宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

子供の国からの辛辣

2007-04-27 06:48:10 | 北朝鮮
まだ、北朝鮮のミサイルは韓国を向いている、と大本営発表のような寝言を言っている解説者がまだいる。そう言う人を採用している某テレビ局の姿勢の問題であろうが、おぞましい限りである。

安倍さんも、昨今の国民の右派迎合傾向の国民の姿勢を勘案してか?・・・投票法案から憲法改正の流れを一端休止するつもりはあまりないようである。
諦めた風情を装いながら、急に踵を返して成立に持って行く策動が時折見られる、油断ならぬそう言う事に長けているお方だ!
37年も前の「拉致」疑惑を掘り返して、総連を痛めつける策謀は、最も彼を表現するに最適な事柄である。
これで彼(安倍さん)タッチの昔の掘り返しは、中国での外交官自殺問題と、2件目であるな・・・
教育基本法ミーティングの作為(やらせ)を含めると、3件目。
「拉致」にしても、北朝鮮を追い落としたくてしょうがない彼は、多分、私の勝手な想像ではあるが、迷惑料を払いつつ、彼らに(拉致家族)経済制裁を求めるよう働きかけているように見える。安倍さんならばやりそうに見えるが、真偽のほどはいかばかりであろうか・・・・?
経済制裁を求めるのは、政治への越権行為であり、被害者を帰して欲しい!という切実な願いよりは、相手国に断罪を求めているのだから、安倍さんに配慮したと言うしかない・・・・その行為に本当の親心が感じられないのだ。
かれこれの安倍さんのような後ろ暗く「腹黒い」御仁をいつまでもトップの座に座らせていては、日本としては具合悪かろう・・・
女性的なるその執拗さと、強引さは、戦前の特高警察を彷彿させるに十分な怖さを感じさせる。
殺人事件にしても時効があるように、人間は時に鷹揚な姿勢を見せる事も必要なことであり、北朝鮮が大きく「育つを見る」事も必要な事である。
このような姿勢を取り続けていれば、必然に両国の溝は深まる一方であるだろう、日本のトップの心の至らぬのが極めて残念至極!

中国には・・・アメリカには・・・・ロシアには頭が上がらずとも、弱き国、弱き遠吠えの国、北朝鮮には強く出でて、あれこれ苛めることのできる情けない御仁なのだな?
弱い国に優しくできないか?そう言う性分ではないか?・・・・そう言う同情心もないか?・・・
そう言う人では、日本の弱き人間たちをも、当たり前に毛嫌いするのであろうな・・・
強い者たちだけが得をする、世の中を作り上げようとするのだろうな・・・・
こう言う思想、こう言う姿勢が戦争や紛争を誘発してくるのだ!
つまり、国民大多数の守備のための軍拡、憲法改正ではなくして、一部利権者、為政者たちのためだけの御都合主義の軍拡、憲法改正なのであろう。
そのための犠牲を要求するのは、常に一般の大多数に向けられているのだ。
「愛国」を要求するのも、いざ!の時に国の為死ねる人間を作る、その為・・・
「教育」に力点を置くのも、いざ!の時、使い易い人間を拵える、その為・・・・
「憲法」も推してしるべし・・・
「集団的自衛権」も・・・
何でアメリカをミサイルから守る事が、自衛になるのだ!・・・・
9.11のような事件を日本が守れるのか?むしろ却って、挑発に乗ったり、薮蛇になるのじゃないかい・・・?
安保があるからか?アメリカ、イコール日本だからか?そこまで一心同体を貫くなら、いっその事、アメリカの日本州になったらどうだ・・・・?
アメリカに向けられたミサイルを仮に、仮によ、撃ち落したならば、今度は対象が日本戦になるのだよ、分かっているだろうね?・・・覚悟、あるのだろうね・・・・
と、言うより、絶対そんな事は有り得ず、安倍さんのような極右の精神的な弱き、されど尖った見せかけの攻撃的な方向性を見る限り、アメリカに徹底的に縋って、助けを請うて、のオベンチャラでしかない事は、他のどの国もお見通しだわい!

人間の成長に必要なのは、大人になるために、親らしくなるために、必要なものは、「見る・・・待つ・・・」という行いなのだ!それが理解できないのでは、いつまで経っても子供の国から脱却できないだろう・・・・

安倍さんの爪隠し

2007-04-24 23:26:38 | 政治
安倍さんはこれから参議院選挙に向かって、タカの爪を隠すのであろう。
もっとも票に現れやすい大事な期間だからだ。
少しでも多くの票を獲得するには、リベラル色を翳した方が良いことは分かり過ぎるほど分かっている筈だ。
国民なんて、そんな他愛も無いマヤカシでも、つい、まともに穏やかになったと勘違いしてしまうものなんだ。
勘違いというより、総理大臣なんだから、と、そう思いたいんだな、きっと!
それだけ「人の良い」人たちが多いんだろうと、思うな?

石原都知事さんの選挙中の「しおらしさ」を見れば、同情票の集め方のノウハウが分かろうというものだ。
1ヶ月前になると、重要な時期は過ぎるので「爪を研ぎだす」筈である。

それに対しての民主党には何の作戦があるようにも見えず、これでは「あの手この手」の自民党との対峙にもなりゃしない。
どんな名演説よりも、看板に悪い数字を書く方が何倍も優れているかが、彼らの誰一人も理解できていないのだ。
安倍さんはこんなところにこんなに多くのお金を増やして、こんなところの費用はどんどん削減している、と言ったような数字の羅列が、何よりも国民の目の中に届きやすい事なのだ。それがこれからの「政治センス、選挙センス」といってよいだろう。
少なくともテレビなどで散見される民主党員の中では、そんなセンスを持ち合わせている人はいないような気がする。

爪を隠す事をしだす安倍さんの、隠せない尻に火をつけて炙り出すくらいのセンスがなければ選挙には勝てない?





バンコデルタの言い訳

2007-04-23 22:15:35 | 北朝鮮
何かバンコデルタアジアの一方的なひとり芝居の様相を呈してきましたですな?
あれこれ言い訳を言って北朝鮮にお金を送ろうとしません。
受け入れてくれる銀行を北朝鮮が探してくれば、今度は、送り手と受け手はドル決済のために必要であるが、アメリカが撤退してしまったので、決済が出来ない、と言っているようだ。
そんな事は専門家なら始めから分かっていただろうに、あれこれ理由をくっつけて出し渋っている。まあ、銀行とか、保険会社とかのペーパー商法とはそんなものでもあるだろうが・・・・

アメリカも後々の事を考えれば、スッキリした解決をした方が良いだろうに、政治判断でどうにでもなる筈なのだがな?
アメリカでは、政治と銀行との繋がりは日本ほどではないのだろうか?
銀行の上に財務省があるのであるから、その気になればなんとでもなる筈だ。
アメリカ行政でのチョツトした意地の一撃という捻くれなのか?それとも、金融担当だけの独断問題なのか?
世界政治の場での影響力の後退がジワジワ進んでいる状況であればこそ、尚更、何処かで歯止めを掛けたい思いもあろう?焦りが無いとも言えないな?

バンコデルタ(BDA)も最後は直接窓口から引き出そうとした場合、スンナリ引き出させてくれるのだろうか?この調子では疑問符が付きそうだし、
全く何をやっているのだろうか、ブッシュさんの力量も影が薄くなってきてしまったようだ。

バンコデルタの今回の北朝鮮が探した東南アジアの何処かの銀行へ送って欲しい、と、言う依頼に対しての言い訳拒否理由があまりブログで書かれていなかったので、敢えて私が取り上げてみました。




基本原理を知る

2007-04-16 23:44:19 | 政治
右翼思想と言おうか、愛国思想を持つ人がいてもそれは異端でもなんでもないが、それが大量となると、問題が起こる。
そもそも愛国を要求する事を不自然に思わない人間が、「まとも」と思っている事自体、歪んでいるとしか言いようが無い。
自己愛、自国愛の要求は、世界の中の日本国と言う位置づけを否定するものだ。
地球あっての世界有り、世界あっての日本有り、ではないのか?
日本あっての日本国では、その心は「閉ざされし器の中」にいる(ニート)と変わらない。
日本の周りを世界が回っているのではない事は誰しも疑問の余地がないであろう。
愛国右傾は、天動説に相当する。
だから、我が身かわいさに、反日、日本に文句を言う者たちはみんな敵となり、訳も分からず幼稚な喧嘩言葉を振り回す事になる。
これが大多数になると、幼稚な日本国と相成り、世界にはそのように写るのである、高等教育を受けている筈なのに、情けない限りである。

加工貿易立国、立憲国家はそれに「基づく」政策なり、思想なりを持たなくばなるまい。
世界とアジアと仲良くしていかねばならない事は分かりすぎるほど分かってしかるべきだ。
それが最大の基本原理なのだ。
相手がどうのこうのではない、自らが自らを律し、平和に対しての揺らぎもなく、
戦火への危険性を排除して、日本への信頼性を甦らせることが必要ではないのか・・・・
上っ面の言葉だけの反省では、心からの悔い、反省、検証なき犯罪者の累犯性は多大であり、周囲の不安は当然に増大するものである。
それが加害者の加害意識の希薄性と言う自然の摂理のために、軽率に一線を飛び越えてしまうのだ。
反省がないから平和への確たる覚悟が生まれないし、相手の不安気なる思いを慮る姿勢も成長できないのだ。

良く若い時は、自分を守るために空手を習おうとしたり、自分を切れ易い人間に見せようとしたり、強面を強調したりする。丁度そんな感じが今の日本にはある。
まあ何かはわからないが、死への恐怖、不安感がそうさせるのだが、北朝鮮もそんなところなのだろう?

時間の経過と共に、不思議とそのような不安感は次第に無くなっていくが、それは、自分自身の相手への対応が変わっていくからである。
肩肘張っていきがっていた若かりし頃と違って、肩肘張っていたのでは疲れ、実りの無いことが分り、悟るようになって、次第に角が丸くなってくるのだ。
無理やり、事を為そうとせずに自分の、自国の力量を知り、それに合わせた分量の事を行おうとする、それを分別と言うのである。
経済に見合った軍事力、とか、政治力とか、無理する必要など無い、と、思う。
それが理解できるようになって、そこから日本の世界における地位が名実共に向上する、と思っている。
だから私は、今の日本国は、日本人は「幼稚」と断罪しているのである。
戦前システムへの回帰と愛国右傾化を「歪み」の極みと理解できなかったら、それは、トンネルの中で右往左往している犯罪予備軍やニートや暴走少年たちの類と変わらないであろう・・・・
そりゃ尊敬とは縁遠いわなあ!





崩壊戦争のシナリオの始まり

2007-04-14 06:49:49 | 政治
ついに安倍さん、国民投票法案をレールに乗せてしまいましたね。
これで教育基本法と共にやりたい放題しました。
このように与野党の拮抗、やじろべえバランスを欠いた国民から作り上げられる国家というものは、横暴、傲慢、が、蔓延していくのです。
だから、戦争に至るのも、強いて言えば国民が作り上げているものでもあると言えるのです。
「例」をしっかりと確認しておくべきことなのでしょう。

このようにあさはか、軽率なトップが出てくれば、折角の憲法がズタズタにされてしまう好例と言っても良いでしょう。

国家間の争い事を「武器に頼らず」のあくまで「外交平和」を壊すのは必ずしもガクガクの悪人顔のトップではないのです。
崩壊戦争に至る、かも知れない?まあ、実際の崩壊戦争に至るにはもう少し長い年月が必要でしょうが・・・・

私は敢えて宣言します!
これからの戦争は争い事の戦いではなくして、崩壊に至る、かも知れない「崩壊戦争」であることを・・・・

従って、武器を持って争い事を解決しようとする姿勢は、「自滅行為」に相当するものと断言できます。

何故なら?・・・・日本がチョッカイ出すところ、お隣りの大国、中国、ロシアと関わる可能性が強く、多くなるからです。

まだ自衛隊レベルの犠牲で「争い事」が留まっているのならば救いがあるが、多くは、国民も犠牲になる事例が必ずや巡ってくるであろう。
自衛隊が「国民を守る」どころではない、自衛隊(自民党政府とも言える)のやる事のトバッチリが、巡り巡って罪もない筈・・・?の国民に向かってくるのは、イラクの惨状を見ていれば良く分かる筈だ。

イラク国家の体を為していない現状で、新製品武器の実戦での効果や、戦争のやり方の実戦観察練習が為されている。
酷いものである・・・まあ、自衛隊の出動も動機付けはそのようなものであったのであろう?
武器輸出をメインに考えている国家は(アメリカ、ロシア、フランス、北朝鮮、中国など、ほとんどの国々と言っても差し支えない)イラクにおける戦闘行為の全てを「つぶさ」に研究しているのであろう?アメリカが使用する武器の効果と、戦闘行為の方法、テロ側の武器と方法、を、それぞれの思惑で・・・
なんとも言うべき言葉もない・・・・・・・


戦さ

2007-04-13 07:00:32 | 
「戦争」も江戸幕府以前の「戦」も、事の本質は変わらぬ。

良くテレビなどでは、NHKの大河ドラマしかり、小説を書く司馬さんなどもしかり、歴史上の人物や事柄を歪曲して格好良く描くが、現実の「戦」はそんなものじゃない。
今の企業と照らし合わせてみるがい。
槍、刀、竹槍、鍬、木の枝、石ころ、投げたり、突いたり、のビクビクした戦いだ。
実際のお抱え侍は、後ろで逃亡を計る者たちの監視役でしかない、所謂。この実戦をする者たち(高給で雇った浪人や遊び人や悪者や与太者、高給の募集で集まった者たち、憧れの威張れる侍に成りたがっ者たち)強制でみんな「馬鹿らしい」と逃亡を企ててしまえば、お抱え侍たちは丸裸も同然、最後は開き直りか、逃亡しかない。

お金のふんだんにある大名たちは、雇い侍に戦闘服も着せられたでしょう、刀、鉄砲、鎧も持たせられたでしょうが、大抵は仕方なく参加させられ、着の身着のまま命令一過前線に引っ張り出されてその他大勢として散っていくのみであったろうに・・・・

戦さを「お祭り」意識で参入する者もある、刺激を求める者たちもいる、しかし、毎日の生活の維持に懸命になっている者たちも多くいる。
みんなが、老人も女性も子供も、その「戦さ」のために動くのである。
そして、帰って来るのは、屍と涙と途方に暮れる生活だ。

銀行の意味

2007-04-05 23:36:11 | 北朝鮮
銀行はどんな事があっても預金者を守らねばならない、のは鉄則だ!
つまり、仕事の性質上、商人でありつつも職人気質でなければならないのだ。
バンコデルタアジアは損得を計算して、商人気質になってしまったが故に、アメリカに結局袖にされる結果となってしまったのだ。

元々北朝鮮資金などを扱う上で、覚悟の上の商取引であった筈だ。アメリカの強い圧力があったにせよ、絶対に預金者の素性は明かしてはならなかった。
素性を明かすって事は、その銀行の存在意味を無くしてしまうからだ。
アメリカとて、圧力で簡単に寝返る銀行など信用できる訳がない。
北朝鮮が信用がないのではなく、バンコデルタアジア(BDA)が信用を無くしたからに他ならない。
アメリカとて、素性の伺い知れぬ資金を預けている場合もあろう。北朝鮮だけではないのだ、どの国も内密のお金というものはあるのである。
たとえ、犯罪で得た資金であるにせよ、世界から、アジア各国から匿名にて受け付けた以上、内密の預金者を守るのは至上命題である筈だ。

北朝鮮の小額の預金額よりもアメリカの大口の方がお得意さんであるのは事実であろう、しかし、ざるから砂が零れるように、信用というものの意味の絶対性を理解していなかった一介の銀行の末路でもあろう。

商売にも、ある一点を拘る職人気質というものは絶対必要なものである。
それが「預金者を守る」というのが銀行正義の一点なのだ。
アジアを、世界をまたにかける銀行であるならば尚更のことである。

北朝鮮を裏切って、アメリカから裏切られる構図は、あらゆる小額の国々への裏切りにも通じ、結局は大口の不信感にも通じる。

銀行は人や組織を利用するのを建前とするが、同時に利用もされてしまうものである。
バンコデルタのような酷似した銀行は世界のあちこちにあるに違いない。
せいぜい他山の石とするが良い。



戦争の現実

2007-04-01 22:33:43 | 政治
最近の北朝鮮バッシングに燃えている、書かなくてはいられない人々に・・・・

戦争の現実はどんなだか、知っておいた方が良いと思う。
戦場の惨たらしさは、人々を狂人にしてしまうだろう。また、そうでなければなかなか、昨日までの普通のサラリーマンの人では人を殺す事などできないのだ。銃を撃って当たればゲームではその感覚はないが、実際は手ごたえがあるのだ。人を殺したという自責の念は精神年齢が高い人ほど感じてもいた筈である。精神年齢が低ければ、夢をみているような感覚で物事、情況を捉える事ができるからあまり感じることはないのかも知れん?

殺す事に慣れを生じると人は、不思議な事にポーカーフェースになっていくのだ。いろいろな喜怒哀楽の感情を抑える術を会得していくからである。
さっきまで話をしていた人が、次々と凶弾に倒れ、ある者は首だけが転がり、ある者は顔がぐしゃぐしゃに潰れ、ある者は腿を打ち抜かれ断末魔の悲鳴を上げる。
ある者は腹を打ち抜かれるがすぐに死ぬ事も出来ず、死ぬまで一日中唸り声を上げ続ける。
野戦病院では、麻酔がない状態で足を切断することもあって、気絶するしかないのである。戦後暫く、足の無い、白衣を着て兵隊の帽子を被った人が募金活動をしていました。
そして、その弾はどこから飛んでくるのか分からない、死を目前にした緊張感に堪えきれず心とは正反対に震えだす。
後では上官が逃げようとする兵隊を銃で威嚇する。上官の銃は敵に向けられていたのではない、部下の兵隊たちに向いていたのだ。
そんな事が何日も続けば気が変にならない方がおかしい。

そんな兵隊たちもどこぞの田舎で農業をしていたのかも知れぬ、普通の会社で事務をとっていたのかも知れぬ、或いは会社回りの営業だったのかも知れぬ、車の運転手だったかも知れぬ、みんな徴兵の赤紙ひとつで妻や子供の居る家庭から離れ、中国の土地に強盗の手伝いに行かされたのだ。女、子供も全てが国家総動員法の成立で何らかの国民皆兵戦争のお手伝いを強いられたのだ。
成人男性の強制兵役は言うに及ばず、随行の慰安婦も強制的であったことは、証拠が無くとも、情況証拠で十分である。
小隊、連隊、前線にまで慰安婦が随行できなくば、力を背景にした現地調達、強姦
はあった筈だ。

赤紙を無視して、家族を捨て逃げようものなら、その家族はどうなっただろうか?恐らく村社会の一員としてはやってはいけなかっただろう?今でこそ個人社会が浸透しているが、戦前、戦中までは家族主体の権威であったのであるから、主人の失態逃亡は、犯罪であったのであり、当然に家族はその地にはいられなかったのだ。
親戚連中の引け目はどうだっただろうか?計り知れない・・・・

動員された男たちも、勝ち戦の凱旋を夢に描いていたのかも知れない?
また女たちも、勇ましく戦って凱旋してくる夫を待ち望んでいたのかも知れない?
みんなあさはかな絵に描いた餅であったのだ。
正確な情報と、それに基づくしっかりした分析、批判ができていないからそんな夢を見させられてしまうのだ。
現実は生死の中を掻い潜ってきた職業軍人たちの怒号で夢から覚めるのだ。
気づいた時はもう遅い、エリート軍人になるべく、酔った上のツケでもあったのだ。

さて、これからの戦争とは違うのかも知れないが、実は残酷さと実感のなさに於いては格段に発達を遂げているのかも知れない?
大量殺戮兵器の時代背景では、一瞬に死体の山に遭遇するであろうし、安直に戦争に突入する要素もある。