、有効なのでは
ないだろうか?

ぜひプロでタイソン連打を見せる村田を目撃したいと思うし、左
レバーをダブルで打ち込むシーンも見たい。

粘り腰のフィジカルは、むしろ優っているだろう。
速さに耐えて反撃に移る中盤以降に村田の見せ場が来るかも。

正直言って、予想は「6-4」から「7-3」で不利。
キャリアから見て、それが無難な数字だろう。

勝って吠え面かかせて下さいな。
その時は喜んで手のひら返しましょう!


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (幸雄)
2017-05-20 05:38:36
負ければほら見たことかと言われ
勝っても本当の王者じゃないと
言われるのは仕方ないでしょう
勝ってカナダのレミュー下せば認めても
いいと思いますけどね(こりゃ先の話)

似たようなキャリアに赤井選手いました
確かに善戦し次こそは?とおもいましたが
結局 次のチャンスまわってきませんでした 負傷もでしたが。世界をめぐるライバルが沢山
いたからです 村田もここで取らないと
後ろに電通いたとしてもね
返信する
コメント御礼&れす (ある@ブログ主)
2017-05-20 08:43:44
To幸雄さん
決定戦王者ですからね。
エンダムも強いと思いますが、世界戦直前にランカー・チャレンジのような形で
戦うクラスとも言えるでしょう。

昔、ウエルターでムサシ中野さんや龍反町さんが世界ランカーに挑んだような…。

今回、村田が勝てば肩書的には世界王者ですが、やはり防衛して真価を問われる存在。

内容も問われますね。
返信する
Unknown (幸雄)
2017-05-20 21:52:34
ロルシーと畑山の試合もこんな感じでしたか??
フランス籍の選手に日本人選手は相性
悪いんですね

それと拳四郎選手 1つポイント取られていたら引き分けだったんですね

肝心な選手 負けちゃ・・・ねえ

比嘉ゴンも田中選手もめちゃ感動
しました
返信する
コメント御礼&れす (ある@管理人)
2017-05-21 22:15:15
To幸雄さん
ロルシーと畑山も思った以上に相手に流れてましたね。
村田は、相手パンチを防ぐ腕の強さ、押し勝てる下肢の強さ、これを世界戦で
発揮したのは凄いと思いました。パンチ力でも優ってたし。

ダウンシーンも芸術的カウンターだったし、「これは勝った」と思ったが、
採点結果は逆でした。ボクシング界にのこる、悪い慣習=ジャブやフットワークを
過剰に評価する採点法(?)「アリ・ポイント」「ラスベガス方式」。

まさか、この「ラスベガス方式」採点が、日本で、しかもメディアも後押しする、
村田諒太 の試合で発動されるなんて…ビックリしましたよ。
返信する

コメントを投稿