Nの祝祭日

映画、読書などのメモ

はじめまして百貨店 野見山 暁治です。

2014-04-14 | 展覧会

 

★はじめまして百貨店 野見山 暁治です。
京都タカシマヤ美術画廊

今日が最終日ということで何とか間に合った。
やっぱり、野見山暁治の絵はいいなぁ〜。
この画家の最近の絵を観ていると
《老いの豊かさ》みたいなものを感じる。
間延びの自由を愉しむ。
描かれているのはいったい何だろう?
島か、島影か、波か、光か、風か、、、。
遠い記憶の中から引き戻すふるさと筑豊のボタ山の影か。

 


先日、NHK日曜美術館で野見山暁治を紹介していた。
その中で彼は、現在の心境を


《行き暮れていますとしか言い様がない》
《どんどん遠ざかっても繰り返し繰り返し現れる形、その奥の何かを》

野見山さん、とてもオシャレな人でした。 


あの頃、君を追いかけた

2014-04-13 | chinema(アジア系映画)

 

★あの頃、君を追いかけた
英題:You Are the Apple of My Eye
監督:ギデンズ・コー
出演:クー・チェンドン、ミシェル・チェン、他
2011/台湾


高校生学園もの傑作の一つ。
それぞれ出演者のキャラが際立っています。
懐かしい気分に浸ります。

 

何ともとろりと甘く、切なく、哀しく、嬉しく。
時々、思いがけず、眩しく煌めき押し倒される作品に出会うのが台湾映画。
1995年の台湾の高校に通う男女7人の青春映画。
ごくごくありふれた、ある意味定型の高校生物語。
いつの時代もある《クラスのマドンナを追いかけろ》

 

 


携帯がない、まだコード電話の時代のノスタルジックな世界にくらくら。
高校生から大学生に、
そしてイッキに21世紀、社会人となり、
それぞれの道を歩み始めるまでの約10年間。
幼稚さの延長をゆっくりのんびり生きる男の子。
男の子の数倍の速さで駆け抜ける女の子の時間。
ほんとによくある、よくわかるお話である。
が、ラスト、一気にモヤモヤが爆発。

《今も、君を追いかけている》


クスクスと一人笑い。
と思いきや、
映画館内のあちこちで思わず出る人の声、声。
空気が弾けていました。
観客の皆さん、それぞれに愉しんでいたようです。