DEATH IN VENICE/GARDNER

2020-12-30 | オペラ

何か今年らしいものをということで?ヴェニスを。

ガードナーはちょっと物足りなさも感じさせるのだが、さらっと重苦しくないデボラ・ワーナーの簡素ながら光と影で美しく魅せる演出にはふさわしいのかもしれない。
これはアッシェンバッハのグラハム=ハールのコミカルな演技にも表れている(と言うのは、繰り返し何度も観たピーター・ホールの「アルバート・ヘリング」が頭から離れないからだろう)。一人七役もそれぞれを強調するといったようには思えなかった。かと言ってもともとコミカルな部分も淡々と進行するのがだが。有名な映画とは一線を画すものなのだろう。

ブリテンがベニスを振っていたら・・・。