荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

扇橋閘門(おおぎばしこうもん)へ行く

2014年09月24日 | 散文
扇橋閘門は、江東区三角地帯を東西に流れる小名木川のほぼ中央に位置している。
水位が異なる河川を通行可能にした「ミニパナマ運河」と言える施設で、2つの水門(前扉及び後扉)に挟まれた閘室(こうしつ)と呼ばれる水路の水位を人工的に変動させることにより、船の運航を可能にする。

この扇橋閘門は、昭和47(1972)年1月の着工から、約5年の歳月と約30億円の事業費をもって昭和52(1977)年に完成しました。
<扇橋閘門パンフレットより>


中川船番所資料館前でスカイダックが上陸するのを待って、小名木川へ向かって出発する。

今日は少し風があっていつもより波が出ている。


横十軒川との合流点にクローバー橋が架かっている。

ママチャリでよく走る橋であるが、下から見るのは初めて。


後扉(荒川側)を開けてくれている閘門に入るとすぐに扉が閉まって、けっこう早い速度で水位が上がる。

隅田川は荒川より2メートルほど高い位置にあるので、この中で水位を調整(隅田川に合わせる)してくれる。


今日は、江東区による閘門管理室解放説明会の日である。
見学者が我々の艇が上昇するのを見下ろしている。
手を振る人も居る。

手を振って応える。


ぐんぐん水位が上がって、こんなに高くなった。



隅田川と同じ水位になったので、前扉(隅田川側)が開く。
ゲートの下を潜る時、引き上げられた扉からシャワーのように水が降ってくる。

ちなみに、この水はしょっぱい。


前扉を抜けた所で上陸する。



閘門管理室を見学する。



再びカヌーに乗り、大横川まで行ってスカイツリーを望む。

隅田川までは行かない。
小名木川とは全然違って波が荒く、初心者には危険だそうな。


引き返して閘門前まで帰ってきた。



閘門内の水位がこちらと同じになるのを待つ。

たまたまこの時は閘門内に船が入っているので、ひとかたまりになって船が出て来るのを待つ(航路を空ける)。


観光船「がれおん」が出て来た。

お互いに手を振り合う。


閘門内にひしめき合って、水位が下がるのを待つ。



水位が下がった後扉の向こうに向かって出発!

江東区東部が海抜ゼロメートル地帯である事を実感できる。


閘門を出た所に東京製粉の工場があった。

この工場は今でも船で資材を搬入出しているそうだ。
その度に扇橋閘門のお世話になっている。

こうやって見上げるのも面白い。

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スカイダックに乗る

2014年09月24日 | 散文
庭に紫白の紫式部が咲いている。

日中はまだまだ暑いけど、季節は確実に巡っている。


中川船番所資料館前で水陸両用車「スカイダック」が水上を走り回るのを随分見て来た。

・・・やっぱり一度乗って見ようよ、と言う事になる。


で、いきなり水中へのダイブから。
思っていたより迫力が無い。
外から見るより飛沫が高く上がらない。

もっとも、写メだからシャッタータイミングが合っているかどうか疑問ではある。


バスガイドさん(やっぱりそう呼ぶと思う)が説明をしながらバスは走る。水上を。

走る範囲はガイドさんの後の橋の辺りから、


後ろの向こうに見える橋辺り。

結構広いとも言えるし、狭いとも言えるし、中途半端とも言える。


カヌーとは目線の高さが違う。

初めての視点で小名木川を望む。
新鮮!


大島小松川公園(風の広場)は荒川と旧中川に挟まれた島状の土地の一部である。
ここ小松川だけが、荒川以東に張り出した江戸川区である。
ずっと不思議に思っていたが、おそらく旧中川を区境いに決めたのであろう。

ガイドさんの説明で初めて知ったのだが、ここに小松川閘門跡がある。
バスから見上げた丘の上に見える。
今は、すぐ南側の荒川ロックゲートが使われて船が出入りしているのであるが、昔は小名木川が中川を真っ直ぐに横切った所に閘門が設置されていたのだろう。



ガイドさんの説明では、小名木川は、造った小名木川四郎兵衛の名から付けられたとか、ウナギが多く居てウナギ川と呼ばれていたのが訛ってオナギ川になった、とか。
また、この辺りで作っていた菜っ葉なので小松菜になったとか・・・。
随分勉強になって、資料館前の桟橋を上がる。

・・・最近、「閘門」づいている。
この間まで意味も分からなかった文字なのに。


お墓参りに行ったら紅白の彼岸花が咲いていた。

すっかり秋である。


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