荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

ソメイヨシノの原木を探しに行く

2015年03月28日 | 散文
桜の便りがしきりに届く。
今日はどこまでソメイヨシノ前線は北上するだろう。

桜は種では増殖しない。
接ぎ木で増えていく。
全国で一番愛されていると思われるソメイヨシノも接ぎ木で増やしたものである。
つまり、全て1本の木のクローンである。
数週間前の新聞に「ソメイヨシノの原木を特定した」との記事があったのを覚えていたので、上野公園へ探しに行った。

ソメイヨシノは5分咲きである(こう書いている間にも開花は進む)。

これがその原木である。
新聞に載っていた写真と同じアングルで撮った。
全国のソメイヨシノはこの樹のクローンである。
この樹が無ければ全国の花見がこんなに活発でなかったかも知れない。

もしもこの樹が無かりせば春の心はのどけからまし。

ふと隣を見ると、「コマツオトメ原木」碑があった。
早咲きの桜である。
もしかしたら、昔ここに主な桜の原木を植えたのかも知れない。
その記録が残っていないので分からなかったのかも知れない。
おそらく、来年のシーズンまでには「ソメイヨシノ原木」碑が建つと思う。

「種の起源」を見た思いである。
桜好きなら一度ご覧になることをお勧めします。
上野のお山の頂上にあります。
背後に小松宮彰仁親王像があるので、すぐ見付けられると思います。
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