微睡みの祝祭

夢か現か、微睡みの中を彷徨う。
観たもの、想ったことをただただ漠然と書きとめています。

はやぶさ / HAYABUSA

2018-06-27 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★はやぶさ / HAYABUSA
2011/日本
監督:堤幸彦
撮影:唐沢悟
キャスト:竹内結子、西田敏行、高嶋政宏、佐野史郎、山本耕史、鶴見辰吾、筧利夫、他



《はやぶさ》の 映画化!
小惑星探査機「はやぶさ」の帰還までの感動ストーリー。
20世紀フォックス のロゴが出た時は、ちょっとびっくり。
そうか、制作は《20世紀フォックス》なんだ。
あの健気さには、まさに感涙モノです。
本作では、子どもの声を使って、いっそう、可愛さを強調してるところが、コラッ! です。

映画を見ていると、関係者の努力と言うか執念と言うか、恐れ入ります。
税金を使ったプロジェクトだからこそ、成功できたともいえます。
民間の事業では、拙速な成果が求められますから。

《はやぶさ》入門編としては、なかなかよかったです。
興味倍増。

こんな本も読みました。
《カラー版  小惑星探査機はやぶさ》川口淳一郎著(中央公論新社刊)




《はやぶさ2》も頑張っています。

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阪急電車 片道15分の奇跡

2018-06-18 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★阪急電車 片道15分の奇跡

阪急の一番の売りの路線をつかって上手く撮っている。
よくできたお話だなぁと思い、
この物語の原作者は一体誰だろうかと気になり調べてみると、
有川浩さん、さらによく調べてみたら、女性だった。
なるほど、わかるよなぁ。

女を励ます言葉があちこちに散りばめられ、
女の微妙な心理というか、
弱みというか、強みというか、そのあたリをつなぎつなぎ、《奇跡》という話に格上げしている。
凄腕の営業力である。

「私と付き合いながら、この女とナマでやるわけ」
中谷美紀のこの台詞で、ホーやるなぁ、この女この映画も本気やでぇと思わせた。
いつもこの人全力直球的演技で、筋の一本通った女性の姿をみせてくれるが、
今回もカッコイイ女、気丈夫な女を演じている。
この人がいると、空間に緊張感が生まれる。

そしてこの映像は爽快というか、異様というか、
こういうの 《一度でいいから見てみたい》
街の中、白のウエディングドレスの女がいたら綺麗だろうなー。
このありえない驚きの新鮮度。



しばらく息を飲む。
そして彼女が、泣き崩れるところから、《癒しのホームドラマ》へ。

《マルサの女》宮本信子は健在です。
しっかりしたおばあさん役で、存在感たっぷり。
彼女の台詞を聞いていると、芝居をしているというより、いつもの会話をしているような。
戸田恵梨香、男のDVに悩み再出発する女役。
彼女は神戸出身、関西弁がちゃんとしゃべれる関西っ娘なんです。
気張らんでも普段の雰囲気だったような。
谷村美月、何を隠そう彼女のファンで、彼女も関西っ娘。
普段のボケた感じがよく出ていた。
最近ほんとに良くみる芦田愛菜ちゃん、
年は幾つかしらんけど、適当に演技していてもきっちりそれでいいという天才的演技力。
不思議なくらいみんな普段の姿に見えた。
うるさいおばさん達も普段の姿に見えたから。

そんないかにも普段着のような彼女たちの台詞の中に、
いろいろはっとさせられる言葉がたくさんあった。
中でも一番は、宮本信子おばあちゃんの言葉。
《泣いてもいい。でも泣くのを自分で止めれる女になりなさい》だったかな? 
よかった。
背筋がビシーと伸びた。

阪急沿線で阪急と共に暮らす人たちの姿がいきいきと描かれていた。


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ALWAYS 三丁目の夕日’64

2018-06-17 | chinema(日本映画)

 

映画を観た。

★ALWAYS 三丁目の夕日’64
監督:山崎貴
吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子、小雪、堀北真希、森山未來、他
2012/日本



こういう作品はどうしても肌に合いにくいということで、敬遠していましたが、
今回初めてこのシリーズを見ました。
時代は1964年。東京オリンピックの年。
そのせいか、僕の《時代の記憶》はかなり残っています。

限りなくノスタルジーを感じさせてくれましたが、そこまで。
ドラマが余りにも定形的で、きつい言い方ですが陳腐。
ラストは、感情をもりあげようと迫れば迫るほど型にはまるという息苦しさでした。
日本人はもう少し自由に生き抜き、想像力はもう少し逞しかったのでは。

子供の頃、あの飛行機飛ばしに夢中になりました。
工夫を重ね思い通りに飛んだ時の悦びはそれはそれは至上のもの。
壊れては作り直し、羽が折れても、ゴムが切れても、それでもなんでも空に飛ばす悦び。
時間はたっぷりあったなぁと振り返る。

 

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台湾人生

2018-05-16 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★台湾人生
監督:酒井充子
2008/日本

日本の台湾統治時代(植民地時代)に徹底的に日本人化され、
そして差別化されながらも、
台湾人としての誇りを失わなかった人たち。
そして、蒋介石の戒厳令下にも必死に生き、
人間としての尊厳を守り抜いた人たち。
このドキュメントを作ったのは日本人女性です。
女性だからこそ引き出せた映像のようにも感じました。

映画の中に登場する人々は、
統治時代の学校で受けた教育を懐かしむとともに、
自分を育ててくれた教育に感謝の言葉を述べています。
幾つかの忘れがたい差別を体験しながらも、
敢えて感謝の気持ちを伝える姿に、
今の日本人にはない姿をみる思いでした。
と同時、大戦後の台湾が歩んだ歴史を考えさせられました。

2.28事件は映画「非情城市」で知りました。
もともと台湾に住んでいた人々は、
戦前戦後と二つの権力支配に翻弄されたことになります。
映画の中では人々の感情が淡々と映しだされていました。

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船を編む

2018-05-14 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★船を編む
監督:石井裕也
出演:松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、小林薫、加藤剛、渡辺美佐子、他
2013/日本

原作は読んでいますので、では映画を。

辞書づくりは大変な作業です。
ひたすら根気強く、そして、まじめに作らないといけない。
どんな人が、どんな思いで作るのか、それなりに興味はあったんですが、
やはり《馬締くん》みたいな人や、《松本さん》みたいな人が、作っているんですね。
ただただ敬服します。
最近は、本の辞書は殆ど使わず、本棚の飾りになっていますが、
時にはめくってみようかと思わせたくらいです。

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小津の秋

2018-04-28 | chinema(日本映画)

映画(DVD)を観た。

★小津の秋
監督:野村惠一
出演:沢口靖子、藤村志保、栗塚旭 、他
2007・日本

小津安二郎へのオマージュとして、
気品と格調の高さを全面に押し出そうとがんばった作品。
でもちょっと力みすぎた作品作りと出演者の演技に、肩こりしてしまった。
そこまで気張らなくてもいいのに。

深い哀しみと憎しみに生きるヒロインが、
蓼科の自然に包み込まれながらわだかまりの消え行く過程を描く大人のドラマ。
メロドラマ的に陥ってしまったのが惜しい。
蓼科の美しい自然を背景にしているので、
ゆっくり流れる時間を表現する余裕があれば、
さらに奥行きのある深い人間ドラマが描けたかもしれない。
ホテルに宿泊する設定が、どこかせわしない物語にしてしまった。
よくあるテレビドラマを見ている感じ。

火燃える囲炉裏を囲んで二人の女優が向き合う場面が見所。
藤村志保さんの長い台詞は女優としての力量の見せ場です。
すごい!
対して沢口さんも熱演。
京都に住む映画ファンとしては、栗塚 旭さんのストイックな表情が嬉しい。

 

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ディア・ドクター

2018-04-18 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★ディア・ドクター
Dear Doctor
監督:西川美和
出演者:笑福亭鶴瓶、瑛太、余貴美子、井川遥、香川照之、八千草薫、他
2009/日本

人肌の生暖かい空気、適度な湿度を感じさせました。
自然の中なのに、濃密な人間のざわつきを感じさせました。

鶴瓶師匠は、映画全編をとおして、どこか役者さんとして素人的表情です。
その素人臭さが、周りの芸達者の役者さんの中ではむしろ異質的であり、
そのことがかえって、うさん臭さと、事件のリアル性が、心地よいくらの対比とバランスをもって展開します。
まわりの人たちが自然な演技力をみせればみせるほどに、
鶴瓶師匠の胡散臭い存在感が引き出されます。

何を考えているのかわからないような得体の知れない茫洋とした姿は、
この山村で起きた偽医師事件にピッタリです。
周りの人たちみんなが、その「嘘」を受け入れ、
自然の中での「安定」を選択したような可笑しくも哀しい事件のようです。

この社会への問題提起のようにも受け取れるいくつかの事柄が描かれます。
都市と農村、高齢化社会、そして、医療の問題、生と死に関わる医療のあり方、などなど。
でもそのことを声高く訴えるのではなく、
むしろ「何も答えない」「全てを受け入れる」そして「何もしない」ことによって、
問題の本質を浮かび上がらせているようでした。

これは相当の問題意識と練られた知略が必要ですが、
その強い意図を前面に出してこないところが、監督さんの知性かもしれません。
その意図を鶴瓶師匠の愛くるしくもうさん臭い演技が具体化しているような気がしました。

エメラルドの稲穂が見事です。
田舎のゆったりとした時間の流れ、豊かな自然の光と大きな暗闇。
物語を語るにはピッタリの世界でした。
赤いBMWもお医者さん白衣も緑一色の世界では、異次元のような世界です。
映像を印象づけるすばらしいグッズ 。

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劒岳 点の記

2018-04-01 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★劒岳 点の記
Mt.Tsurugidake
原作:新田次郎《剱岳 点の記》
監督:木村大作
キャスト:浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい、井川比佐志、夏八木勲、役所広司、他
音楽:池辺晋一郎
2009/日本

映画全編が「劔岳」の峻烈な映像です。
映画人のプライドを感じさせる、妥協を許さない厳しく美しい山岳映像です。

この映画の魅力は二つ。
一つは立山、劔一帯の自然の美しさを見事に捉えたカメラワークでしょう。
相当の機材と、気心のしれたスタッフが必要ですね。
山の天候は不安定です。
撮影条件がそろうまで待つ勇気と執念が必要であり、
スタッフの苦労は相当のものだったと想像します。
映画のいくつかのシーンから想像するに、
相当の危険もあったのでは。
それを乗り越えての見事な映像は、
ただ美しいという世界から、
まさに立山曼荼羅の浄土の世界へと繋がるような世界観を感じました。

二つ目の魅力。
それはこの見事な映像を作り出した木村大作監督を中心とした製作スタッフ、キャストのチームワークでしょう。
危険と隣合わせの撮影地では、何よりチームワークが全てです。
良いものを創ろう、残そうという想いが、執念と情熱を高めます。
撮影された映像の純度が、互いの仲間への信頼を高めます。
ラストエンドロールからは、映画人たちの映画への熱い想いと仲間へのいたわりの想いが伝わってきました。

人間ドラマとしての表現部分には、いくつかの微妙なぎこちなさ、不似合いがあります。
大自然がテーマの映画でしたので、その人為的な不自然さが一層目立ちました。
明治という時代背景なのに、古き良き昭和の時代みたいな感覚は可笑しかったくらいです。
名だたるキャストを揃えていましたので、絵として楽しませていただきました。

劔岳一帯は今でも上級者向きの山岳地帯です。
劔岳は見る角度によって様々な姿を見せますが、
何処からみても岩山が針のように刺さり立つ山です。
劔岳に登った事を懐かしく思い出しながら、
大自然の中にすっぽり入り込ませていただき至福の時間を過ごしました。

剱岳の恐怖と爽快感が蘇ります。

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ガチ☆ボーイ

2017-12-09 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★ガチ☆ボーイ
監督:小泉徳宏
キャスト:佐藤隆太、サエコ、向井理、仲里依紗、他
2008/日本

記憶障害の若者が、
生きる意味を求め、
明日への自分のために、
今日の生きる時間を肉体に刻み込む。
プロレスこそが生きている実感を確認できる時間。
主人公と共に生きる青春群像が眩しい。

佐藤慶太さんが抜群の演技で物語を引っ張ってくれる。
迫真のプロレス技に興奮してしまいました。
滲みるところはしんみりと。
彼の表情は生気溢れるもので、エネルギーをいただきました。
プロレスファンではありませんが、
彼らの姿には、素直に共感です。
ネバーギブアップ。まさにガチ☆ボーイ。

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乱暴と待機

2017-12-08 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★乱暴と待機
原作:本谷有希子
監督:冨永昌敬監督
キャスト:浅野忠信、美波、小池栄子、山田孝之の4人のみ
主題歌:相対性理論と大谷能生
2010/日本

タイトルそのもが意味不明であり、そこにこの作品の可笑しさがある。まったく不条理である。こんな男と女たちが存在すること事態が可笑しくも悲しくも、ぞしてなにより不条理である。ぼくの感性では理解できないのだが、でもでも、まったく完全否定しきれないところに、この作品に妙なリアリティがある。

どのようにも物語は展開可能なデタラメ展開である。しかも、「のぞき」が題材であり、これはやっぱり不条理な男と女の物語である。しかし、どこか可笑しくもほっこりする。一人ひとりの感情がしっかり捕らえられて、不条理だけれどもうなづいてしまう不思議さ。それぞれの局面では、男と女の真実に迫っているのかもしれない。感情をうまく表現できない現代人への皮肉とも受け取れる。登場人物は4人のみ。不器用で滑稽だけど、誰にでも潜んでいる人間性。優しさと切なさと乱暴が切ないくらい混在する不条理である。浅野忠信の描く人間は想像を超えるキテレツさ。凄みと笑いが混濁して人間を逸脱している。

相当「乱暴」な描き方ではあるが、人の湧き上がる感情をじっくり「待機」させながら、物語はトリッキーに突き進む。予定調和で終わらない刺激が笑いを誘う。

主題歌は「相対性理論と大谷能生」。この不条理なそして4人だけの閉じた社会に、幸せな音楽を聞かせてくれていた。

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少林少女

2017-12-07 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★少林少女
SHAOLIN GIRL
監督:本広克行
キャスト:柴咲コウ、仲村トオル、キティ・チャン、岡村隆史、江口洋介、他
2008/日本


柴咲コウの「少林少女」を観た。
映画が始まって、5分ほどしてから、「これは少し変だ」とその異様なものに気づく。その後は、まったく思考を停止させた。柴咲コウの爆裂摩訶不思議なアクション映画に酔いしれようと覚悟を決めた。

コウちゃんの圧倒的な「気」に、若い女の子のムンムンした「気」に完全に打ちのめされ別世界に突入。ドラゴンボールのような、意味不明の黄金の世界。☆▽×□★♢!!!!?/??。

身終えた後、外の世界が異様に見えた。

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犯人に告ぐ

2017-11-18 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★犯人に告ぐ
原作:雫井脩介
監督:瀧本智行
キャスト:豊川悦司、石橋凌、小澤征悦、笹野高史、片岡礼子、他
2007/日本

一向に捜査の進まない連続児童誘拐殺人事件を解決するため、
警察はテレビから犯人に呼びかけるという前代未聞の捜査を仕掛ける。
かつて捜査に失敗した1人の刑事がテレビを使って犯人を追い詰めていく
「劇場型捜査」を描いた雫井脩介のサスペンス小説の映画化.

男たちの執念が美しい。
原作の物語展開力生かしながら、
刑事群像に焦点を絞ることに集中し、
原作の甘い部分を見事に補完した。
登場人物の背景を少し変えて、より感情移入しやすいストレートな構成にしている。
俳優さんたちも個性的に役柄を演じ存在感溢れる人物が描かれた。
いろんな表情をもつ人物が登場し映画全体のアクセントがしっかり効いている。
物語の終わり方をどうするか楽しみにしていたが、期待以上。
映像もナチュラルでいい感じ。
抑制が効いている。
僕は十分愉しんだ。

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時をかける少女

2017-11-17 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★時をかける少女
Time Traveller,
The Girl Who Leapt Through Time
原作:筒井康隆
監督:谷口正晃
主題歌:いきものがかり「ノスタルジア」
キャスト:仲里依紗、中尾明慶、安田成美、勝村政信、石丸幹二、他
2010/日本

「時をかける少女」は通称「時かけ」。
原作は筒井康隆による短編小説。
あっけないほどの短編小説である。
ところが1983年、主演:原田知世、監督:大林宣彦 の「時かけ」として大ヒット。
この作品は何回観たことやら。
原田知世さん、いまもCMで活躍中。

その後、角川春樹自ら監督となって「時かけ」を作っている。
ほとんど話題にはならなかったと思うが、原田知世さんがナレーションをしている《幻の作品》である。
テレビドラマでも当然放映。1985年の南野陽子、1994年の内田有紀。どちらも観た記憶があります。
セーラー服が可愛く話題性はありましたが、原田知世のカリスマ性には程遠く。

そして、ほとんど忘れてしまって2006年突如として、アニメ「時かけ」の登場。
主人公は紺野真琴、芳山和子とは果たして同一人物か?
細田守の爽快なアニメキャラはほとんど吹っ飛び状態だった。
そのアニメキャラの声を担当したのが、仲里依紗。
吹っ飛び状態のまんま、2010「時かけ」に突入。
足太の曲線美をギラギラ魅せつけて、一気に時空を掛け捲りました。
エイッ!

長々と「時かけ」について語ったが、それだけブランド作品であるということ。


新しい「時をかける少女」。
筒井康隆さんもびっくり、大林宣彦もこれなら絶賛でしょう。
1970年代の表情には郷愁感を誘われます。
仲里依紗さんのハイスクール姿は躍動感があり、
「時かけブランド」はさらに急上昇。

昭和47年の百円玉貯金。これが意外にも物語のキーワードになります。
ひょっとしてボクの財布にも、、、。小銭入れには百円玉が22枚もあり、意外にも昭和のものは14枚ありました。
一番古いので昭和42年ものが3枚あり。
「芳山あかり」が間違えてタイム・リープした49年ものは2枚もありました。

実際に飛び込んだのは昭和49年、1974年です。ボクは学生時代を思い出します。
南こうせつ、吉田拓郎の懐かしい歌声が、トランジスターラジオから流れていました。
当時は、なんでこんな軟弱な歌が流行るんや! とある種の嫌悪感さえ持っていましたが、
避けられない「同時代性」も感じていました。

この「時かけ」は、限りなく美しい「70年代へのオマージュ」となっています。
中尾くんの姿は70年代の若者そのもの。びっくりするくらいのあの時代の表情。

その二人が、まさか、、、。
仲良くやっているようです。


筒井さんいわく
「私にとって『時をかける少女』は《金を稼ぐ少女》。
映画になるたびに本が爆発的に売れる。
でも今回で4度目で、
川端康成の『伊豆の踊子』は6回作られているから、まだまだ」

次はどんな《時かけ》ができるか、楽しみではある。

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森崎書店の日々

2017-11-15 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★森崎書店の日々
原作:八木沢里志
監督・脚本:日向朝子
キャスト:菊池亜希子、内藤剛志、田中麗奈、他
2010/日本

タイトルでもわかるように、これは古本屋さんを舞台にした物語。
ほんとに何ともないまったりとした内容だった。
若い女の子の失恋話、自分探し、中年男の懐かしい自分探しの旅、そしてcoffeeの香り。
ちょっとつっこみたくなるような類型的物語ではあるが、でもなかなか落ち着くんですね。
ちょっと和風のちょっといい感じのお店でゆっくりくつろぎいただいたお料理のような味わい。
ほんのり薄味で。
ごてごてけばけばした忙しない時代にあって、
時間の流れをゆっくり捕らえ、
街とそこに生きる人の日常を柔らかく包んでくれたのは心地良いもの。
ご馳走様でした。

勘と運だけを頼りに本を選び読むシーンが印象深い。
この作品の一番美しい映像だった。
「読書の真髄」ともいえるような。
東京神田神保町の古本屋街が愛情込めて描かれるている。
なかなか良い景色である。
京都の古本屋さんもずいぶんと数が少なくなったなと感慨深く振り返る。

あの謎の本の値段はどんな基準でいくらの値をつけたんでしょうか。
謎を深めてちょっとお上品。

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サイドカーに犬

2017-11-14 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★サイドカーに犬
原作:長嶋有
監督:根岸吉太郎
キャスト:竹内結子、古田新太、松本花奈、鈴木砂羽、他
2007/日本

物語はヨーコと薫がともに過ごした夏休みは1980年代はじめの設定。「コーラ」の缶も今では懐かしい細い250mlタイプ。よく飲んだよなぁ。「パックマン」も登場。1980年にナムコが発表したコンピュータ・ゲーム。80年に芸能界を引退した山口百恵の大ヒット曲「プレイバックpart2」。キヨシローの名曲「いい事ばかりは ありゃしない」。江川卓投手も登場。「野球」がまだ身近な時代。マージャンも懐かしい雰囲気。80年代初頭のレトロ・ワールド。

「サイドカーに犬」というのは、まさにバブルに向かう時代のささやかな象徴。
時々見かけたけど、どこか馬鹿馬鹿しくカッコよかった。
未来を信じていた時代?
で、今は?

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