荒川区町屋の「金子鉛筆」です。いつもあの黄色い自販機で水分補給をします。今日も駐車場には同じ車番の車が停まっています。数年間ずっと車番の意味を考えていました。・・・先日、登録読者さんからヒントを頂きました。
そんな折、車から荷物を降ろしている人が居ました。ちょっと躊躇しましたが、思い切って訊ねました。「ずっと前から気になっていました。同じ車番の車が数台あるのですが、その意味は何ですか?」答えようとしたその人を制止して、「私の想像を聞いて下さい。昭和22年2月5日・・」その人が「おっ、」と反応します。手応えを感じて私が畳み掛けます。「創業!」、彼が「惜しい!儂の誕生日だ」「え~、そうでしたか!残念!」
その後話を聞かせて頂きました。「親父の代からだから、操業はもっと古いよ。70年以上だよ」・・・今、この記事を書きながら勘定しました。彼は現在76歳です。彼が生まれた頃に、父親が創業したんだと思います。それと、自分の年を忘れて、60歳代と思っているのでは?元気で結構な事です。
もう一つ気になっていた事を訊きます。工場の何処にも会社看板が無いのです。「自販機が看板替わりですか?可愛いデザインですね」「そう、評判良いよ。飲料の価格設定が安い事もあって、東京で10本の指に入る売り上げがあるらしいよ。子供の中には鉛筆が出てくると思っているようだけど(笑)」
「界隈には鉛筆工場が多いですね」「皆んな製造を止めてしまって、今でも作っているのはウチと、『北星鉛筆』と『アイボール鉛筆』だけだよ」「鉛筆の良い匂いがしますね」「良い匂い?この匂いが良いと感じる人は酒飲みだよ。これは塗料の溶剤の匂いで、嫌いだと言う人も居るよ」「子供の頃から鼻に鉛筆を当てて、良い匂いだと嗅いでいました」「それは酒飲みの素質があったんだよ」
こんな立ち話をしました。疑問が晴れてスッキリしました。もうお分かりのとおり、彼が社長でした。
そうだったんですよ!
ヒントをありがとうございました。お陰様で会話もできました。
車番の謎が解けましたね。
社長さんのお誕生日だったとは!!
私も気分スッキリです。(^-^)