N の 祝祭日

映画、読書などのメモ

ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢

2017-08-28 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢
原題:EVERY LITTLE STEP
監督:ジェームズ・D・スターンアダム・デル・デオ
音楽:ジェーン・アントニア・コーニッシュ
2008/アメリカ

自分の夢の実現のために、どれだけの努力と気力を持ち続けなければならないのだろう。そのすざまじい姿に感動し震え、ささやかではあるが拍手した。自分の力と魅力をアピールするために最大限の表現をする。オーディションに参加した若者たちの表情が熱く美しかった。

歌唱力はもちろん演技力、表現力そして体全体から発するオーラみたいなものまでが求められる。沖縄出身の女の子が一人挑戦しチャンスをつかんだ。引き締まった表情で眼を輝かせていた。ゲイの男が自分の過去を語るシーンでは、見ているこちらまでもがジーンと泣かされた。全てをさらけ出して初めてつかむ世界。

「コーラスライン」の生まれるきっかけについて、原案者であるマイケル・ベネットは次のように語る。

「ダンサーというのは、非常にオープンな性格を持った人種です。自分の強味、弱点をよく知っていて、自分自身を隠すことには慣れていません。これは、子供のころからダンスを習いはじめ、一生の大半を鏡の前の練習で過ごすからだと思います。鏡は嘘をつきませんから。二度の集まりで収録したテープを、何ヶ月もの間、何度も何度も繰り返して聞いているうちに、「オーディション」の構想が浮かびました。この作品で、ある部分は私自身の経験をもとにしていますから、その点では自伝的な作品といえるでしょう。」

若いダンサー達の素直な自己表現に感激。今の自分の表現に満足せず、常に上を目指し練習する。全身の表情が美しく、自分の眼の輝かせ方を知っている。ゲイの男は泣きながらも、眼だけはキラキラ輝いていた。サラブレットは走るために生きるように、ダンサーは踊り続けるために生きる。美しくなるはずだ。

前代未聞の公開オーディション映像を、過去の映像と交差させ、過去、現在、そして希望へとつなぐ青春群像ドキュメント。

 

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キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語

2017-08-28 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語
原題:Cadillac Records
監督:ダーネル・マーティン
出演:エイドリアン・ブロディ、ジェフリー・ライト、ビヨンセ・ノウルズ、他
2008/アメリカ

アメリカ、シカゴのチェス・レコードの誕生から幕を閉じるまでの「ブルースと生きた人間たち」ドキュメントです。濃厚なサウンドが心地よく耳に響き、いろいろ登場する歴史的人物群像にはほぼヨダレ垂れ流し状態でした。マディ・ウォーターズのエレキギター、ハーモニカのリトル・ウォルターなど、ボクにとっては伝説人物です。チャック・ベリーの登場でようやくボクの歴史もはじまります。

ローリング・ストーンズがスタジオを訪れるシーンあり。

時代はしだいにロックへと移り変わる頃、「不条理をうたうのがブルースだ」という彼ら強い信念。後半部分はエタ・ジェームスの登場で、俄然、物語は濃厚な世界に突入。エタ役のビヨンセ・ノウルズの「アット・ラスト」にはただ唖然として聞き惚れるだけでした。他の人たちが吹っ飛ぶくらいの際立つ存在感。

ヒット曲を出せば、高級車キャデラックが手に入る。
アメリカの音楽夢物語です。
60年代の熱気を伝えながらも、ノスタルジーな雰囲気がいっぱい。
うっとりした時間を過ごさせて頂きました。

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