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お湯の国 日本

美しい日本の温泉地中心の旅記録(おんせん鑑定士:監修) 【記事・映像は著作権、人権保護法等により無断使用を禁じます】

赤い靴(野口雨情記念館いわき湯本温泉)

2009年01月06日 |   ✑文学逍遥 紀行

童謡館内の一角にひと際鮮やかな赤い靴が展示販売されていた。
これが童謡「赤い靴」の複製モデル。ジーッと赤い靴を見てい
ると自然と歌詞が浮かんでくる。こころに響く童謡なのである。

  『赤い靴 はいてた 女の子 
   異人さんに つれられて 行っちゃった
 
   横浜の 埠頭から 船にのって
   異人さんに つれられて 行っちゃった 
   ・・・
   赤い靴 見るたび 考える 
   異人さんに 逢うたび 考える

野口雨情が創った童謡はこのほか沢山ある。

南京言葉 鶯の夢 ペタコ あの町この町 こがね虫 證城寺の狸囃子 蛙(かわず)の夜廻り 雨降りお月~雲の蔭 うさぎのダンス 手の鳴る方へ キューピーピーちゃん チンドンヤ 七つの子 十五夜お月さん 青い目の人形 俵はごろごろ 木の葉のお舟 シャボン玉 信田の薮 春の唄… それぞれ何時か、何処かで聞き歌った記憶が。

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野口雨情資料館 (いわき湯本温泉)

2009年01月06日 |   ✑文学逍遥 紀行

 映像:いわき湯本温泉街、当地にゆかりのある野口雨情の資料館『童謡館』

 温泉神社のまん前にある施設。角地といい、造りといいどう見ても元は銀行
 の建物だ。中はハイカウンターの銀行そのものだ。施設はこの地にゆかりの
 野口雨情展示館として利用され、野口雨情の童謡がBGMとして流れていた。

 野口雨情は一時(2ヵ月)、新聞記者として、釧路で石川啄木と同僚だった。
 啄木が亡きあとに、彼の著書『石川啄木と小奴』で次のように述懐している。

 『…妻子がありながら、しかも相愛の妻がありながら、しかもその妻子まで
  も忘れて、
流れの女と恋をすることの出来たゆとりのある心こそ詩人の心
  であつて、石川の作品が常に単純でしかも熱情ゆたかなのも、皆恋する事
  の出来る焔が絶えず心の底に燃えてゐ
たから、それがその作品に現れてき
  てゐるので、もし石川にかうした心の焔がなかつた
ならば、その作品は死
  灰(しかい)の如くなつて、今日世人から尊重されるやうな作品
は生れて
  来なかつたかも知れない。』


 野口雨情も又文壇の人、貧困と富裕の差が啄木と雨情の作品の違いに現れた
 感がする。彼は当時としては長命の63歳で没す。啄木の倍を生きた事になる。

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