宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

経済制裁は戦争そのもの・・・

2008-08-14 22:39:10 | 政治
今、みなさんは拉致問題に関心を寄せています・・・・
それはそれで結構な事なのですが、私は、それよりも、「経済制裁」という事柄に重きをおきたいと思っています。

皆さんは、恐らく経済制裁というものに何らの抵抗も感じず、当然のような感覚で迎合してしまっていますが、これは武力に因る戦争の前段階をあらわしており、
大変なことなのです・・・・・

かつての日本はアメリカによる石油の禁輸、経済制裁によって、トラトラトラの突撃を敢行したのですから、1対1や2対1くらいの経済制裁であったなら、東京に奇襲の核ミサイルやサリンミサイルを撃ち込まれる可能性がないとは言えないのです・・・・・
つまり、安易に他国に対して行った経済制裁は、威嚇、脅迫、恐喝、圧力の類に似たりするものであって、反抗、逆襲の攻撃を受けることの可能性は大なるものがあるのです。

このような行為が容易く行われてしまう、見て見ぬ振りをしてしまう、ことは、暗黙の了解を意味して、それはやがて通常の行為として容認されてしまうことになるのは自明なのだ。
国民の無知、政府官僚の無知、マスコミの無知、自衛隊の無知が、やがて、非制裁国からの反発、反撃、逆襲を受けることになれば、それは即、戦争へのいつか来た道を辿ることになることを皆さんは知らなければならない・・・・・

経済制裁の次の段階は、間がなくて武力戦争に至る訳ですから、一種の最後通牒に等しい訳です。それでも、外交交渉自体は続く訳ですが、武力を使用しての戦争に最も近づいていることに変わりはしないのです。それもこれも手械足枷の憲法を都合のいいように解釈してここまできてしまったからです。これこそ、憲法違反の主権者国民への裏切り行為とは言えませんか・・・・?全く戦争とは掛け離れていた約束事の憲法が、もう目の前にまで戦争という二文字が来ている実情をみんなも知っておくべきです、それこそ賢民の証なのですから・・・・・

戦争の事の起こりは、このような順序を経て開始されるのです。
また、利益(所謂最近耳にする国益というもの・・・)なくして、ただ無駄に自衛隊を動かすことはしない、最初は損してでもやがては得があるであろうから関わり絡むのである。しかしそれは、常にイザコザ、衝突の危うさも含んでいるのだ・・・

経済制裁と言う「準」戦争行為をアメリカのやり様を真似て、軽率に行って、国民もそれをさして重要視するでなしに黙認をしてしまう「愚かさ」は、戦前の忠君愛国に魅せられて、勝ち戦に邁進したそれと何ら変わることはない・・・・
何度も理解してもらうために言う・・・・・ミサイルには、日本は「裸」であり、
戦争は得てしてエスカレートする、と言うことを・・・・・
だから、無意味な事はするな!・・・・と・・・・・

中国コキントウさんの思惑?

2008-08-11 20:55:05 | 政治
今回の首脳外交で、特に目立った動きを見せたのは、韓国の李大統領との会談であり、オリンピック後に最初の訪問国に韓国を選んだ意図を洞察してみたい。

ご存知のように韓国にはブッシュさんも訪韓したばかりであり、何だかんだと言っても、韓国は民主主義の国であり、日米に組する筈と言う油断がないとは言えない・・・・然しながら、昨今の経済的事情、肝心のお隣り日本との関係もしっくりと行ってはいない(日本国民自体に、アジア蔑視、中韓北を牽制する右傾化への流れがある)・・・・、アメリカとの関係も、国民サイドでは結構否定的だったりもする。韓国は何れは北朝鮮との合併という問題もあり、戦闘的アメリカ、経済的困窮のアメリカとは、ほどほどの距離を置く姿勢は今後も変わりはしないであろう・・・・(北朝鮮との戦争など、考えてもいない、故にアメリカの逸脱には危うさがあるのです)

そのようなところに来て、北朝鮮の根元をガッチリ掴んでしまった中国が、次に声を掛けるのは韓国なのである。
香港を静かに返していただき、今や台湾でさえ戦争に因らずして靡かせ、そして、北朝鮮、次は韓国・・・・・
それも圧力を掛けることなく、自然な推移で流れに乗るように、懐柔していく・・・・
中国が働き掛ければ、北と南のお互いの制度が違おうが、何故か統一に迎えられるのではないかと、思わざるを得ないような、そんなアジア観なのである。

ミサイルには、裸同然の日本であるからに、中国はすでにその日本でさえも、孫悟空がお釈迦様の手の平で遊ばれているように見ているのではないだろうか・・・・?
中国が「アジアの管理は任せろ」的なる発言の趣旨の中には、軍事的に日本も手の内にあることを示唆しているのではないだろうか・・・・?
中国にとって見れば、動かない日本の海沿いの都市など、楽で格好の標的なのだと思われる・・・・・

中国、胡さんの大活躍

2008-08-10 21:47:58 | 政治
中央日報で胡主席の皇帝外交を賞賛する記事に接し、感慨深いものがある。皇帝外交とすることにやや、違和感を覚えない訳にはいかないが、共産社会が民主社会との大いなる違いがあるとすれば、ここに現れていると言ってもいいであろう・・・
ブッシュさんもプーチンさんも福田さんも、例外なく列に並び、待って挨拶を交わす・・・・
誰がこんな状況を予測したであろうか・・・・・?

この人の大物ぶりは、特筆されるべきものがある・・・・・
先の、アフリカ首脳を集めた会議といい、今回の90カ国にも上る主要な首脳たちとの挨拶交換といい、いろいろな問題点も含めたとしても、この人の手腕は秀逸である。要所(ポイント)の掴まえ所が上手と申すしかない・・・・・
日本詣でをして、世界の民主主義社会の人々を黙らせたへりくだり方も、世界広しと言えどもなかなかできるような人はいない。

あのロシア、アメリカのトップたちが、列に並んで挨拶する羽目に陥ったのである、この姿は全世界の要人たちをも唸らせるに十分過ぎるくらいである。
つまり、中国共産主義社会にとっては、アメリカもロシアも台湾もアフリカも大切さに関しては同列なのであり、ごヒイキはしないのだ・・・・・
それでもプーチンさんは、当然のように理解はできるだろうし、もしかして、ブッシュさんのアメリカ民主主義体制もある意味、個人主義が徹底しているので、理解の範疇かも知れない・・・・?・・・・しかしながら、こういう感性は「尊王民主主義もどき日本国」との大いなる相違点である故に、福田さんが一番違和感を覚えるのかも知れない・・・・?
天皇を擁するシステムが、厳密なる上下関係を表すために、大国と小国とを分け隔てなく相対する仕組みに、日本人はなかなか馴染めないのだ・・・・・
だから、いまだに民主主義そのものに拘りを持ち、あらゆる場面で上下関係が優先されてしまう・・・・(だから民主主義・も・ど・き)と、言うのだ。
このように中国へ対する世界の要人たちの姿を目撃すれば、欧州も、ダライラマさんも、前言、翻すしかないであろう・・・・
とうとう、ダライラマさんも京都のように(名ばかりの)なる覚悟を決めたようである、多分、多分であるが、オリンピック後、ダライラマさんを中国に招き入れることになるであろう・・・・


ブッシュさんも、プーチンさんも、しょうがない、共産社会の郷に入れば郷には従わざるを得なかったのであろう・・・・これを屈辱と見るかどうかは、今後の成り行き次第だが、してやったりの胡さんであるのは確かである。
これを策士と呼ぶのか、それとも、明晰の結果なのかは、これからの推移に因るが、少なくとも安倍さんの、相手を、相手国を、落とし込もうとする邪な計略家とは、同じような作為でも、レベルも器も比べようもない事だけは確かである。

はっきりと世界の要人たちの中でも、群を抜いて「出来る男」であるとは言える。
中国人たちは、オリンピックより前にもうすでに共産国家政府に、感動を抱いてしまっている筈なのだ・・・・
ある意味、このような自制心もあり、包容力も、先見性もあるトップに恵まれて国民は幸せである。

それに比べて、日本国ナルシスト(またの名をオナニスト)の方々は、雅文化や、ワビサビ文化や、武士道を誇りとして自画自賛していれば良いものを、中国の真髄に触れても斜めに構え、ひねた言動の数々を読んだり、聞いたりするに付け、哀れを通り越すテイタラクに「島国の中のナルシスト、大海を知らず」の如くで、昔から考え方が一歩も前に出ず、甚だ薄ら寒いものを感じざるを得ません・・・