宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

日本の進む道

2006-08-07 23:00:57 | 政治
太平洋戦争の前と後では、日本の思想や形態に大きな変化がありました。
前では、右翼的考え方が一世を風靡していました。
だから、右翼的考えの怒りに任せた短絡性が戦争を仕掛けたと言っても過言ではありますまい。
私の記憶では、それが表面化してくるのが、5.15の犬養さんが暗殺された事件だったと思います。ジワジワと浸透しつつあった国粋思想が、あの事件を契機に表に出てきたのではないだろうか?
ジワジワと浸透すると言うのは、①愛国論争などもその中に入ります。司る者たちが自分たちを律して行政を行うのではなく、一般人たちに対して、愛国の名のもとに忠誠を求めるのです。これを「内向けの縛り」と申します。宗教でもあるではありませんか?「内向きの縛り」それは、戦争を継続遂行させるためにはなくてはならないものであった・・・・とも言える。しかし、これは自国愛の精神であって、しばしば他国の集合体とは相容れない事態がやってきたようである。
②憲法を改正しようと言う動きも同様の着眼からです。「国粋」と言う観点からも、日本は日本にとってと言おうか、一部の人々にとって、都合の良い憲法にしたい層の方々がおいでなのだが、世界、とりわけアジア諸国民からすれば、「あんたあの強殺戦争を反省してないの?」と言う、声無き声になってコダマしてくるのです。
③靖国問題もしかりです。だからそれだけ現日本国憲法は、武器を持つことが戦争の危険を呼び込むことであり、司る者たちがそう言う方向に向かっていってしまいかねない愚かしさがあったからこそ、絶対に紛争を戦争で解決しない!と司る者たちへだけでなく、一般人にも「戒め」を込めて宣言しているのです。
④同盟に関しても、その昔日本は、ドイツとイタリアとで三国同盟なるものを結んでいましたよね、そのものズバリです。
イスラエルはアメリカが身びいきしていますから、日本とイスラエルも下手をすればお仲間と、世界からとられかねませんな?
ならば三国同盟になります。どうです?、立派な後ろ向きではありませんか。
そのほかにたくさんあります、共謀罪も名前を変えた治安維持法ではないですか?

今、必要なものは、司る者たちの律令です。諸法度です。
そして「上海協力機構」の結束を知ることです。
「東アジア共同体」を中国と共に発展構築に向け協力していくことではないでしょうか?なのに、やれ「愛国だ」やれ「憲法改正だ」やれ「日米同盟だ」やれ「靖国」だの、いかにもそこに危険があるが如き、アジアに、特に近隣のアジアに背を向けた、内向き、後ろ向きの次元で動く日本で良いのですか?

極左でも、極右でも、あなたの立ち位置からの見方がそれならそれでも結構!しかし、新しい考え方を模索して発見してみませんか?
日本と言う国の中をとってみても、ライトからレフトまで全く相反する思想、考え方があります。だから「東アジア共同体」の中の共産主義、資本主義、民主主義、王政、軍事政権が混在していても何ら不思議ではないでしょう。混在したるものの集合の中から生まれ出でるものこそ、本物の思想ではありませんか?
例えば、社会主義の政治形態国家が自由経済を取り入れ成功していますー中国
    政治形態さえも自由にして自由経済を最初に取り入れたーロシア
困った中から生まれたものとは言え、そんな新しい「いぶき」が聞こえてはきませんか?一度日本もそんな「るつぼ」の中に入ってみてはどうだろうか?今更そんな勇気、持てませんか?

それこそが大きなものの見方なのです。この国は「アカ」だとして罵る風潮は、前近代的なるものとして糾弾されるべきものです。それがその人、その国の「器」の大きさの証明でもあるのです。「愛国」は自分たちだけで縮こまる閉塞的な考え方なのです。
従来からの考え方に固辞するのではなく、国と国との新しい関係を構築する考え方をしようではありませんか?
そうなれば無益に防衛費でアップアップすることもないのです。
警察、自衛隊は目立たぬ方が良いのです。それは安全、安心をも意味しているのです。100パーは無理でも、国自体の生産力が低下していくのですから、出来れば国の管理業務に関わる必要の無い、無駄な費用は抑える方向で向かって行きましょう。