宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

再び「いじめ」を少し

2006-11-30 19:00:53 | Weblog
「死ぬな!死ぬな!」「死んでは何にもなら無い!」の連呼は、被害者への糾弾みたいなものだ。
それが分からない人々の何と多いことか?
その間「死にたい奴は死にゃいいんだ」と、性悪な加害者は舌を出しているだろう?
相手は年端もいかぬ子供たちだ、やった行い以上に自分自身にトガが及べば、大半は止める。
まして、暴力で相手を捻じ伏せようとする者たちは、より強い暴力にはそれを否定する者たちより弱いものだと、相場は決まっておる。
ただ、難しい年頃に達している子供たちの中には、時に、我が身も家族も親戚も顧みず、抑えも効かず、無鉄砲にいきがる者もいなくはない。
暴力に訴える者たちには、ちょっと厳罰の匂いをさせれば、それでかなりの「いじめ」が防げる筈なのだ。
問題は、根の深い、性根からくる者たち、環境の歪みからくる者たち、虐げられた状態からの咆哮は、年数を経ているだけに解決は困難を極める。
精一杯原因を究明して、どうしようもない場合は、学校では手に負えぬであろう、他に行ってもらうしかない。
鑑別所は最終段階で、できれば受け入れてくれる、そう言う人用の専門の学校への転校が望ましいと思う。社会共同体不適合の少年たちを研究している公の機関みたいなものがあればよろしいのだが・・・・
日本ももっとそう言うものにお金を掛けて研鑽して取り組むべきだ!それが世界が認める先進国の姿なのだよ、それが、後からくる国々への指導、そして尊敬のお土産になるのだよ、美しい国作り標榜の筈の安倍さん!・・・・(大丈夫かぁ)?

教育再生会議で決まった。
見て見ぬ振りの生徒も加害者に準じ
はて?
実に浅墓で幼稚な結論を出しましたな。
これはこれから大変なことになってまいります。
これをお上が決めてはいけません、つまりチクリの蔓延を促しているようなものになるでしょう。
生徒たちが縮こまってしまいます。思い切った発言、批判、冗談の言えない環境、笑顔を失くした戦後のポーカーフェイスが戻ってきます。
それでなくとも大人数に比べて多勢に無勢なのですから、最悪の文言だと思います。





いじめを考える

2006-11-27 06:28:25 | 人の心と国の心
いじめ問題にスポットを当てたいと思う。
どのような事例が「いじめ」に該当するのかを認識させることである。
精神年齢の幼さゆえに、多くは苛める側に苛めている認識がない、と言う場合が多々ある。
だから、一つ一つの事例を列挙して、何がいじめなのか、受けて側がそれをどのような場合に「いじめられている」と認識してしまうのか、それも受けて側の認識度合いがそれぞれによって違うのですから、それも加味して理解しないとならないことでしょう。
その認識を徹底させればかなりの数の「いじめ」は防げる筈だ。

次は、犯罪性を帯びたしつこい「いじめ」の重い人格障害を含んだものは、どうしたらいいのか?
これは分かりつつ自覚あってやっていることなので、ある程度厳しい処置も必要になってくる。
しかし、裏には不平不満や抑圧や暴力やイライラ等が内在しているので、その部分の除去という行為を必要とする。
学校では家庭での環境を把握することはなかなか困難であり、家庭では学校での出来事を判断することも困難なのである。
まして、成長著しい時期の中学生あたりになってくると、本人でさえ理解しがたい無用な攻撃的、挑戦的高揚感なりし現象も生まれてくる。
みんな一度は通る道であるが故に、自己抑制を掛けられる人は稀有であり、大抵は逸脱の結果の状況を鑑みて想像を巡らし、自重するのみなのである。
その高揚感も成長過程には必要とされているものであるし、「いじめ」を完全に失くすことは不可能なれど、
その裏側に潜む「邪気」を自覚させ得れば、かなりの確立で防ぐことは出来得る筈のものである。

昨今の話題から

2006-11-11 07:10:07 | 政治
さしたる実りの無い反論コメントにかまけて受け答えをしている内に、世の中は少し変化をしているようである。
アメリカの議員選挙で、民主党が上下院とも多数を占めて、民意はこれ以上の戦争にノー!を突きつけた。
さてそれでブッシュさんはどうするのか?戦争を継続するも、開始するも、撤退するも、すべてブッシュさんの腹の中次第。
議会の承認は得られなくなった訳だから、これからは、これはあきらめるからそれは通して欲しい、とかの駆け引き運営にならざるを得ない。日本のように一党独裁政治の中でも他政党との駆け引きがあるのだから、米政権の舵取りは困難に直面するのは避けられないであろう。
かと言って急激な方向転換もできぬであろうから、強力で推し進めてきた圧力を要領良く談合にて解決させようとするのではないか?
北朝鮮との対話も進みそうだ。アメリカが折れてくれば話は早い、日本に是非もないのだ。

中国とアフリカ48カ国の首脳を集めての会議と援助も特筆すべき事柄のひとつであろう、もうこれではっきりと日本人も日本との差異を感じることが出来るでしょう。
器の大きさが如実に表れている出来事であった。
中国大陸の持つグローバルな視点というものは、島国根性からくる視野狭窄の抜け切らぬ我が日本の民に最大なる弱点を露呈してくれている。
歪みし思想からくる政策運営というものは、いずれ何処かで断罪の憂き目にあってしまうものなのだ。

安倍政権誕生から数ヶ月が経ってきた。
これっ、といった右のボロを出すまでには至っていないが、
今、教育基本法の公聴会のやらせが小泉政権時からの継承で発覚した。
そして、NHK短波放送への命令書だ。
いかにも「策士」安倍イズムの本領発揮であろう。
このような部分、場所にて少しずつの策を弄していくのが安倍イズムの安倍イズムたる所以である。
日本の政治はこのようなレベルで動いているのである。

方やアフリカ53カ国中の48カ国もの首脳を集めて会議をするかと思えば、我が日本は、拉致に必要以上に拘り、さりとて自殺者3万人を生み出す土壌の改良には何の拘りも無く、政治は「拉致」さえ唱えていれば支持を得られるとばかりに拉致の大合唱。右翼が拉致に支持応援援助しているものだから、勝手に単身孫に会うことも出来ず、そんなこんなの日本の夢の無い小ささよ。
それに比して中国政府の尊大なる影響力を、世界に知らしめるほどの憧憬の土壌を生み出す出来事に、否応なしに違いを見出すのは私だけでもありますまい。
せめて足元に及ぶくらいの大きな懐を擁して欲しい、と願わずにはいられない。