宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

センスと格差社会

2006-08-29 21:01:54 | 政治
センスについて考える。
仕事のセンス、スポーツするセンス、あらゆるところでこのセンスと言う事柄は重大だ!このセンスは長いこと経験したからって得られるものでもない。持って生まれたものが大いに影響するだろう。
私が安倍さんを「政治センスがない!」と断罪しているのは、それなりの理由があるからだ。
先ず、国民の要望を汲み取って、取り敢えず何をしなければならないのかが、分かっていないセンスである。
少なくとも幼稚ではあったが小泉さんは、改革を旗印にやってきた。
つまり、改革をしなければこの国はにっちもさっちも行かなくなる、と読んでのことであったのだ。これは国民も閉塞状況をなんとかしてくれー!と言う願いとも合致した。結局は改革もどきで終わり、二極化の格差社会を作り上げて恐慌を防いだくらいのセンスしかなかった。
それに対しての安倍さんは、各種の問題が日本には山積しているにも拘わらず、憲法改正や教育と言う、今必要としていないものを問題とするセンスが、私には問題であると思えるのだ。
自分自身のかねてからの方針、夢であるのは分かるが、今、日本の置かれている状況を考えるに、方向の違うことをやっていたのでは、日本が立ち行かなくなるのは必定なのだ。
まあ、しかし、この人はこう言う人であるのであろう、従って、このような人を総理にするしかない、国民と政治屋さんの問題でもあるのだ。
今、一番に緊急性を要するのは、格差社会の是正にあるのだ。このまま行くと、今まで上の者は下の者から見て、羨みの対象であったものが、妬み、嫉みの対象に変化していくからだ。
上の者とて、羨みから妬みの対象になるのは嫌であろう?
下の者とて、他人を妬むのは良しとしない筈だ?
固定化うんぬんと言う者たちが政治屋さんにもいるが、それは全く違う!長く続く状態がイライラ(感情の抑制も、し得ない激化状態)に結びついていくのだ。
固定化を問題にする政治屋さん、そのために「しがらみ癒着の改革」が必要だったのでしょ、違うかな?一生懸命働いても働いてもじっと手を見る、のが今の状態なのだよ、分かっているのかな?政治屋さん!
「格差社会」は所謂「不公平社会」なのだ!働きの良し悪しの結果の不公平とは違うのだ!それは政治屋さんたちを軸にして、人為的に不公平を作りあげているものである!
つまり、結局「しがらみ癒着社会」の改革が為し得なかった結果の現象なのであって、
その上次が、エリート意識フンプンの出身で、憲法防衛と教育にお金を掛けようとする安倍さんでは、この先も上の者と下の者との隔壁は広がるばかりだろうことは目をつぶっても予測できる。
上にいる者たちでもこれからは安閑としてはいられぬ、妬み、嫉みの視線に晒されるようになるからだ。だから防衛にお金を掛けるのだ。もとより、妬み、嫉みが発生しないような状況を設定しておれば、無益な警備、防備、防衛はする必要もないのである。
しかし皮肉なことは、下の者が妬む対象が、身近のちょっと上の者であると言うことなのだ。日本人の視野の狭さがそう言う現象を生むとも言える。

偏りへの至るを考える

2006-08-28 23:31:37 | 政治
人が偏った考えを持ってしまうことにスポットを当ててみる。
人間が生まれ出た瞬間からは、自己と他者との区別は恐らく付いていないであろう。2~3年は無理かもしれない?(無論個人差はある)
何ゆえ意識が持てないかは私も知らない、脳とかあらゆる組織が未発達のせいでもあろう。つまりそれぞれの組織のつながり、シナプスなどの組み合わせる関連性をまとめて、確立させるのに時間を要するからであろう?(つまり手と足がバラバラに動くようなことが、脳でも行われていると考えられる)
先ず自己ありきから、次第に他者の存在を意識するようになっていくものと思われる、が、どうだろう?自己を意識せずに他者を意識することから始まるとは思えないのだろうか?それもあるかも知れない?
 さて、その後私たちは母親、家族、友人、先生、書籍、世の出来事等によりて
人格というものを形成していく、つまり、ある一点に向かって誘導されていくのだ。
殺人者は殺人をするべく方向へ否応なしに、性質、環境、志向のエネルギーに誘われる。
政治家に至る者はまたその方向へ向かうように性質と環境と志向が一致していくし、ゴルフを興ずる者は、興ずるに合う性質、環境、志向を備えている、行くのだ。
そしてそのように至るには、多かれ少なかれ何らかの影響をそれぞれに行き会った人たちから享受していくのである。
と同時に、本人も相手に少なからず影響を与えていく。
そんな中で、本好きな人は、その読む本から大きな影響を受ける。困ったことに、人は概して自分にとっての考えの合う、楽で心地良い本しか読まないであろう?
これが、「偏り」のスタートなのだ。
誰しも、気の合う友人と気の合う話をしたいだろうし、気持ちは分からぬでもないが、実はこれが「偏り」の基本形なのです。
これの怖いところはその「偏り」の中に埋没していると、偏りの事実を感じなくしてしまうことでもあって、真っ当のように見えてしまうことなのです。
教育を、ある方向への誘導と影響と捉えれば、いかにも教育の恐れ、それに携わることの恐れ、子供を育てることの恐れが理解できるであろう?ではどうすれば良いのだ?その「恐れ」が良く理解できたところから誘導と影響の教育が始まれば、それで良いのではないか?
そうでなければ、うっかり教育改革などと傲慢、無知蒙昧な大それたことも言えまい!
「偏り」を持つ者が、「誘導、影響」を後進に与えているのだ。
偏りが倍加する場合と、素直に等比の場合と、反面教師のスリーバターンに必ずなる。
しかしながらみんな偏りつつ、誘導、影響を続けていくほかないのだ。偏りがある意味、個性になって集合しながら、偏りを是正していくのではないだろうか?
だから、教育には強引であってはならない、謙虚でありたい。教え育むでもよいが、同時に先生として、親として教え育んでいただいている気持ちも大事なのだ。
道具は使いこなすほどに、ちゃんと使えよって教えられてもいるのである。偏った心はそれなりに道具も偏ってくる。道具が偏ったままなれば、心も偏ってしまうものだ。

モンゴルに見る米中日の綱引き

2006-08-26 08:29:41 | 政治
アメリカとモンゴルの軍事演習をした、というニュースを読んで少しショックです。
モンゴルと言う国は、常にそういう意識で隣国を見ていたのか・・・・?なっ!
という、地続きで接しているからこその準備怠らずなのかな?と、思ったりもした?が・・・
アメリカもアメリカで中国に敵対意識を持ち、中国に武器を売りながらモンゴルと軍事演習をするという刺激的な行為を敢えてするのだから、相当なものだ。
これはアメリカにとっては快挙のように思えるの、だが・・・・?中国、ロシアにとっても襟首を掴まれたような気持ちにも思えるの、だが・・・?しかし、アメリカのこのようなあからさまな行いは、いつか逆襲の憂き目に合うことになるやも知れぬが、またしかし、その影響力はけっして小さくもない。イザのとき、効力を発揮するかも知れない?まあ、今直ぐの問題でもないが・・・・
インドに続いてモンゴル、モンゴルにはどの位の援助があったのか?お金を持っている日米の影響力は強大だ!
モンゴルもインドもけっして中国やロシアを恐れているわけでもない筈なのに(最近はあまり国境紛争も聞かない)中国の怒りも無視するような行いをするのは、相当の資金が流れていると思う他ないのだ。
それで、小泉さんのモンゴル訪問に続いて、ウズベキスタン、カザフスタンなどの訪問につながっているのだな、なるほど・・・
日米による中国包囲網の大作戦の展開中なのだ?
そんなことをしていて大丈夫か?日本よ!・・・・
それに対抗するように、中国がベネズェラと・・・・
旧ソ連のキューバ危機を彷彿とさせるような米中の行動だな。
それに日本が絡んだ、何を考えているんだか・・・・?
最初に日本が援助を申し出、後からアメリカとその国との軍事演習で日米の影響力包囲網の強さを見せ付ける。
一番やってはならない、策士的なることをやっている日本!
やがての中国との戦いも考えての行動なのだろうか?この行動からはそうとしか思えない恐ろしさを感じる。
そして、米中ともお互いにお互いの意図するところが分かってもいる。
インドもモンゴルも中、露と仲違いするわけにはいかないことは、重々承知の介のはずなのだ。どちらの国も影響力絶大な米中への付き合い、「ただでくれる」というものを断る訳にもいくまいと言う思い、この場合の軍事演習の意味は小さい筈で、仲良くなってイザというときには言うことを聞いてくれる、と思うのは早計で、中国とインド、モンゴルの関係が冷え切らない限りは、単なる世界へのアピールに過ぎないと思われる。何故なら、無理やりの軍事演習であって、思想が合致しているわけではないから強い絆は生まれ憎いのだ。ここにも小泉イズムとブッシュさんのタカ派による中国への影響を「慮る」心がないので、インドもモンゴルもけっして日米に魂までを売ることはないであろう?
アジア人にとっては日本もアメリカも陸を同じくしない外野の国で、外様である。
だから、今のアジアは、日米の外野による「アジア大陸だけの集団的結束」の撹乱をしている最中なのだ、その先鋒である中国への、片方で握手しながら「えらそうにするな!」と言わんばかりの行動ではないか?超大国日米の阻害を右翼タカ派の両国は快くは思わず、何かしなければ自らで矛を収めることができないのであろう?
ところが中国とベネズェラとの「絆」は以外と深い。
そういう一番でなければならない、一番強調の、焦りと強引、傲慢なアメリカに対して、反米と言う思想で簡単に意思疎通ができるからだ。その上に資源と兵器の流通での、利用し、される関係がより強固になるだろう。
ロシア資源と成長を約束されている中国の結びつきの影響力はけっして小さくはない。
三面楚歌の日本が、それに輪を掛けるような行いをしていては、決定的に中、露との関係にヒビが入る、経済に影響が出ないわけがない。
中、韓、北、露に嫌われて、小泉さんがやっていることは、好かれようとすることではなしに、更に敵対行為を行う「あまのじゃく」の本心が出た!その気持ち、私にはよーく分かる。自分の奥底から湧き出ずるアドレナリンを本人さえも押し留めることができないのだ!そのアドレナリンが中国周辺国への働きかけに、本人を夢遊病者のように、催眠を受けたように突き動かし、駆り立てる。つまり、「若い」のだ「青い!」のだ。
彼が、中国からすっかり阻害されて、憤りの思いがシツコイ恨みに変化して、行動を起こさせたように感じる。中国の心の中の思いの理解が及ばぬ狭い了見でも、このような行動を起こさねばまだ、多少の見識は有しているなと、思われもしたのだが、非常に残念である!飛ぶ鳥後を濁して去るか!
更にこの人の上を行く安倍さんの女性的なシツコサは並ではないので、日本のこれからの行く先が心配の種です。
世間は、さわやかな早稲田実業の斉藤投手のような人にヒーロー感を持っているのに、現実の日本のトップには相反する心の人がなって、これまた支持も高いのは何たることか?この相反性はほとんどの人々の持っている相反性かも知れぬ?
結局はあのドイツと同じように、二度の残虐非道な被害を受ける戦争を踏まえないと、国民みずからは、無闇に行動した者たちへの、責任を問うことができないのであろうか?



キムジョイルさんの訪中から

2006-08-24 22:35:23 | 北朝鮮
キムジョイルさんがまたまた中国へ出掛けるというニュースで・・・
まあ、核実験するから「よろしく!」と言うことか?
「北京オリンピック前なのだから少し温和しくしてくれよ!」というのが中国の本音。また日米が騒ぐから、その火消しをやらんとならぬ。
「どれだけ迷惑かければ済むんだ!」ってところか?
もう北朝鮮の核開発、核実験は止めようがないとも思っているだろう?
北朝鮮にしてみれば、「中国さんで我々の面倒を全部みてくれるのか?」
「そんなことできるわけないだろう、6カ国協議にでも何でも出て、日米に補償させればいいじゃないか」「冗談じゃない!憎き日米の相手の言い分を丸呑みするくらいなら、同士とともに、我々はやるだけのことはやらせてもらうよ、止めたら(核開発)イラクの二の舞になるだけだ、それより、もうその段階は過ぎたんだ」
「イラクのようにはさせないさ、絶対に中国とロシアと韓国で阻止してやるよ」
「我々共和国がこの半島で日韓の進撃を食い止めてやったんだぜ、今だって、米日の圧力を受け止めているのは、我々の核とミサイルのお陰なんだ、それよりミサイル買ってくれよ」
「今、お宅のミサイルが買えるわけないだろ!」
「南もそんなこと言っていたな、ミサイルが売れさえすれば自力で立ち直れるんだから頼むよ、駄目なら知っている国に話をつけてくれないか?」
「難しいな、兎に角オリンピック前だからな、日本も小泉さん、より右の安倍さんになりそうだから、慎重にな」
「奴は知ってる!金を欲しがっている筈だからと、我々の足元を見てくるんだ、根性の汚い奴だ!意地でも余計に譲れん!」
「それじゃいつまでたっても平行線だろ、国が良くならんぞ!」
「ここまで来てしまったら、もう後には引けん、私が止めてもすでに動き出してしまっているんだ、譲る気配のないアメリカが悪いのだ!我々は北と南の朝鮮半島が何処の国にも侵略されないために、百年の計で考えているのだ。あのメソポタミヤ文明のイラクにならないようにするためにだ!何で歴史あるアジアの我々が、最近のアメリカ如きにつぶされにゃならんのだ!」
「そりゃ分かるが、今のアメリカに反抗して自分の国が無くなってもいいと言うのか?それより、ブッシュも後一年だ、イヤッ選挙中は戦争してるわけにもいかんだろうから、後少しの辛抱だ、応援するから実験は待てよ!」
「いや、もうプランはレールに乗っているから手遅れだな」
「今、中国はアメリカとの貿易もうまくいっている、日本ともうまくいっている、大事な時なんだ、この関係を壊したくはない、あんたがどうしてもやるなら国交断絶まで視野にいれなければならんぞ!それでもいいのか?」
「止むを得ないな、我々にもプライドがある」
こんな会話が聞こえてきそうですな。しかしこれは私の勝手な推論に基ずく会話です。
小泉さんは北朝鮮問題では失敗の責任を感じて、一生懸命修正しようとした少し間の抜けたところのある愛すべき人柄の部分が同時にあるが、「人の足元を見透かす」安倍さんの態度が、世界との摩擦を呼び込むことになるのは必然でしょう、確信もてます。
特に弱小国や発展途上国、貧乏国に対しては顕著に現れます。
まあ、前回の日記でも述べましたが、普通日本が抱えている問題点を最初にやるべき筆頭におくのであるが、憲法、教育を前面に押し出すなんざあ、良い「政治センス」を持っていらっしゃる!?・・・・ですな。
キムジョイルさんの訪中で・・・・想像逞しくして書いてみました。





ワーキング プアって?

2006-08-23 03:40:19 | 政治
日経マネーと言うコラムにワーキングプア?というのが載っていた。
「働く貧困層」と言うのだそうだ。日本に400万世帯もあるそうだ。ホントかねえ?
これらの人々は、働けど働けど、生活保護者よりも低い金額で生活しているそうな。
ああ!それなのにそれなのに・・・・
今度の総理大臣予定者が、軍事と教育に力を入れるという極右の安倍さんだってサ・・・・!
何を考えているのかねえ、本人の頭の中と、自民党の頭の中と、国民の頭の中は?
こんな総理大臣でも本当にいいの?・・・・
見かけ倒しだよきっと!・・・・100パーセント保証します。
5年間も掛けて全く必要の無い「郵政改革もどき」とアジアに敵をこしらえただけの「靖国参拝」で終わった小泉さんの次が、この人なのか?ほんとにマジでこの人かい?
小泉さんが総理大臣に座ったときも私は、彼の良く言っていた「大胆かつ柔軟に・・・」の考え方にこの人の本質を感じとっていた。
大胆はいいのですが、その後の柔軟に、と言う文字のなかには圧力があればメロメロになりますよ、を含んでいるのだ。
つまり、どんなに口を酸っぱくして改革を叫んでも、次第にその内実は元の木阿弥になることを示唆していることを予見できていた。
本当の改革者は総理の椅子に座った途端、次から次へとその改革を実行する筈である、出来る筈である。何のために長い間、政治の世界で飯を食ってきているんだ!と思う。それが出来ない人では、総理に座る資格がないのである。
まあでも残念だが終わったことだ。
しかしこれから始まる人がやろうとしているのは、日本の置かれている状況無視の、つまりプアな貧乏人は相手にしないで一部の金持ちを守るための軍備に金をつぎ込むらしい?
それが不思議なことに?右傾化したプア人の若者たちが彼(安倍さん)を支持しているらしいのだ。この辺がまったくもって分からない?
しかも彼、安倍さんはもっともっと教育に力を入れて、彼の、国家の、親衛隊を作ろうとすら感じられるのだ。
若者たちは、大人たちに敵愾心を持っている。だから「談合」体質でやってきた今までの歴史を覆すような人物(例えば小泉さん)に傾倒していくのではないかと、私は思っていたのだが・・・・?どうだったでしょうか?
この「談合体質」は縁故によるものだったり、お互いの利益誘導がスムースにいくように、だったりといろいろとあるが、そう言う「しがらみ」の体質が、大きな足枷となって若者たちから「夢」を掠め取っていくことになっている、そのことに大人たちがちっとも気づかない、それぞれが自分の年金やら、将来設計やら、企業存続やらで頭の中が一杯なのだ。
若者たちが戦前回帰、先祖帰りの理屈に合わぬ、合点のいかぬ右翼化もどきや右傾化に走るのは、現実、現在状況を否定したいだけなのではなかろうか?
単に現在の体制に満たされぬから、彼らには右傾化が新鮮に映るのかも知れぬ?
そして、安倍さんもその類いと言えるのではないだろうか?

「教育と言う名を借りた、人心の誘導」を行いたいだけなのだ。教育、またの名を誘導と言うことは分かっていないのではないか?
従って彼の目指すもう一本の柱「憲法改正」も、そんなレベルでおして知るべし・・・です。
どんな事情があっても尚且つの「絶対平和、絶対戦争なし」のシンボリックな憲法9条に手を加えれば、それはもう、平和を希求することではなくなるし、戦争がいつかやってくることを意味し、今現在でも、戦争ではないが、平和とも言えない、限りなく戦争に近くなった「平和もどき」と言えようか?日本は絶対平和を過去の遺物に据え、事情によっては戦争も止む無しの外国への対外的宣言でもあるのです。
つまり、平和もどきから軍事威嚇、示威行為も十分考え得る「戦争もどき」に至るに時間は要さない。
だから極右安倍さんの登壇は、彼の主義主張から武器による戦争を是認することと理解し、捉えたり・・・・
「これだけはどんなことがあっても守り通したい」と思って設けられた折角の9条だが、風前の灯にならんとしている。
彼のシツコサを見れば、テロの被害にあえば即座に復讐に向かうであろう?ただこの手の手合いは、弱き者たちには攻撃的であっても、強き者たちには尻尾を振るのが常、何故なら、力、力量を最大の憧憬の拠り所として標榜する者たちだからだ。しかし、近年は、弱きものたちも侮れず抵抗強気なのは見ての通りなのだが、彼にそれが理解できるだろうか?いささか心もとない。
兎に角、最初に言ったような、世情がどうにもならない行き詰ってしまった状況、何とかしなければ日本自体が立ち行かなくなるとも限らない状況なれども、(急激に生産量も消費量も下がっていく、海外拠点を持つ大企業には響かなくとも、足元の日本経済が崩れる)トップに座らんと言う人が、あさっての軍事と教育を重要と位置づける真意を、私には狂っているとしか言いようがない・・・?
小泉さんや安倍さんなどのような人を支持するしかない国民さえも、狂っているように見える。
つまりは長年政界にいて、現実、現状認識がこの程度の人がトップになるのだから、それはそれはとても末恐ろしいことだ!
そんな考えで軍事も教育もしようと言うのだから、この先真っ暗闇ではないか!
私たちが求めてもいない自己陶酔の郵政改革もどきと靖国参拝に心血を注ぐ、ありえない視点の小泉さん!と、これまた格差社会、高齢化社会、少子化問題を最重要課題として位置づけず、不必要な無駄金浪費で自己陶酔の軍事と教育の夢追い人安倍さん! 良く似ているなあ・・・・・?困った!困った!どうしたらいいんだい、皆さん!・・・・催眠から覚醒してくれー!





安倍さんと憲法

2006-08-20 22:50:09 | 憲法
安倍さんが総理になったら、憲法改正を一生懸命したいそうです。
擁護派の私としては、ブログ上で徹底的に戦いたいと思います。

「一部現状に即していない改正なら、直した方がいいのじゃないの」と思っている方、
日本独自で考えた自主憲法にすることこそ、本当の独立国「日本」になれる、と思っている方、
総論賛成、各論一部反対を唱えている方、

も、聞いてください。
安倍さんのおじさんが、あの戦争犯罪者の一人として名前の上がった岸信介さんです。戦後暫くして総理大臣を経験しましたが、米国との安保批准の騒動で退陣しました。名前が挙がったのは、戦時中に要職について、あれこれやっていたからです。どう言ういきさつか知りませんが、罪は免れたようなんです。
問題は、彼の育ちがエリート意識フンプンの中からであって、辛い野党暮らしや生活を乗り越えてきた一般平民からの育ちではないことなのです。
このことは、重要な意味を含んでいます。
ですから、一般人が喜ぶような政策も、憲法の改正もする筈が無い!と言うことを頭に入れてください(多少はバランスをとろうとして、おいしそうな餌もバラ撒くことでしょうが・・・?)
多くは、一般庶民の今ある権利の剥奪と、義務の増加と、虐げることになるのは簡単に予測することが出来ます。
つまり、今の二極化(格差社会)に輪を掛けるのが狙いである筈なのです。
一部の人の利を享有させるのに対して、多くの平民の人たちを虐げるのです。
勿論、これは結果的にそうなるのであって、表面上はいかにも国民全員に「手厚い政策をしますよ」しか言いません。言葉をいかようにも空回りさせる技術は持っているのです。
さも「改革をするぞぉ!」と舌先三寸で人心を誘導して、結局大した実行もせず、お金のある人だけに、或いは借金まみれの銀行、企業を助けて上をインフレにして、下だけデフレのままにする小泉内閣のごまかしの継承の上乗せをするだけなのです。
しかし、それでもそのごまかしに気づかない平民の何と多いことか?
世にも不思議でごじゃる。
その不満たるをうまく靖国とか(浪花節、浪曲の世界か?)ナショナリズムで煽ったりして逃げているから、その策略たるや、なかなかでごじゃるな。

みなさんは「憲法改正」と言うとすぐ、9条を思い描くのでしょうが、それは大事ではありますが、もっと大事な箇所があります。
それは、国民の権利と義務と、基本的人権と、主権在民なのです。
ここにメスを入れられたら最後、身動き取れません!
司る者たちの為すがままにされてしまうのです。
今、皆さんはどれだけ国会議員さんたち、総理大臣、閣僚、官僚、裁判官の人たち、自衛隊、警察、教育に携わる人たちなどを信用できていますか?頭脳明晰であるはずのお医者さんをあなたは100パー信用しておりますか?
東条元帥閣下を信用しましたか?
不安は一切ありませんか?全て任せても安心ですか?素人が口を出さない方がよろしいですか?(見ざる、聞かざる、言わざる)の方がよろしいですか?
これらのことは、いきなりはしてきません。
知らず知らずにジワジワと真綿で首を絞めるが如き進めてくるのです。

大政奉還ならぬ、折角「米国進駐軍」のお陰でいただいた各種の権利を「国民主権利の制限」で、全部とは言わないが、日本と言う国家にお返しすることになるかも知れません?
これは、国家運営を「行い易く」したいからです。都合の良いように、いかようにも人心を誘導することができるからです。
まあ、北朝鮮ですな。
全体社会の構築です。つまり、上位からの命令が滞ることなく隅々まで下達するのです。下を構成する者たちの立場を想像してみてください・・・・
これに9条も絡めれば、愛国軍事全体社会が出来上がります。
まあ、アジアからもアメリカからも相当手厳しい糾弾は避けられそうもないでしょう?

その前にもう一つ書きたいことがあったのですが、またまた、長くなってしまうので止めときます。一応予告で、日本が戦争状態を生み出す種類と言うものを次回は取り上げてみたい。

歴史認識

2006-08-20 12:53:17 | 政治
歴史認識をしっかりとしないで、勝手にそれぞれの歴史上の人物の思惑行動を推論してしまっては申し訳ない。
一つ理解したことは、ソ連が勝手に「日ソ不可侵条約」を破棄して侵攻してきた。裏切りだ!と言う認識の人が国会議員さんにもいるようで、右傾の方々に多いが、実際は確か2月のヤルタ協定で、ドイツの降伏後、2乃至3ヶ月以内にソ連の参戦を願う決定をしていたそうである。知らぬは日本ばかりなりなのか?それとも分かっていてもマサカ!という気持ちが強かったのか?それとも神にも祈る気持ちだったのか?当時の日本の「朕」と言う神様では解決できなかったことらしい?
そもそも、この「日ソ不可侵条約」なるものは、お互いの事情利害が一致して、取り敢えず結んだようなものであった。それを鬼の首でも取ったように指摘するのは、「敗軍の将うんたらかんたら~」で日本男子らしくない!
これと同じようなことは、日本の歴史に数えたらきりがないほどある。
分かりやすいのは、本能寺の変を知って、毛利軍と戦っていた秀吉が取り敢えず手を結び、京に戻り光秀を滅ぼし、その足でまた毛利軍を責め滅ぼした、と言ういきさつがあった。日本ではそんなことは当たり前に行われていたし、真珠湾の時間差にしろ、満州事変の爆破にしろ、盧溝橋の言いがかりにしろ、みんな責め滅ぼしたい謀略の数々ではないか!
日本のそんな性質を隠して、相手だけを糾弾するのは適切ではない。
それを「自虐」として考えるのなら、それは真っ当な考えではない、当然に相手国と揉める一因になるであろう。
天皇の戦争不拡大方針を無視して、関東軍の勇み足に関係したのが、参謀であった東条英機さんであったということをみなさんは知っているであろうか?
こう言う場面で東条英機さんは活躍していたらしいのだ?
誰しも自分が可愛い、自国の先祖を良く思いたいのは分かるが、それはそれ、これはこれ、であって、歪みが生じるようであれば、是正もしなければならぬものであろう。
めくらばんを押すことは、賢明なる日本人になったのであるならば、厳に慎まなければならないのではないか!
戦争になれば、いつもは真面目な日本人であろうとも、真面目に勝つための情無用の戦略を考えるものなのだ、ということを、賢民ならば肝に銘じていた方が良いと思われる、がどうだろうか?
その辺まで考えることができさえすれば、戦争への「道しるべ」がどれに当たるか
は、自ずからわかるのではないだろうか?

やっとその気の、核実験!

2006-08-19 10:20:58 | 北朝鮮
いよいよ、北朝鮮の核実験が具体化してきたようだ。
いままでやらなかったのは、小型化の研究をしていたからではないかと思う?
小型化が実現出来たかは定かではないが、米国が先頃、小型核のテロ防衛訓練を行っていたので、事前にその要素を推し量っての物か、それともすでに開発されているものと見てのものか?判断しかねるところではある。
アメリカはどうも姿勢として、自国から北朝鮮核を破壊する気持ちはなさそうである。それによる東京撃ちこみをもっとも恐れているからだ。どんな反抗があるか、図りかねてもいるのだ。かつて確か、米国は北朝鮮の空に偵察機を飛ばし、撃ち落された経緯を持つ?彼ら(全体軍事国家)の本気をしっかりと知っているのである。
自分の国で威嚇して、破裂させて、同盟国である日本の悲惨さを招く責任はとりたくはないであろう。
日本自らの糾弾に任せた方が米国にとっては無難だ。北朝鮮の問題は、最終的には自分で(拉致問題への終わりの無い拘り追求の結果、原油供給停止を進める道を開いた)撒いた種なのだから・・・
そのほかにも、中、韓なども含めた、アジアの問題はアジアに取らせようの策である。
そりゃそうだ、アジアから遠い国アメリカがシャシャリでても、イラクの二の舞であり、ろくなことにはなりゃしない。傷つくのがアジア人同士ならば、ネオコンブッシュさんには痛くも痒くも無い。
一般的に右傾化に染まりつつあるのが理解できていない日本国民の、意に沿うように自分の姿勢を見せるのか安倍さん!
いつまでも動かない米国に、業を煮やして強行姿勢を見せるか若僧安倍さん!
それとも、アメリカ軍事筋の具申から躊躇するか安倍さん!専門家の意見を聞く耳を持っているかどうかが鍵になるが・・・・?
北朝鮮は台風の被害を受けて大変そうだ?こんな時こそ対外的には弱みを見せられまい、それが右翼軍事全体国家の宿命だ!
却って核実験の強行に出るのは間違いない。他国が何と言おうと、影響がどんなだろうとも強行するだろう!その本気さはアメリカが一番よーく知っている筈だ。
どうも、実験は安倍さんの総理就任前後のような気がしてならないのだが?
「我ら朝鮮民主主義人民解放軍の力を甘くみるなよ」と、挑戦的にものを言っているように私には見える?挑戦的なるもの同士のいがみ合いは、やがて一色触発の不幸の序曲になりかねない。これは、アメリカと北朝鮮との問題ではなくなり、日本と北朝鮮との問題になりかねない(イヤッ!なりつつある)要素もある。他の5カ国はただ争いにならぬように見ているだけなのだ。争いになれば両方に兵器を貸し出す、売りつけるだけなのだ。
アメリカが主体で行動を起こせば、ロシア、中国が兵器を闇ルートで送り続ける。
朝鮮戦争の再燃なのだ、ロシア、中国も一頃よりは経済が盛り上がっているし、十分に力を備えつつある。ただ違うのは38度線の押しくら饅頭での兵器の数々ではないということだ。いつでも両方に大都市爆撃があり得る悲惨なものになると言うことなのだ。
兎に角、右傾に走った「力」を絶対とする国家は、最終的にはその「力」で困難を打開しようと試みる、そこには硬軟織り交ぜての観念はないのである。
三面楚歌プラスワンなるかどうかの日本と四面楚歌の北朝鮮との争いに同情票は集まらない?両国とも、我が国だけが一大事だからだ。
アメリカ vs ロシア、中国の核所有の大国同士の拮抗した状況の中に存在する両国なのだ。しかも、核を所有する国を追い詰めているのが、持っていない国日本の不可思議なる行動(力に確信があるのか?それとも、虎の威を借りたのか?・・・)
米は、露、中の出方の様子を伺い、露、中は米の出方の様子を伺うと言う、妙なるバランスで保たれてもいる。
これは現実感のない私のうがった見方ならば良いのであるが・・・・?

見極められない罪

2006-08-16 09:21:26 | 政治
当時の世界情勢を考えるに、日本だけをいつも責めるわけにもいくまい。
世界が(と言うより主に欧州と欧米の先進の国々)軍艦や強大な軍事力を持つようになって、産業技術も思想も遅れていたアフリカ、アジアなどの国々に目をつけ、植民地、領土の拡大を競うようになった事実も考えねばならないだろう。
これは、それぞれが強盗、脅迫、恐喝、威嚇等によって手に入れたものなのだ。
まあ中には、率先して協力した例もあったであろう?
そしてその思想、考えが、当たり前のように世界を席捲していく。
アジア、アフリカの地図を仏、蘭、米、英、とかで塗り替える時代だ。
いわゆる植民地政策も、強盗には違いない。
そしてほとんどが確定していった頃、遅ればせながら日本やドイツが名乗りを上げてくるのだ。日本もドイツも他の国と違って、周囲の国々の分捕りで始まるから当然に衝突はすさまじいものにならざるを得ない。
ドイツはフランスを占領すれば、自動的にフランス領土も手に入れることになる。
日本は日本で、ヨーロッパ戦線がそう言う状態に入っていくので、各地(特に東南アジア諸国)の領土が、さしたる抵抗もなしに手に入れられる。
そう言う事態を勘案しての侵攻作戦であったには違いないのだ。
だから先進の欧州、欧米の各国も独、日の侵攻に対して、自分たちのやってきたことでもあり、同じ先進国としても、最初は多少肝要でもあったのだが・・・
戦闘と領土の拡大が進むにつれ、その強引性、残虐性が明らかになるにもつれ、それぞれが危うさを感じ始めて、世界大戦へ転がり落ちていくことになる。
先進の国々は、未開の地、後進の地、弱小の地へ、その勢力を拡大していったのであるが、独はその足元の国々を併合していく道を選んだ。
進んだ兵器を擁する国々の戦いであるだけに凄惨を極める。
日本が取った行動は、産業技術力が弱いが故に植民地として甘んじてしまうアジアの国々を相手にしたからこそ、力強く進軍できたのであるが、アメリカの産業技術力の前には、なすすべもなかった。偉そうにしても、独も日も結局は先進の国々の真似から入っていたのだ。
独も日も為政者が右翼タカ派であったが故に、侵攻し続ける方法をとるしかなかったのであろう?弱気、停滞、譲歩、受身は、絶対あってはならないタカ派の宿命なのだ。
だから程ほどのところで止めることができなかったのである。タカ派国粋思想は結局「ええーい!後は野となれ山となれ!天命を待つ」なのだ。犯罪する攻撃性のアドレナリン放出によるエンドルフィンの悦楽癖や、スリルと緊張の、えもいわれぬ高揚感は、体感してみなければ分からぬものであろう?自分へのトガである捕まる結果まで、或いは恥を知るまで、力の無さを悟るまで、戦争をし続ける道しかないのである。そして「何とかは死ななきゃ直らない」と、来たもんだ。
自らの性質が招いたこととは言え、軍隊の本質、右翼的考え方や見方の歪みの本質、全てにおいての偏ることの歪み、バランスを見極めることのできなかった罪はかなり重い。
そのように愛国や、鬼畜米英を唱えさせなければならないようになったのは、欧米、欧州からの力の攻撃に対しての強い心、怯まない心が、その時点では必要だったともいえる。それが、疑問も考えることもさせずただロボットのように教育勅語を暗記暗唱させ、愛国、鬼畜米英を合唱させる。疑問を呈することを忌み嫌う(見ざる聞かざる言わざる)国民性を作り上げてしまうから、その元凶たる右翼化、右傾化の攻撃性、自己のみの保身性が必要以上にいつまでも滞ることになってしまう。先進の国々が力の行使を止めた段階で、柔軟性を失ってしまっていたブレーキの効かぬ日本に、いつのまにか気づかずに四面楚歌が訪れる。

台湾、韓国、北朝鮮、中国、ロシアの五大隣組と領土問題で喧嘩するようになってしまった三面楚歌の加工貿易立国の日本、これは靖国問題だけでは解決できぬ、右傾化によりて、反省心(謙虚さ)の無い、被害者を思いやる心(慮る心)の欠落した、欠片も感じない、謀略強盗戦争を起こした当時の悪質極まりない性質を小泉さんだけではなく、それを糾弾するでなし、却って支持する国民からも現在でさえ認められる日本人の持つ本質。
喧嘩殺法の安倍イズムに合致した右寄り挑戦的、攻撃的国民がのしてくれば、やがては、近隣と仲良くできぬ日本を見放す、傲慢親分米国とのイザコザに発展するのは十分考えられる。
その時は見事に四面楚歌が成立する。
そしてその時は、情無用の徹底的な日本叩きが始まるであろう。いや、もうすでに始まっている筈だ。
今までのお隣さんへの攻撃的振る舞いが、そのまま未来には、お隣さんからの攻撃的扱いとなってわが国へ戻ってくるのだ。
各国が、領土問題に固辞するようになってきた背景には、それなりの理由が存在するのである。
日本がそうならないようにするには・・・・・・

靖国に思う

2006-08-15 08:59:29 | 政治
小泉さんの最後の「靖国参拝」
この靖国詣で、は重大な意味を持つ。
何故なら、「天皇さんの心」が表に晒された後であって、天皇教の信奉者を足蹴にすることがはっきりとすることなのだ。
まあ!もとより「天皇さんの心」は小泉さんには分かってもいたのだろうが、国民にはっきりと知らされた今回、それでも参拝する意味は大きい。
「所詮、天皇さんと言う存在は、政治を司ってきた先輩者たちの、利用できる見てくれの飾り物にすぎなかったのだ!」と言っているようではないか?

つまり「天皇の御心」を大事にするか、頭を垂れて敬うか?

それとも「日本政治と言うものを司るも、図らずも連合軍の軍門にくだり、死を持って償うしかなかった残念至極な先輩たちの御心に触れること」を大事にするか?の凌ぎあいであったのだ。

    昭和天皇をとるか、東条秀樹をとるか、の選択なのだ。

何処に、何処で、誰に敬具の念を持つか?それの意味するところは大きい。
天皇の御心が「公」にされてしまっても尚且つ参拝すると言うことは、「図らずも戦争犯罪者にされてしまった」先輩たちへの「哀れさ」への同情もあるに違いない。しかし、それは同時に天皇の御心を完全に否定するもので、言葉の重さを足蹴にしたことに変わりはない。
これで、アジア近隣国被害者の心、天皇の心、天皇を崇拝してやまない人々の心、戦争を真から嫌う人々の心、戦争を起こす元凶を作った人を忌み嫌う人々の心を踏みにじってしまったことになる。
例え孤立したとしても、日本国家のためにやったことが、犯罪者のレッテル貼られてしまった先輩を、自分だけは敬い、慕い、お守りしようと言う覚悟なのであろうが、多くの国民への罪深き行いを表わしてしまってもいることになるのだ。
「戦争を起草」した「運営したる」者達を断罪することができなくては、日本国家の運営者としてはその適格性を欠く。
例えば、ヒットラーさんや東条さんを、個人が敬い、慕うのは誰も止めることなどできないが、そもそも、その時点で、日本国総理大臣としては不適格なのだ。
日本を運営する責任者として、同じ元来た道を辿ろうなんて、誰も思わないに違いない。
彼には分かっていないのだろうが、嫌な思い出はみんな忘れたいと思ってもいるのだ。苛められた、レイプされた、殺人を目の当たりにした、人を殺した、盗んだ卑しい過去、それぞれに忘れたい思い出があるのだ。それらをまた、自らの心の中に蘇らせてしまうことになっていることなのである。
中国も過去を忘れて隣国日本と仲良くやって行きたいと思ってもいる筈だ、ところが蘇らせてしまうのだ、日清戦争と、日中戦争と二度のいたぶられ辱められた屈辱を・・・そしてその日本の謀略の数々も・・・・
日本のトップのセンチメンタリズムが、日本国民のみならずアジア諸国、世界各国の知識層の心に深くそれぞれ持っている傷を晒すことになるのだ。
あなたの(小泉さん)拠り所ならばそれはそれでも仕方がないことでしょう。しかし、何も総理大臣の立場でやることはないでしょう。それはつまり、日本国民全てに「自分の尊敬する先輩たちを」犯罪者の立場から解放してやって欲しい!と、主張しているようなものだ。それは戦争を是認するようなものなのである。
これで、これからの外交の運営が難しいものになっていくであろう。
他国の嫌がることを平然とする行いは、そのまま、他国から、日本が嫌がることを平然とされることにつながっていくのだ。相手にそう言う仕打ちをすれば、その仕打ちは何れ戻ってくる筈である。その時に怒りをぶつければ、自分勝手な国というレッテルが貼られる。従って、この影響は計り知れないことなのだ。
天皇の意を無視したことも、これからは何らかの形になって戻ってくるでしょう。
何度も言うが、
愛国心を持たせようとする「心」が戦争に導く罪であるし、それを理解しよう!
共謀罪をつくろうとする「心」の果たす行為がやがて厳密に行なおうとするものに向かう罪を形作るものになることを知ろう!
憲法を現状に即したものにしようとする「心」は、すでに「平和を尊ぶ心」「戦いをしたくない避けようとする心」からの変更とも言えて、罪人でもある。
有事法制も「戦いもあり得る」という「心」から発している。「争い事を戦争では解決しない覚悟の宣言」憲法の理念、憲法の心、から逸脱している。
嫌中とか、嫌韓とか、特定アジアとか、売国奴とかで、国民の心をタキツケルのは、もっとも罪が深い行いであって、昔の「鬼畜米英!」と叫んで戦争した行いと全く同一の仕業なのだ。それに乗せられてしまう日本国民のふがいなさも目に余るが・・・
だから、高市早苗さんが言うように「一部の人に戦争責任を押し付けるのはどうなのか?国民みんなも同罪ではないのか?と言う論がまかり通ってしまうのだ。
確かに流れに乗ってしまう、国民もそれぞれに責任はあるのだが、戦争を発動して、無知なる利に敏い人民を誘導していった者たちの責任は重大で免れるものではない。
これだけはどんなことがあっても守る!というラインは脳の中に確立しておかなければならぬ。
その自分の脳の中に確立しておくものこそが、国心の「憲法」での確立なのだ。
分かりやすく言えばつまりこんなことだ、ある女性が、結婚している男性とは絶対親しくならない!と心の中で確定したものを持っていれば、どんなことがあっても
「不倫」することはないし、そう言う男性との危険な状態を避けようと気を配るのだが、「愛こそが全て、愛に生きる」と思っている女性ならば、そのガードは甘く、近づく愛のもたらす魅惑に「不倫」の危険が訪れ、事件を誘発する。この場合の「不倫」は「戦争」
この際、「結婚している男性とは、絶対!親しくならない」との覚悟をないがしろにしてしまう心のガードの未熟さが不倫を誘発しているのであり、甘くないがしろにすることが、そもそも自業自得の罪に該当するのだ。
ガードを甘くしてしまうのは「憲法改正」の発議もあり、その他もろもろである。
だから「戦争を防ぐ」その芯になるものは、憲法であると言える。
このガードを甘くすれば事件、戦争を誘発する。そして、その犯人は、発議する者たちであり、同調して賛成する者たちでもある。
だからこそ皆さんは、一つ一つの法整備を真剣に考え、二十歳以上としての責任を感じながら対処しなければならないだろう。