映像:いわき湯本温泉街、当地にゆかりのある野口雨情の資料館『童謡館』
温泉神社のまん前にある施設。角地といい、造りといいどう見ても元は銀行
の建物だ。中はハイカウンターの銀行そのものだ。施設はこの地にゆかりの
野口雨情展示館として利用され、野口雨情の童謡がBGMとして流れていた。
野口雨情は一時(2ヵ月)、新聞記者として、釧路で石川啄木と同僚だった。
啄木が亡きあとに、彼の著書『石川啄木と小奴』で次のように述懐している。
『…妻子がありながら、しかも相愛の妻がありながら、しかもその妻子まで
も忘れて、流れの女と恋をすることの出来たゆとりのある心こそ詩人の心
であつて、石川の作品が常に単純でしかも熱情ゆたかなのも、皆恋する事
の出来る焔が絶えず心の底に燃えてゐたから、それがその作品に現れてき
てゐるので、もし石川にかうした心の焔がなかつたならば、その作品は死
灰(しかい)の如くなつて、今日世人から尊重されるやうな作品は生れて
来なかつたかも知れない。』
野口雨情も又文壇の人、貧困と富裕の差が啄木と雨情の作品の違いに現れた
感がする。彼は当時としては長命の63歳で没す。啄木の倍を生きた事になる。
映像:いわき湯本温泉のスミレ館の街中名湯は、2008年正月の装いだった。初湯!
小名浜で初日の出を取材し、冷え切った身体を温めるには温泉が一番。昨年訪問し、
気になっていた『スミレ館』で朝風呂。道を歩く早朝散歩の老人に朝風呂の営業を
問うたら迷わずスミレ館を紹介された。入浴料800円はチョット痛いが、看板の『
お湯は七色に変化、今日はどの色?』に魅かれた。最上階の浴室は普通だが、いわ
き湯本温泉特有の鉱物臭が漂い、今日は薄透いエメラルド色?だった。
【Data】含食塩ー硫化水素泉 59℃ PH8.1 源泉:常磐湯本温泉源泉
太陽が現れる地に立つ
生まれて間もない赤陽
ゆるりと確実にのぼる。
目の高さに捉えたとき
海も水平線も空も紅く
新しい年に希望を繋ぐ。
朝陽と夕陽の異なりは
これから始まる歓びと
去りゆく事象への哀惜。
どちらも胸が熱くなり
心がトキメキ涙が溢れ
祈りの思いが込上げる。
今日一日の感動を願い
太陽から少し力を貰い
終日の無事に努力する。
朝陽と夕陽はいのちの
始まりと終りの象徴だ
かく燃えかく尽きたい。
2009年1月1日 7時19分~砂上に記す。
感慨:この2年後、3.11東日本大震災の津波が塩谷岬の海岸も襲った。
未曽有の災害は人の一生を大きく変える事にもなった。凡そ2万人
の尊い命が失われた。本ブログを見る度命の始まりと終わりを想う。
参照#ブログカテゴリー「東日本大震災視察」
新年あけましておめでとうございます。(2009.0101 06:51)
映像:塩屋岬での撮影、天候晴、気温零下1℃、風が冷たく体感温度は-6℃
今年も良い年でありますように、と思いを込めて太平洋岸へ日の出を求める。
この映像を撮るため、暖冬とはいっても、冷たい風が吹く、小名浜豊間海岸
に明け方一時間、昨夜のスパリゾートハワイヤンズの温泉効果が耐えさせた。
皆さん、これが本当の初陽です。2009年初陽を拝めなかった皆さんどうぞ、
願を込めてご覧ください。 本ブログで初日の出を見た皆さんに、今年、
屹度良いことがあります様に。