あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

待合室での本 その2

2009-09-25 18:29:12 | 本(エッセイ・ノンフィクション他)

剣客商売庖丁ごよみ (新潮文庫 い 17-20) 剣客商売庖丁ごよみ (新潮文庫 い 17-20)
価格:¥ 700(税込)
発売日:2003-06

昨日は父の手術日でした。

とどこおりなく済みましたが、私も母もちょっと疲れました。

母は談話室でずっと待っていて、冷房が効きすぎていたのが辛かったそうです。

電話でそれを聞いて、なにか羽織りもの持って行った方がいいのか、とも思いましたが、その後ほどなく手術が終わって、母は帰れることになったのでフツーに迎えに行きました。

母が待っている間読んでいたのはこの本でした。

私の本でしたが、母は借りたことを忘れていました。(私も貸したこと忘れていたけど)

母は物に対する執着があまりなく、本についても同じで、本を借りても借りたことを忘れちゃうし、自分が買った本、と思って処分してしまうこともあるので、ちょっと揉めます。

冷静になると仕方ないと思うんですけど(^_^;)たぶん、自分のように本に強い執着がある人の方が少数派なんじゃないかと……(たぶん母の方が普通。でも、ふだん記憶力がいい方なのに、借りた本は忘れるのは納得できん(・・?)

ところで余談ですが、私、杉浦日向子さんの『大江戸美味草子』とか、江戸の食の本も少し持ってるんです。(持ってるのは数冊だけど、図書館でも何度か借りた)

自分の食に対する執着にもちょっと呆れます……(+_+)

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精霊と鎮魂の舞踊

2009-09-23 23:12:12 | 日記・エッセイ・コラム

今日は父の入院日だったので、昼頃までばたばたしていました。

そのあと、少し急いでひとりお出掛け。獅子踊り(鹿踊りという表記も)と鬼剣舞(おにけんばい、と読む)を観に行ってきました。

両親とも岩手県出身なので話には聞いていて、前から観たいと思っていたのです。

母の長兄は鬼剣舞が踊れたそうで、母のすぐ下の叔父も、高校の文化祭か何かで踊ったとか。

興味があったので色々聞きたかったけれど、本格的な舞手だった伯父は3年前に亡くなってしまったので、母を通じて下の叔父に、“鬼剣舞とはなんなのか”と聞いたことがあります。

叔父の答えは、“あれはいわば、念仏だよ”ということでした。

なるほど、悪霊を退ける破邪の舞のイメージだったけど、死者の霊を慰める鎮魂に近いのかぁ……、と思いましたが、実際に観た鬼剣舞は、想像以上に勇壮で激しいものでした。

いつものんびりしている岩手県人の、どこにこんな荒々しさがあったのかと思うくらい。

もちろん、優雅な美しさもありますが、どちらかというと哀感のある舞踏を想像していたので意外でした。剣を抜いてからの舞は、ライトに刃がキラキラ光って、思いのほか華やかでしたし。

獅子踊り(今回観た流派はこの表記でしたが、私の中では鹿踊り、がぴったりくる)は、鹿の頭を戴き、麻の黒布で顔をすっぽり覆っているので、独特の動きと謡いとともに、精霊っぽい感じでした。

そうだ、宮崎アニメの『もののけ姫』にもシシ神様って出てきたな……と、ふと思ったりして。

鬼剣舞が、1300年前から続いている、というのも初めて知ったことでした。

解説の方の訛りや、鬼剣舞の装束の胸の紋が、母の実家と同じ笹竜胆なのも懐かしかった。

初めて観たのに、自分の根源に触れる気もした、不思議な数時間でした。

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本の書き込み。

2009-09-23 00:40:13 | 日記・エッセイ・コラム

そういえば。

古本屋で買った本、で思い出したんですけど、そういう本って注意しなきゃいけませんね。

私、書き込みのある本を何度か買ってしまったことがあるんです。

ある推理作家の本、いや、別に作者名伏せる必要ないか、島田荘司氏の短編集だったんですけど、トリックを説明してる部分に、“そんなわけねーだろ”とえんぴつで書きこんであって。

怒りと不安で、おもわず鳥肌が立ちました。コイツ、まさかクライマックス前で、犯人の名前なんか書き込んでないだろうな、と思って。

幸いそういうことはなかったですが、落書き(とくに図書館の本!みんなのものだぞ!)ってほんと、腹が立ちます。

もっとも同じ書き込みでも、『きょうの料理』の“ベーコン巻ミートローフ”のメニューのところに、“ベーコンはすきまなくぴっちり並べる”と書いてあったのは、なるほどー、と思っちゃいましたけど(*^_^*)

2人分、のレシピのところに4人分(調味料など、単純に倍ではない場合があるので)の分量とか書いてあったりすると、むしろ“あ、ありがとう……”という気になったりして。

ちょっと現金、というか、勝手ですね(^^ゞ

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表紙も内容もレトロ。

2009-09-23 00:12:29 | 本(料理の本)

魔法使いの台所―まとめづくりと手早い料理で夕食用意が30分 魔法使いの台所―まとめづくりと手早い料理で夕食用意が30分
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:1990-05

台所の窓の下に、カラーボックスを横置きにしたスペースがあります。

そこを私は、いつの間にか占領してしまっていて。

3つに分かれたスペースの両側は常温保存の食材(缶詰とか瓶詰とか)を置いていて、真ん中には小型の料理の本を入れています。

その中の一冊がこれ。

でも、これどうして買ったのかな、と自分で思ってました。

もうずいぶん前に買ったもの。たぶん、ちょっとレトロな表紙の可愛さに魅かれて買ったのだと思います。

今読むと、内容もレトロ。まとめ作りと作りおき料理が中心の本ですが、例えば保存食は、“玉ねぎドレッシング漬け”とか“蒸しどり”とかごくスタンダード。

でもこの年齢(アラフォー^_^;)になると、“けっこういいかも……。内容濃いし”と思うようになりました。

でも、古い料理本で“おっ!”と思うメニューに出会うことありますよね。古本屋で買った、昔の“今日の料理”に感動したりして。

唯一、『暮しの手帖』は今でもレトロ、って感じしますけど(#^.^#)

(大好きですけどね。昔のも欲しい!)

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おくりびとを観ながら。

2009-09-22 00:11:01 | 映画

以前、母とこの映画を観た、という話をすこししました。

母はこの映画が大好きなので、テレビ放映を楽しみにしておりまして、ちょっと風邪気味なのでベッドに横になりつつ見ていました。

でも、たびたびCMが入るのと、小さい画面で観る感覚の違いに、ちょっとがっかりしたらしく、「映画館とぜんぜん違うね~(T_T)」とぽつり。

「また、いい映画があったら映画館に観に行こうよ」と言ったら、「うん」と意外に素直にうなずいておりました。(母は少し意地っ張りなのだ)

私は、といいますと。初めて観たときは、死というテーマを扱った作品だけれど、また新たな生のはじまり、という感じもして、優しく、ほのかに明るい映画というイメージでとらえていました。

けれど、今回改めて観ると、ちょっと切なく感じた。心境の変化でしょうか。

私は若くはないけれど、かといって、死や、老いがリアルになってくる年齢には、まだすこし間があります。

けれど、親の老いを日々少しずつ感じる年齢にはなっているわけで、それが一年たつとより切なく胸に迫った原因なのかな。

それとも、淋しくなった老猫がずーっとそばにくっついていて、そのすっかり細くなった脚を撫でながら観ていたせいでしょうか(^_^;)

それと、映画館で観た時はストーリーに意識がいっていたのですが、今回は、音楽がしみじみいいな、と思いました。

「おくりびと」オリジナルサウンドトラック 「おくりびと」オリジナルサウンドトラック
価格:¥ 2,800(税込)
発売日:2008-09-10

でも、検索したらこのサントラくらいしか出てこなかった。なんとなく、“チェロ音楽集”みたいのがあるのではないかと思っていたのです。

検索の仕方が悪かったのかな……(・・?

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