荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

四国本土最北端 大角鼻

2022年07月02日 | 散文

展望台から東を見ています。馬島と来島海峡大橋です。

 

ここの海岸には、「小島」の砲からロシア艦隊の距離を測る目安にした「メートル立標」が遺されています。

 

 

つまり、この距離から何倍・何度離れているか、を目安にしてロシア艦隊との距離と方向を推測する指標だったのでしょうか? 小島は旧芸予要塞の中心地でした。日露戦争に備えて造った要塞跡が保存されています。小説「坂の上の雲」の瀬戸内海版だったと思います。

 

目を北に向けます。正面の岩礁が「四国本土最北端」の地です。四国本土って言い方が変かも知れません。要は、島じゃなく、陸続きの場所としての最北端です。

 

向こうの山は全て「島」です。ここは来島海峡でも流れが速い場所であると同時に、古くから本州中国地方との交易が盛んな場所でした。古墳も多くあります。従って、村上水軍も今治藩も、監視所や関所或いは陣屋または役所の出先機関を置いた場所です。

 

手前の小さな船が潮に抗っています。なかなか進みません。

 

展望台の下にこんな看板が有ります。

 

 

今でも重要な場所です。海上保安庁の施設が置かれています。

 

小島芸予要塞跡の記事はこちらをお読みください。途中「茅の輪くぐり」の記事を挟んで計5編あります。実直な当時の日本人の姿を連想して感動したものです。


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