あるBOX(改)

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ウラジミール・クリチコ、ジョシュアにKO負け

2017年05月03日 | ボクシング
やっと留守録を見た。
あまり細かい情報を入れずに見たから凄く興奮しての
TV観戦になってしまいましたよ。

日本時間2017年04月30日朝に英ロンドンのウェンプレー
スタジアムで行われたプロボクシングWBA&IBFヘビー級
タイトルマッチ。



王者のアンソニー・ジョシュアと元王者ウラジミール・
クリチコ(2位)の対戦は、11Rレフェリーストップで
若き王者がTKO勝ち。価値ある3度目防衛に成功した。

まず、9万人の大観衆に度肝抜かされた。
暗い中、皆がスマホ使うから、まさに星空の如き光景。
その中心に輝くリング。

花火を含めた派手な演出で盛り上がる客席。
国家も大合唱。まったくもって凄い。

客席には往年の名王者。さらにはA・シュワルツネッガーの
姿も見えた。

タイソン・フューリーに判定負けして長期政権の玉座から
転落したクリチコ、再戦がまとまらず鞍替えしての挑戦だが
その相手も若きアンソニー・ジョシュア。
18戦18勝18KO。長いラウンドと苦戦を経験していないのが
不安材料と言われたが、クリチコも41才の年齢から衰えが
あっても不思議では無いという下馬評だった。

試合は立ち上がり予想外にクリチコがジワジワ圧力を掛ける
展開で、若い王者の勢いを削ぐ狙いがありあり。

入場時から厳しい表情だったクリチコ、覚悟が伺える。
※そういや入場曲はレッチリだったな。
 米国のグループが好きなのか、この兄弟は。

クリチコの左ジャブ、いきなりの左フックを警戒する王者、
2Rもリードパンチの応酬でピリピリした雰囲気。
WOWOW解説も、浜田剛史氏と飯田覚士氏の採点が割れる。

このままジワジワとベテランの術中に嵌まるのかと思った
矢先。第5R早々にジョシュアが仕掛けた!

勢いよく前に出て連打して煽り、左フックをヒット!
クリチコがグラついたと見るや連打を仕掛けてダウンを奪う。

ダメージ深いクリチコだったが、このラッシュで予想外の
スタミナ切れを見せたジョシュアは失速。

第6Rにはクリチコが反撃。
なんと強烈なワン・ツーをヒットさせ逆転ダウンをスコア!

疲れとダメージでピンチのジョシュアだったが、クリチコも
スタミナ浪費を嫌ったか詰めを急がず。

試合の流れはクリチコに移ったがジョシュアも回復。
クリチコもクリンチで上から覆いかぶさるなど、上手く対応
していると思われたが、ジョシュアは9Rにはパンチに切れが
戻ってきた。

9R終盤にはクリチコが右をショートでカウンターするも、身体が
ほぐれたのか相手の強打に慣れたのか王者は倒れず。

第11R開始直後、速い右ストレートをヒットされたクリチコ、
油断してたのかピンチに。
揉み合いに出たが隙を突かれて右アッパーでアゴを跳ね上げ
られる!さらに連打を浴びてクリチコはダウン!

倒し倒されのシーソーゲーム、凄い試合になった。
かろうじて立ち上がったクリチコだが、ここで勝負と王者は
ラッシュを掛ける。

大きなチャンス、ここでスタミナを考えちゃ駄目。
それが分ってるかの如くジョシュアは連打から左フックで
クリチコを倒す。

「もう終わりだろう」と思ったが、なおも立ち上がる元王者。
素晴らしいプライドだ!

まさにフラフラで試合再開に臨んだが、ジョシュアの連打で
防戦一方にたったところでレフェリーがストップ!

新旧対決は劇的な結末となった!
王者時代は試合が面白くないと言われたウラジミールだが、
こういう試合で素晴らしい王座への執着心を見せてくれた。

名選手らしい敗北。威厳を失わず、最後まで試合を捨てない。
※今回は、ややレフェリーのストップが遅かったと思うが…。

そんな元王者に対し、ピンチを乗り越えて最後は倒した若き
ジョシュアも素晴らしかった。

さらに両者とも「ダウンに繋がるパンチ」がシャープな
ショート気味の強打だったのも見事。
決して大味なフックの応酬、ラフな強打での撃ちあいでは
なかった。

得てして完璧に近かった名王者は力が落ちた時に名試合を
演じたりする。
衰えながらも戦術を練り、時に攻めを選択する事があるから。
※リカルド・ロペスも最後の試合が感動的でした。
 IBFライトフライ級王者のウィル・グリッグスピー(米)を
 懸命に攻め、被弾もありながら2階級制覇…。



まさに今回のウラジミールがそうだった。
敗れこそはしたが、キャリア中で最も観客を沸かせたことは
誇っても良い。
※しかも彼は試合後のインタビューで対戦相手と観客を称え、
 祝福している。立派な態度だ…。 

個人的には今回で終わりにしてほしい。ウラジミールの顔にも
皺が目立った。
聡明な彼なら第二の人生もあらゆる選択肢がある筈だから。

それにしても、興奮度満点の試合だった。世界ヘビー級タイトル
マッチで、ここまでのファイトは久しぶりではないか。

ジョシュアにはワイルダーとの対戦など、未来が開けた。
優しい顔立ちのせいか、人気も凄いという。

ある意味5Rチャンス後の失速はいただけなかっただけに、益々の
精進を期待したい。

とにかく両者に対し、「ナイスファイト!」と申し上げたい。
そんな気持ちです。
好ファイトを有難う!

ゼクシィのCM、なんかイイね

2017年05月03日 | 英国ロック

「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私はあなたと結婚するのです」
良いフレーズだと思う。

世の流れに寄り添って事業を継続する努力も感じる。
CMの好感度を上げてるのは、なんといってもバックで流れている楽曲。



ゾンビーズの「ディス・ウィル・ビー・アワ・イヤー」!!
収録されてるアルバム「オデッセイ&オラクル」も素敵な小曲揃いの名盤。
2001年にフロント2人が「コリン・ブランストーン&ロッド・アージェント」
名義で初来日した時も披露された。

公演場所は吉祥寺スターパインズ・カフェ。
一緒に見に行ったウチの連れが感激して泣いてたよ...。
http://blog.goo.ne.jp/aru-rodgers/e/1c04098f3d5c0255a3404eb95f422028