荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

須崎パラダイスの消滅

2016年08月06日 | 散文
2011年3月から2012年11月の写真を元に、消失記事をリメイクしました。

江東区の東陽1丁目は、明治20年、東京帝国大学の建設に伴って、本郷の根津遊郭が移転して来て以降吉原に匹敵する巨大な遊郭として栄え、そのまま昭和33年まで赤線としても栄えた街です。
戦争で全焼したがわずか半年で復興したそうです。
その名を須崎パラダイスと云います。
映画の舞台にもなった街で、代表的娼館がこの「大賀(タイガー)」です。

この撮影時は選挙事務所として使っていました。

周辺も何となく当時の雰囲気が残っているように思います。


アーケード街のこの建物も遊郭でした。
そのまま店舗として使っていますが、青い柱が遊郭の特徴です。

そんな事も知らないで、雰囲気に惹かれて撮っていました。

暫く行ってなかったら「大賀」の場所に工事用シートが掛けられていました。

東日本大震災で建物が半壊したらしい・・・。
古い建物だったので「やっぱりか」と思います。

数か月後行ってみると、綺麗な住宅が完成していました。

解体したのです。
ちょっと驚きました。

こちらのアーケード街でも工事が進んでいます。
建物が取り壊されて、もうありません。

それにしても、須崎パラダイスの存在を知ったのはつい数年前なのに、知ったと思ったら、あっという間に街並みが変わってしまいました。

何処にでもある住宅街になりました。
よく見ると新築住宅が多い街だと思うくらいでしょう。

再開発の方針で、旧遊郭の建物は全て平成24年4月に解体されました。
こうして街が変わっていって、遊郭があった事も知らない人達が住んでいくのでしょう。

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