宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

打ち出の小槌日本

2009-02-19 06:29:03 | 政治
自国を可愛がるあまり、右傾の考え方を推進しようとすると、無用な資金をそちらの方向に注ぎ込む事に相成る。
右傾の思想は、世界のどの国に於いても受け入れてもらうことはできないから、そちらにもお金が掛かる。
例えば、常任理事国入りを無理やり画策しようとしても、世界への影響力を持ち出した「中国」を無視した「靖国参拝」の強行が結果的にたったの2カ国の支持しか得られなかったのを見れば分かる。派遣先から大使を呼び、大号令を掛けてもこの惨憺たるものを見れば、ただ単に中国が悪いとは言えまい・・・・・
そして、止めたODAを再び拠出せざるを得なくなってしまった。
つまり、掛けなくても良いお金を無駄に使うようになってしまうから、借金が増えてしまうのだ。これは右傾宰相を選択した日本国民たちの愚でもある。
騙した人が悪いのか、騙された人が悪いのか、の議論はさておいて、借金の増大や高齢化が内需拡大を阻んでいるのは確かなのだから、輸出頼みの日本経済は輸出関連国が成長してくれないと、いつまで経っても日本国の浮上は有り得ない。
早くから日本は世界不況の影響を受け易いと言ってきたが、官僚たちも総理も、その認識がまるでなく、数字ではっきりと表せてこないと大本営発表のようにいつまでも切迫している様を伝えられずに、心配ないと発表するだけに終始してしまうのだ。
国債発行して内需拡大図ったところで、それは損失補填や貯金に回るだけで、紙幣価値を減じて何れやってくる暴落へのステップでしかない。
これからもアメリカはクリントンさんの女性を使って柔らかく、それでいて厳しく資金支援を要請してくるであろう、ロシアも中国も打ち出の小槌を当てにして日本に要求してくる、それをどう拒否することができるのか、がこれから問われている。
そしてそれで始めて、腰ギンチャクやコバンザメから脱皮して、名実共に自立することに繋がるのだ。

安全弁の必要性

2009-02-18 22:42:36 | 政治
右の麻生さんが死に体で、もっと右の中川さんが潰れて、小泉さんも一線から退き、後の問題児は安倍さんだけ・・・・・
ネット界の右は24%だそうな、一般世間様は僅か10乃至15%程度だろうから、少しネットでは多いが、次第に右翼のスタレが進んでいる様が良く分かる。
歪みのアンバランスがやや是正されたようである。
一番効いたのは、安倍さんの民主主義の本質を忘れた、一方通行の方向指示器(強行採決)だろうか・・・・・
あれが分岐点であったような気がする。
あそこまでなんでもかんでも勝手にやられてしまうと、誰しもが不安感を抱いてしまうであろう・・・・功を焦った若造らしい発想ではある。
これで右側への歪みから幾分解放された。
右傾の雑誌も廃刊が相次ぐであろう・・・・しかし全く無くなる訳ではない、いつかまた時期を見て鎌首をもたげてくる、それの繰り返しなのである。
右翼は産経もそうであるが、ネットには非常な力を入れてきたので、かなりの数で影響を受けているものたちがいる。特に若者たちは、楔を入れられたように影響を受け易い年頃であるので、いつかまた、それが心の奥底から湧いてでてくる時があるような気がしてならない・・・・・
歴史は繰り返すからだが、果たしてその時、ブレーキの役割を為す者たちがいるのであろうか・・・?些か不安でもある。
日本に自然のシステムのひとつであるバランスを必死に守ろうとする安全弁が無ければ、今から構築しておく必要があろう・・・・・
自然の持つシステムを無視しては愚かでしかない。

奈落の底

2009-02-17 21:59:06 | 政治
中川さんの酔っ払い・・・・かなりストレスがあったんでしょうね・・・・慣れない財務大臣がキツかったに違いありません。
へべれけに酔うほど飲んでしまう、というのは、どこかに病気の兆候があるか、または飲まなくちゃいられないほどのストレスの山盛りだったのでしょう・・・・
麻生さんも相当参っているのではないでしょうか・・・・
投げ出しますかねえ・・・・・?
私は投げ出すと思いますけどねえ、自分の手で選挙するって本人は言っておりますが、このままでは自民党自体が我慢できなくなってくるのではないだろうか・・・・自民党が圧を掛けるでしょ。
私は投げるしかないと思っていますが、それとも内閣改造ですか・・・それは無いでしょ、麻生さん自体が問題児なので、他の人を立てるしか道はありませんね、駄目でも他の人ですね・・・・
完全に追い込まれてしまっていますから・・・・
GDPの落ち込みは、借金国家ゆえに、もう取り返しは不可能です。
ドンドン奈落の底へまっしぐらになって行くことでありましょう・・・・

自然のもたらす罠に嵌る

2009-02-09 21:20:34 | 人の心と国の心
麻生さんの話は、する気も起きぬ・・・・
小泉さんの詐欺的なるハッタリ行為を、日本国民の方々が本質を何も知らず、分からずに目くら滅法にハンコを押していたから、私がブレーキ役になって諌めるしかなかったが、麻生さんに至っては、流石に愚かな日本国民といえども麻生さんの正体が丸見えなので、私がわざわざ出て今更糾弾することもなかろう・・・・・
しかしよくもまあ、安倍さん、福田さん、麻生さんと三羽烏が揃いも揃ったものよなあ・・・・小泉さんのふんどしで、一丁前に総理大臣してみたが、どうしようもない薄らトンカチの面々で、不幸なのは日本の民たちである。いや、これも民の選択の自業自得と言えなくも無い・・・・戦争を起して、最後には原爆を見舞わされて、民の選択の愚かしさがそのまま現代にも通用するようである。
元々小泉さんを大勝などさせずにおけば、無能さんばか大将などの出る幕はなかったのに・・・・
もっとマシな政治が行われたものよなあ・・・・・
しかし反面教師とも言えて、政治を行のう者たちの「程度」というものを民が徹底的に理解することで、少しは民にも知恵が働くようになるであろう・・・・・解決のキーワードは「自民党的なるもの・・・・・」の改善であることに疑問はない。
この自民党的なるものが全て悪いと言うわけではない・・・・しかし、メスは徹底的にいれて、大手術はしなければならないのは分かりきっていることなのである。

日本国ナルシストたちを蔓延させてはならない。ナルシストは別の表現では日本国ニートとも言え、劣る周辺諸国の糾弾を為すようなら、それはストーカーにも通じる、一種始末の悪い思想でもある。
けっして保守主義とか、ナショナリストとかの類ではないのだ。「自己のみの愛」「自国のみの愛」の延長線上に位置しているものと思った方が適切である。
歴史の発展とは・・・・・・目を家族の一単位から、村、町、県、国、と辿り、アジア地域、世界、地球、自然と向けるようになっていくのは摂理である。
だから国の目線でしか物事の解決を図ることができない了見が狭く、ナルシズムの鎖国的後進性の強い思想は、グローバルリズムの幾多の関わりからは、何れは行き詰まりを生じ、近代思想発展性の阻害要因になるであろう・・・・
資本主義も、共産主義も、くしくも時を同じくして崩壊の憂き目に合い、互いに変性社会主義に移行しようとしているのは、決して偶然の産物ではないのだ。
生まれも一緒なら、衰退も10年を経ずして一緒・・・・これは必然と見るべきであろう・・・・
恐らく、どちらも「傲慢さ」の為せる技であって、自然のもたらす罠に見事に嵌ったのではないであろうか・・・・・

人間の心も、国の心も、みんな「・・・より良い・・・」方向を目指すものであるから・・・・このような人間の作り得た現象が自然の内に現れてくるのである。

ただその「より良い」と思われる方向性が、多くの民やリーダーたちに知り得ようがないのが、右往左往する原因にもなっている。
然しながらそれを自然は、自然内部で教えてくれているのだ。

焼け太る日本人

2009-02-07 22:33:23 | 人の心と国の心
日本人が、現在進行形の自殺よりも、過去形の拉致をこんなにも大事にする愚かな民族とはしらなんだ・・・・
日本人が、現在進行形の隣国の核問題よりも、過去形の拉致をこんなにも大事にする愚かな民族とはしらなんだ・・・・
こんな愚かな民族だから、官僚は日本が左前になろうとも、高給、役職を捨てようとはしないし、会社を潰しても、経営者たちも高給を捨てようとはしない。
政治家は国の借金を膨らませても、自らダイエットしようともしない。
みんなで税金を・・・・そして「国」を「日本国民」を貪り食って、食い尽くしている。
やはり、世界が、戦争中の日本国民評で揶揄された「ねずみ」が、最も日本人に相応しいか・・・・・
群れて食い尽くして、走り去り、その後には何一つ残り物がない焼け野原・・・・・
何処かで誰かのブレーキ役が不在なのだ。

サブプランムローンとアメリカの戦争でアメリカを糾弾する人は多いが、それに関わった、一儲けを企んだ日本の責任を糾弾する人は皆無・・・・・・

日本のバブル後遺症が10年に及んで、小泉改革の旗印が頓挫して万策尽きて、日銀がそれではと最後の最後から2番目の伝家の宝刀「お金の刷り込み(量的緩和)」企業救済のインフレ誘導が・・・・優良企業の内部留保である筈の米、豪ドル債へ向かい・・・・やがてそのあぶく銭資金がサブプライムに変換される、アメリカも高利で集まってくる「あぶく銭」を何とか使わなければならなかったのであろう・・・それがサブプライムローンと戦争の実体だ。

だから、アメリカを滅亡に追い込んだのは、日本と中国の際限の無い欲望の果てに因るのである。

日本のデフレに役立つ筈と目論んだ日銀の浅墓さが招いた結果、資本主義を滅亡させてしまった。金融が人の世を幸せにしてくれると思っていた人々を奈落の底に引き摺りこんでしまった・・・・・これは金持ち国家に冷や水を掛けた自然の掟とも言えるであろう・・・・

いまだに日本責任論を理解できないでいる人々は多いであろう・・・・
ここへ来て優良であった筈の企業群(内部留保があるべき筈であるが・・・・?)たちが、悉く人員削減をしなければならない事情がここにある。
結局、日本のデフレ脱却が「絵に書いた餅」であったことで窺い知ることもできる。