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AOBATO'S PHOTO

花や鳥たちの美しさや可愛らしい仕草などを写真に修めようと奮闘中です。

紅葉に寄せて(3)

2009-11-30 00:06:17 | 木の葉







見飽きない紅葉のトンネルをくぐりながら散策していると、40~50年前にこれらの楓を植林した先達達の努力の程が偲ばれてきます。
楓に限らず桜も同様で、こんなにも美しく彩った現在の古木のことなどを想像しながら植林されただろうかと。
これらの先達のお陰で、これらの楓の木自身も、またそれを楽しませて貰っている私たちも至福のひとときが過ごせる喜びを感謝せずにはいられないのです。
私には、後世に残せる何かがあるのだろうかと、それほどの時間がないだけに自らの非力を悲観しているところです。
先達や木々に有難うという言葉しかありません。


紅葉に寄せて(2)

2009-11-27 22:16:40 | 木の葉







日本海へ向かうダム湖畔沿いの国道の糊面には、遅手で黄色の濃い楓の古木が並び、その素晴らしさにドライバー達も、暫し車を止めて緊張気味の胸中を癒している光景をよく見かけます。
葉数が多く、年中こんな彩りをした木々が並んでいるかのような錯覚を覚えるほどであります。
そんな光景を四六時中眺めながら暮らしている民家も点在しています。
可能なら、このシーズン、この辺りで暮らしてみたいなどと真剣に思うことがあります。
それだけ、素晴らしいロケーションなのです。


紅葉に寄せて(1)

2009-11-26 23:23:50 | 木の葉







花の少ない時期にあって、紅葉は樹木単位での彩りだけに、マクロ(接写)写真ではなく被写体の範囲が広がるために、構図を決めるのに一悩みします。
撮れた写真を見ながら、それに感動するようなものがあればいいのですが、なかなか満足する写真はありません。
私の場合は、私が撮影現場にいて、自然がおりなす美しさや名工と言われた先達の作品などを、そのまま写しているに過ぎません。
写真の美しさより、実物の美しさに勝るものはありません。
紅葉であれば、何でこんなに美しく色付いたのだろうか、夏からの日照時間や気温の変化が影響しているのか、パワーを蓄積するために隔年効果なのだろうかと思いながら、じっくりとその木々の変化を観察しながら写しています。
とても幸せなことと満足しています。

散りゆくもみじの如く

2009-11-23 00:56:28 | 木の葉







いよいよ、気温の低下とともに美しかった木々や山々の紅葉も落葉してしまい、冬の佇まいとなりつつあります。
紅葉した楓の木陰で若者のカップルが楽しそうに食事している風景をよく見かけました。
私にもあのような年代があって、胸をときめかしながら彷徨っていた頃が走馬燈のように思い出されてきます。
冬が迫ってくると、1年間の様々な出来ことや、し残したことなどが後追いするかのように、焦燥の渦に巻き込もうとします。
風に追われて散りゆくもみじの如く。


こんなにも紅葉が赤い

2009-11-17 23:36:28 | 木の葉








夏場に雨が少なく、思いっきり光合成をものにした楓は、紅葉の彩りが濃いと云われていますが、今年のはまさにそれに当たります。
また、寒気が急に訪れる年の紅葉は色鮮やかになるとも言われていますが、今年はそのことも当てはまります。
赤い絵の具で塗りつぶしたように、深紅の鮮やかです。
紅葉の美しさを万葉人のように心静かに味わう心の余裕が私にはありませんでした。
凄い凄いと思いながらシャッターを押しまくりました。
そして、ゆっくり眺めたのは、パソコンでのスライドショウでした。
万葉の頃、パソコンがあれば、歌もあれほどには生まれなかったかも知れません。
今や、カメラマン以外のもみじ狩人達は、おばちゃんや若者達も携帯片手に、その場から写メールする光景をやたらと見かけます。
そんな気にさせるのも、紅葉が素敵だからこその光景でもあります。
私には、写メールする相手も無く、泣くなく車中の人となりました。




台風が教えてくれた写真

2009-10-08 19:17:49 | 木の葉



台風18号が寝ている間に通り過ぎました。
朝の通勤道に、余り見かけない落ち葉が道一杯に散らばっていました。
杉の葉の落ち葉なのです。
普段見かける杉は、緑の濃い木立が並んでいるのに、こんなに色付いているなどは、想像だにしませんでした。
樹木達も人知れず、生え替わるなど生の営みがあったんです。
台風が教えてくれた写真でした。

枯れ葉を持て成す

2009-10-03 23:44:43 | 木の葉















役目を果たした柿の葉が、鮮やかに色づいて落ち葉となりました。
その鮮やかさに心惹かれてしまいました。
そして、彼葉たちを心ゆくまで持て成してあげました。
やがてクロロフィルやカロチノイドやアントシアニン、そしてフラボノイドなどの鮮やかな色素は消滅して土に帰ることになります。
今年は柿が不作であつた分、残った色素が葉っぱに現れたのかも知れません。


落ち葉

2008-12-04 23:02:27 | 木の葉






川の流れに沿って色彩豊かな様々な形をした落ち葉たちが、ゆーらゆーらと止めどなく川下に向かって去っていきます。
もう二度とその姿を見せることもなく。
その尽きることのない情景から逸れることのない視線の先に、様々な思いが走馬燈のように駆けめぐります。
私たちの終焉も、川面の落ち葉の如く、優しく美しく、神仏の心のごとく清く静かに流されるに違いないと。


もみじ狩り(6)

2008-11-21 06:13:38 | 木の葉









木枯らしとともに、私たちに感動を与えてくれた美しい紅葉は、落葉の時を迎えます。
真っ赤や黄色の絨毯様に一時的に地表面を覆い隠してしまいます。
この現象が春の新芽からおよそ半年余りの光合成という働きを終えてしまうのです。
針葉樹は一年中光合成をするために、屋久杉のように大きくなりますが、落葉樹はその半分のために、なかなか成木になり難いのです。
植物たちの炭酸同化作用のお陰で、私たちは生命を維持することが出来ています。
これから冬季、そして春の芽吹きに至までは、木々もひたすら寒に堪えながら来季の新芽を密かに養っているのです。
木々への感謝を胸に、来春の芽吹きを歓喜とともに心待ちしようと思います。