あるBOX(改)

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宝田明さんが大切な存在なのは…

2017年05月01日 | 芸能
戦争を知る数少ない世代の人だから...と言う
意味もあります。

今ね、反戦の話をすると、
すぐイデオロギーへと話題が転換されてしまうけど。



戦争体験者はそういった事を超越して、
「自分の身に起きた事」を語られますから。

※下の画像は「ゴジラ」出演時の若き宝田さん



「伊福部昭百年紀Vol.5」で、会場一体から83回目の
誕生日を祝われたのち、声を震わせながら戦争体験を
語られました。

満州で終戦を迎えた時、侵攻してきたソ連兵が次々と
婦女子を陵辱、自分も傷を負わされた…と。



晴れやかな場で何を仰るのかと思ったが

そのような「命すら危うかった」自分が生き延び、
年齢を重ねて、多くの人々から誕生日を祝って貰える
感激を語られて、「そういう事か」と納得しましたよ。



いや、それ以前に戦争体験者からすると普通に
あったことを語っているだけで。

あえてショッキングな言葉を使おうとか作為は
ないのでしょう。

『伊福部昭百年紀Vol.5』直前にも、インタビューで
ゴジラと核の話から、「今でも核兵器を使おうとする
馬鹿がいる。とんでもない事です」と、はっきり語って
いらっしゃる。



多くの人が思ってる事とはいえ、今、ここまで
言えるのは戦争体験者だからこそ。

つらい経験を語れない方々もいらっしゃると
思いますが。宝田さんのような方は貴重です。
大切な存在です。

どうぞ、ずっと、お元気でいてください。



P.S.
司会の小林淳氏から「ゴジラとキングコング、
両方と共演なさったのは宝田さんだけです」と
紹介され、海外スターとのエピソードなどを
語ってくれた宝田さん。

天野英世さんの事も「素晴らしい俳優で…」と
称え、我々を感激させてくれました。



現在、最新版のキングコング映画が上映中で、
3年後にはハリウッドで「キングコング対ゴジラ」の
実現ありという流れから

「端役でも可能なら出たいですな」と語ってくれて、
客席から大きな拍手を浴びた宝田さん。
まさに「役者」でございます。

日本人の博士役で出て欲しいですね!!