Nの祝祭日

映画、読書などのメモ

フェルメール 静けさの謎を解く

2018-05-19 | 

 

★フェルメール 静けさの謎を解く
著者:藤田 令伊
出版社: 集英社

 

《何故に、彼は省略した絵画》を描いたのか、とても興味あります。
作品の分析は、現代から見ればそんなに難しいことではありませんが、
《静謐の画家》とまで呼ばれるに至った過程、
そして彼の内面にとても興味をそそられます。 


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台湾人生

2018-05-16 | chinema(日本映画)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画を観た。

★台湾人生
監督:酒井充子
2008/日本

日本の台湾統治時代(植民地時代)に徹底的に日本人化され、
そして差別化されながらも、
台湾人としての誇りを失わなかった人たち。
そして、蒋介石の戒厳令下にも必死に生き、
人間としての尊厳を守り抜いた人たち。
このドキュメントを作ったのは日本人女性です。
女性だからこそ引き出せた映像のようにも感じました。

映画の中に登場する人々は、
統治時代の学校で受けた教育を懐かしむとともに、
自分を育ててくれた教育に感謝の言葉を述べています。
幾つかの忘れがたい差別を体験しながらも、
敢えて感謝の気持ちを伝える姿に、
今の日本人にはない姿をみる思いでした。
と同時、大戦後の台湾が歩んだ歴史を考えさせられました。

2.28事件は映画「非情城市」で知りました。
もともと台湾に住んでいた人々は、
戦前戦後と二つの権力支配に翻弄されたことになります。
映画の中では人々の感情が淡々と映しだされていました。


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船を編む

2018-05-14 | chinema(日本映画)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画を観た。

★船を編む
監督:石井裕也
出演:松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、小林薫、加藤剛、渡辺美佐子、他
2013/日本

原作は読んでいますので、では映画を。

辞書づくりは大変な作業です。
ひたすら根気強く、そして、まじめに作らないといけない。
どんな人が、どんな思いで作るのか、それなりに興味はあったんですが、
やはり《馬締くん》みたいな人や、《松本さん》みたいな人が、作っているんですね。
ただただ敬服します。
最近は、本の辞書は殆ど使わず、本棚の飾りになっていますが、
時にはめくってみようかと思わせたくらいです。


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その街の今は

2018-05-12 | 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本を読んだ。

★その街の今は
著者:柴崎友香
出版社: 新潮社

ダイナミックなストリーがあるでなく、
恋愛とか不倫とかの濃厚な物語があるでなく、
日常の淡々とした事柄をていねいに書き記しながら、
28歳の女性の揺れ動く心を細やかに描いている逸品です。
大阪の街の雰囲気もさりげなく表現されています。

かっての大阪の町が、大阪の若者が、いとおしくなりました。
今大阪は異常に賑わっています。
行きたいような、行きたくないような。


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ワイルド・スピードMAX

2018-05-11 | chinema(欧米系映画)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画を観た。

★ワイルド・スピードMAX
原題:Fast & Furious
監督:ジャスティン・リン
音楽:ブライアン・タイラー
キャスト:ビン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、ポール・ウォーカー、ジョン・オーティス、他
2009/アメリカ

第一作のオリジナルメンバーが揃って、パワーアップ。
この物語は、ドミニクが出てくると、パワーが炸裂する。

ここでも、スカイラインGT-Rが大活躍。
スタッフはよほどスカイラインのファンのようだ。
80年代の昔、知り合いに乗せてもらったことはあります。
嬉しく興奮したことを覚えています。

とにかく、
これでようやく、ワイルド・スピードMEGA MAX(Fast Five)の冒頭まで辿り着いたことになる。
こういう物語だったのかとようやく納得。


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完全なる首長竜の日

2018-05-02 | 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本を読んだ。

★完全なる首長竜の日
著者:乾緑朗
出版社: 宝島社

文庫本の帯に《映画化》と。
ならば読んでみよう、一気読み。

時空間の歪んだ語り口に初めはだいぶ悩まされました。
此れはいったい何を語っているのか?読みながらシュールな映像を思い浮かべます。
サスペンスの高まりに少しホラーが加わります。
しかし、一貫して、語り手である《私の視覚のぶれ》ですので、しだいにその感覚世界に慣れてゆき、そしてついにその謎が解けます。

物語はいわゆる《胡蝶の夢》がテーマ。
そのテーマを《いかに手際良く描ききるか》ということに作者は細心の注意を払いながら進行させます。
しかしその謎?に気づいた瞬間に、この物語への興味は薄れました。
ラスト、ちょっと衝撃でしたが、これも《イメージの増幅》の手段でしょう。
尽きることのない《現実と夢》の追いかけっこ。


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