Nの祝祭日

映画、読書などのメモ

エグザイル/絆

2022-09-05 | chinema(アジア系映画)

 

★エグザイル/絆
原題:Exiled 放・逐
監督:ジョニー・トー
キャスト:アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ニック・チョン、ジョシー・ホー、ロイ・チョン、ラム・シュー、ラム・カー・トン、サイモン・ヤム、他
2006/香港・中国

 

香港ノワールの様式美満載であり、
久しぶりに血が騒いだ。
ハチャメチャな「ピストルごっこ」。


舞台は返還間近のマカオ。
かつて仲間だった5人の男たちは、
今や立場は異なり追う身と追われる身となっていた。
再会は銃撃戦と化し、
そして運命の歯車が動き出す。
物語は二転三転、銃撃戦の繰り返し。
そして思わず喝采を贈りたくなる見事なフィナーレへ!!

時代がどんなに変わろうと、
金よりも名誉よりも、
かけがえのない「絆」を守り抜く男たちを描く、
ジョニー・トー監督の最高傑作との呼び声高い。

 

もどかしいアホさかげんが人間臭く感じた。
銃声がパーンパーンと軽やかに渇いた響き。
その音は時にすがすがしさえ感じた、

 


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九月に降る風

2022-09-01 | chinema(アジア系映画)

9月になるといつも思い出す映画。

 

 

★九月に降る風
原題:九降風
2008/台湾
監督:トム・リン


台湾からの青春映画。
原題は「九降風」。
仲間と一緒に戯れる楽しさ、
ちょっとした背伸びしたい心境、
方向定まらず揺れる自分の心との戦い、
未来への憧れと不安、
異性への憧れ、、、、などなど、
高校生群像が描かれています。

この映画の中の出来事は、
自分の遠い記憶と重なり、
ちょっとセンチメンタルな思い出に浸りました。

 

監督の直球勝負的な素直な描き方が爽やかでした。
物語の時代は1996年の夏。
台湾での野球賭博事件がありましたので、
ちょっと記憶に残っています。


監督トム・リンさんの自伝的要素をたっぷり織り込んで、
甘酸っぱくもキラリと輝く高校生映画でした。
精神の不安定さを優しく見つめたカメラワークが若々しく活動的で、
新鮮な映像を見せていただきました。
まさに「降る風」のような新鮮映像です。
バイクで走るシーンが懐メロ的で沁みました。

九月の頃に台北を訪れたことがあります。
偶然ですが、映画に描かれているような優しい太陽の光を感じました。
ちょっと多めの湿気を含みながらも暖かみのある空気。
呼吸する空気の心地よさを感じました。 


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