タンホイザー

2007-10-08 | オペラ

2日のガラに続き新国へ。会場へ着くと、芸術監督が笑顔でお迎え。ガラにしろ、タンホイザーにしろ自身で振っても可笑しくないのだけれど…。取り合えず「黒船」と「軍人たち」に期待。

タイトルロールがボンネマへ変更。ことごとく歌いだしが弱く、後から声を絞り出すような歌唱で聴いていてなんとも苦しい。衣装にもよるのだろうが、騎士というイメージからは遠く、タンホイザーの苦悩とは無縁のただの愚か者にしか見えない。

合唱は全編精緻な演奏であった(6月のメシアンはなんだったの?)、行進曲では人数の割りに迫力がないがエンディングではきっちり決めてくれた(ここの演出はないに等しく、概して群集処理はしていない)が。

この小屋は舞台機構を使いたくないのか?開幕こそ、透明アクリルが奈落から上がってきたが、あとは人力で水平移動するのみ。やっぱり3幕ではヴェーヌスベルクは崩壊してほしい、ヴェーヌスが歩いて引っ込むのではなくて。

やっぱりタンホイザーは難しい。


オペラ・バレエ ガラ公演(10/2)

2007-10-03 | コンサート

「健」から10年。

ということで、開場の記念ガラ。

マイスタージンガー前奏曲に続き、第1部のバレエ。

チャイコの弦セレにバランシンの振り付け。天井桟敷からひらひら舞い踊るさまは綺麗だとは思うんだけど、身体表現には限界があって100年前と100年後でたいした変化がないのでは?と思ってしまう。

後半がオペラ・ガラ。個人的には、アリア3曲(オルロフスキー、ケルビーノ、カルメン)をプログラミングされていたツィトコーワの一人勝ち。でもハバネラはどっか違う。この人はやっぱりズボン役。清きアイーダ、星は光ぬ~誰も寝てはならぬ(アンコール)のクピードも貫禄あったけど、あのなまっちょろい?声は…。

せっかくのガラなんだけど、舞台機構はほとんど使わず。あれなら、バレエが終わったあと、オケピットを上げてもよかったのではないかなあ。