『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「サマリア」 ムスメ持ちは覚悟しろっ!

2005年09月15日 | 映画

サマリア


「オールドボーイ」
「カナリア」
で、キッツイ思いをしたと映画の感想を話してたら、「サマリア」は覚悟しときなさいと、アドバイスをいただいた。
ポスターや予告編のイメージがこんなだから、エンコー少女の危うい友情を描いてるんだろうなぁ~。
事実、映画は甘美な音楽と共に、「乙女の祈り」っぽい雰囲気もあったり、こんなん嫌いではない!
三部構成で、二部終了時は、小田原ドラゴンならエンコーの都市伝説“神”として描かれるな~と、しょ~むないコトを考えておったんですが、ドーンと奈落の底に突き落とされた気分になりました。

それは、父親が、ムスメのエンコー現場を目撃してしまったから。
ここまで、父親は、死別してしまった母親のかわりに、仕事(刑事です)もゼッタイ忙しいはずなのに、母の不在を感じさせないよう、めっちゃガンバッてきた。
様になってる、エプロン姿。
堂に入ったキンパブの巻き方。
高校生だけど、学校へも車で送るよ~。
大事なムスメだからね~。
ブログなんか書いてたら、ワタシ同様、ムスメがどうしたとか、今日の弁当になに作ったとか、書いてるんだろうなぁ~。
そんなだから、どういう行動をとるか気が気でなかったよ~。
思春期になるムスメと向き合うのはムズカシイ。
だから、今の間に、十分向き合っておかねば・・・。

【ここから】【ネタバレ】


実は、この映画は前記の2作ほど、キツイ思いはしなかったです。
父親が、“ちん○が本体で男の着ぐるみを着ている”((C)みうらじゅん「正しい保健教育」)男ども、要するにエンコー相手に、車に石を投げる子供のような嫌がらせから、食事時の一家団欒時に訪問したり、果てはエスカレートして撲殺する復讐譚が、爽快であり、映画的だったから、まさに映画として見れたからです。
ラストの旅行も、先がどうなるかわからない展開の前フリが効ていて、気持ちよくだまされました。
もっといいエンディングを用意していてくれたからね!


★★★1/2