
映像:塩田川、嬉野橋の袂、嬉野温泉公衆浴場シーボルトの湯の浴室
嬉野温泉は長崎街道の要衝でもあった。長崎は江戸幕府にとって最先端
の文化を得る重要な港街。その長崎に辿り着く前の宿場がここ嬉野温泉。
かの蘭学医シーボルトも江戸の途中この温泉宿場に立寄ったはずである。
【Data】重曹泉 73.4℃ PH7.68 源泉:嬉野温泉 清流源泉
解説:江戸時代、蓮池藩の湯治場が前身とされ、版籍奉還により地元有
力者が共同経営を始めたが、1922年正月に大火で全焼。2年後に西洋建
築公衆浴場が再建された。設計はドイツ人建築家とされ、昭和40年迄
賑わったが、1996年に施設の老朽化などで閉鎖された。平成22年に「シ
ーボルトの湯」として再出発。 この5年間で入館者25万人を達成した。
参考:シーボルトの湯再建には平成18年に合併した旧嬉野町、塩田町の
合併債を活用したと思われる。総工費3億3千万円である
浴感:嬉野温泉は濃厚な重曹泉が持ち味。この施設のように循環にして
しまうと湯趣がなくなる。ここではお宿の源泉かけ流しを勧める。