Nの祝祭日

映画、読書などのメモ

悲情城市

2022-08-31 | chinema(アジア系映画)

 

★悲情城市
監督:ホウ・シャオシェン
1989/台湾

 


この作品で、初めて、
監督の侯孝賢を知り、
俳優の梁朝偉(トニー・レオン)の姿を目に止めました。

あの
「九份の町」の石の階段がなつかしく蘇った。
今度来たら、
あの山に上ろうと思っていた山が写っていたのには、びっくり。

台湾の歴史を少しでも知っていたら、、、、
と嘆かされた作品です。

 

台湾での第二次大戦後直後の時代がもうひとつ理解できていないので、
ストーリィが正確に掴みきれないのが残念。
丁寧で自然なカメラワークで、
激動の時代に翻弄されながらも必死に生きた人間たちを愛しく表現している。
淡々とした語り口がより切なさを感じさせた。
たまらなく愛しい。


いいものを観た時の幸福感。
私の台湾映画愛のスタートにたつ作品です。 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリよ、永遠に

2022-08-27 | chinema(欧米系映画)

 

★パリよ、永遠に
原題:Diplomatie
製作年:2014年
製作国 :フランス・ドイツ合作

巧妙な交渉劇に引き込まれました。
《パリよ、永遠に》という抒情的なタイトルですが
映画の内容は、二人の男のタイトな駆け引きが延々と続きます。

実話であり、交渉の結果はどうなるかはその後の歴史が証明してくれているのですが、
二人の会話劇に緊迫感があります。
原題も日本語に訳すれば、《外交》となるそうです。

外交というのは、
相手の顔を見て、目を見て、相手の想い推し量ること。
自分の要求だけでガチンコ勝負すれば、
決裂するばかりか
未来に禍根を残すだけ。
歴史は語る。

タイトな展開でしたが
充実した作品でした。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゼロ時間の謎

2022-08-03 | chinema(欧米系映画)

 

★ゼロ時間の謎
監督: パスカル・トマ
2007/フランス

アガサ・クリスティ原作のミステリー。
いつもクラッシックファッションで優雅な人たちが主人公。
見ているこちらも優雅な気分。

犯人は美しい金持ちと決まっているので、
映画の途中で殺人者が解ってしまう。
が事件の解決に向けての謎解きを楽しむ映画。
とわりきればそれなりに愉しい時間。
のんびりと、陳腐な愛憎劇を見つめる。


くつろいだ時間にしてくれる。
これは貴重です。 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする