Nの祝祭日

映画、読書などのメモ

城塞

2016-02-07 | 

本を読んだ。

★城塞
著者:司馬遼太郎
出版社:新潮社

司馬遼太郎の《城塞》を読んだ。
司馬さんの文章は久しぶりである。

大阪冬の陣、夏の陣における、大阪城崩壊の物語であるが、
とにかく多くの人が登場する。
把握するのが大変である。

司馬さんは、語る。
日本人に愛されるには、詩人もしくは詩的行動者でなければならない。
大阪方の敵である徳川家康の行蔵(こうぞう)にはおよそ詩的なものがなかった。
それにひきかえ大阪籠城軍諸将の人生と行動はいかにも詩的である。

物語はその視点にたちながら進む。
塙 団右衛門、後藤又兵衛、そして真田幸村(信繁)。
大阪城崩壊とともに、後世に美名を残す。

大河ドラマ、久しぶりに見続けています。
時代劇らしくない群像劇が新鮮です。
やり過ぎな脚色がちょっと目障りですが、、、。


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