N の 祝祭日

映画、読書などのメモ

フォロー・ミー

2020-01-27 | chinema(欧米系映画)

シネマです。
DVDで観る。
忘れられないジョン・バリーの映画音楽.


★フォロー・ミー
原題:Follow Me (The Public Eye)
監督:キャロル・リード
音楽:ジョン・バリー
出演:ミア・ファロー、トポル、マイケル・ジェイストン、他
1972/イギリス


主題歌 Follow Me (1971) ~ Follow, Follow [Long Version]


《ああ、あの曲聴きたいなぁ》
と懐かしくなり、レンタル。
作曲者はあのジョン・バリー。
繰り返し繰り返し切なく沁みるように響いてきます。
忘れられない映画音楽。
45年ほど前の映画であり、
知っている人が少なく忘れ去られた作品かもしれませんが、
今観てもビビッドです。
シンプルな物語だからこそ響くものがあります。
人の表情が微笑ましく生き生きとしているのは、
あの時代の特徴でしょうか。
ジョン・バリーの音楽とともに、
70年代初めのロンドンの街を散歩する気分で。

 

このDVDにはアメリカ公開のためのオリジナル予告編がついています。
この時のタイトルが《The Public Eye》。
《publicな視点で私を見て!》というもの。
《社会の中での自由な一個人としての私をしっかり見てね!》
というメッセージでしょうか。
自由と平等を声高に求めた1970年前後の空気を感じます。 


神童

2020-01-25 | chinema(日本映画)

 

 

★神童
監督:萩生田宏治
原作者:さそうあきら
音楽:ハトリ・ミホ
2006/日本映画


クラシック音楽を題材にした映画です。
突っ込みどころ多々あるんですが、
「音楽の深淵」さは出ています。
気楽な気持ちで観れば
愉しい。

音楽の世界で神童というこは
絶対音感の持ち主ですね。

楽譜を初見で理解し
それをオーケストラと演奏するのは
やはりありえない神童です。
映画では、
我々凡人には到底ゆきつけない世界観が描かれています。
それをちょっとだけ我々側に寄り添って
何とかわかりやすく見せようとした。
非常に大変な作業です。
大変な所業です。

成海璃子の不思議な少女。(当時13才だそうです)


チキンとプラム あるバイオリン弾き、最後の夢

2020-01-12 | chinema(欧米系映画)

★チキンとプラム あるバイオリン弾き、最後の夢
原題:Poulet aux prunes
監督:マルジャン・サトラピ
出演:マチュー・アマルリック、マリア・デ・メディロス、イザベラ・ロッセリーニ、ゴルシフテ・ファラハニ、キアラ・マストロヤンニ
2011/フランス=ドイツ=ベルギー

監督は、あのペルセポリス (Persepolis)で一躍名声を得たマルジャン・サトラピ。
イラン出身の女性漫画家(イラストレイター)。
この作品も、《絵本のようにファンタスティック》である。。
まったく異次元の世界。

素晴らしい人生観、
見事な芸術観に溢れた映画だった。

人生は溜息である。
芸術は《溜息を捕まえることである》

ああ、まったくそのとおり。
思わずため息が漏れる。