Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

うた

2008-11-04 | Weblog
震えてばかりの指が
指を隠すための眼差しが

眠りに落ちる時のようにぼやけてきて

星明かり、イルミネーション、心の灯
腕を伸ばして掴もうとするけど

震えてばかりだから
眠りに落ちる時のように沈んでいって

深い深い夢のなかで
難破船から聞こえる三重奏に

見えないキミの手を取って
夢から夢へ、現実から現実へ

水面を介して
深海から高い空へ

震える心で
うたをうたう






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2008-11-03 | Weblog
銀河のつむじの中を金粉は舞って
杖をぐるりと回して小舟は揺れる

椅子を取り合う男達
美を競い合う女達

僕は多分どっちでもない
サバンナのMoog

肥よくな小川から生まれる微生物が
やがて大海原のクジラまで

神話も校長の話も井戸端会議も
ぐるりと回して銀河の溜息

雨が降って僕は
僕の椅子に座っている




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the eye

2008-11-01 | Weblog
巡り巡る光と影は幼い頃からの記憶の積み重ねでできているのかもしれない
血の繋がりという肖像を紐解けば、どんなに儚い絆だったのかと思う
そんな彼女らの悲しみを僕は、ひしひしと感じてさ
公平な目とか、第三者とかそんな肩書き
それぞれが拘りや悲しみやコンプレックスを抱いて、どこまでも生きるのかって
知りたくなかったが知ってしまう
一族の、”族”って何
絆を固く結べなくても、柔らかく結べばいいじゃないか
逃げ場をなくすような責め方なんてするのはそれは、ただの脅迫になるだろう?
気が強いだけで生きていくのはいつか折れてしまうだろう?
四角い名刺だけ握り締めてるだけでは掌が痛くなってしまうだろう?
彼と彼女を誰か止めてやってほしいんだ
それでも神様は
悲しみを与えるのかと
僕は目を伏せたくなり、でも伏せたら公平がなくなってしまうので
開いていないといけないしっかりとこの目を
兎に角、僕が見守るべき物は
一本の絆だ

嗚呼、彼ら彼女らがいつか必ず許し合って
手を結べるように






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