Nの祝祭日

映画、読書などのメモ

パイプオルガンコンサート グレゴリー・ダゴスティーノー

2007-05-27 | 音楽

 

★パイプオルガンコンサートーグレゴリー・ダゴスティーノー
 京都コンサートホール


「バッハの音楽をパイプオルガンで聴きたい」と。
京都コンサートホールへ行く。

オルガニストはグレゴリー・ダゴスティーノさん。
非常に多彩な音色を情感たっぷりこめて聴かせてくれた。
パイプオルガンでこれだけ柔らかく多彩な音色が出せるとは驚きであり、
うれしいコンサートになった。
アンコール曲があの「トッカッターとフーガ ニ短調」
最高に盛り上がる。


終了後、出口で彼のCDを買う。
ついでに息子は、並んでちょっとおしゃべり、
CDにサインをもらった。
ひとりひとりとても丁寧に対応していたのにはとても好感度アップ。
人柄を忍ばせた。
芸術は人なり。 


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若冲展・相国寺承天閣美術館

2007-05-22 | 展覧会

 

★若冲展
相国寺承天閣美術館


鮮やかな若冲の絵に出会う。
若冲人気急上昇中!


展示室は二つ。
第一室は水墨画や書を中心とした構成。
第二室は「釈迦三尊像」と「動植綵絵」の構成。

今回初めて若冲の書を見た。
生真面目であり、直線的で一つ一つ丁寧に書く姿勢は彼の絵にも共通するもの。
「そうか、若冲さんは理の人であり知の人なんだぁ。」
そう思った瞬間、全てが解決した。
文人的な「間」というか、「遊び」というか、
文人的な「匂い」は全く感じなかった。
彼の水墨画は筆跡を味わうことなく、
まさに線であり、何か異様な物を感じた。
対象物にせまるある種の狂気みたいなもの。
敢えて言うならばプリミティーブな作品。
これからさらに完成に向かうような、何かが蠢くような。
そこに彼の魅力の根源があるように思った。


その思いを引きづり、第二室へ移動する人ごみの列に並ぶ。
まず正面の「釈迦三尊像」を見に行く。
どこか生身の匂いのするお釈迦さんであり、
いまだ修行をしているようである。
艶かしい。
部屋の中央に立つと、
若冲さんの呼吸と迷いが聞こえるような気がする。
色彩の鮮やかさが息苦しいくらいである。
せまる狂気。

動物も植物も雪や水の自然も全てを等価値で描くアバンギャルド。
絵の中の余白は余白でなくそれも生き物。
私はアンリ•ルソーの絵とも共通するものを感じてしまった。
これらの絵は現代的に言うならばまさにデジタル絵画のようである。
120年前に既に若冲さんにおいてデジタル絵画の実験がなされていたことになる。
あまりにも刺激的な事実である。


私の中では、若冲さんはまだまだまったく未知の作家だ。
今後、見方も変わっていくことだろう。

展示室を出て人の顔を見ると、
みな何処か幸せそうな顔をしていた。
何かを発見したのだろう。
たぶん私も幸せな顔をしていたにちがいない。

 

 

 


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麻雀放浪記

2007-05-18 | chinema(日本映画)

シネマです。
どういうわけか出目徳のおっさんを思い出しDVDを借りて見る。
1984年の作品だから30年以上も前の作品。
劇場で観た時も出目徳のおっさんが気になった。

 

 


★麻雀放浪記
原作:阿佐田哲也?
監督:和田誠
キャスト:真田広之、鹿賀丈史、加藤健一、名古屋章、高品格、加賀まりこ、大竹しのぶ、他

 

 

 

登場人物もほんとに漫画です。
それぞれが個性的でいいなぁ。
《生きている》というのは
こういう表情をした連中だ。
敢えて、モノクロで表現。


我が家では、
相変わらず
阿佐田哲也の「麻雀放浪記」が本棚の最上段に鎮座している。


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