あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

笑っていいのか、いけないのか。

2009-07-31 00:01:18 | 本(エッセイ・ノンフィクション他)

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝 自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2007-02

件の友達(時々図書館で会って、喫茶店でお喋りし、なおかつその後食事する元同僚)が見せてくれた本の中で、最近なんといっても、印象強かったのが、これ。

タイトルからわかると思いますが、危険な人体実験を自分の体で行った、科学者たちの実話集ですね。

少しなかみを見せてもらったのですが、とにかく強烈!

写真入りなので、気の弱い私としては少し正視に耐えないページもあるくらい。

成功ももちろんありますが、悲惨な結果に終わった実験もあります。

危険な実験を人任せにせず、世のため人のために研究にいそしむ姿勢は偉いです。尊敬に値します。

けれどどこか、“そこまでやる……?”という気分にさせられるし、どこか可笑しみもあって、ブラックユーモアっぽい雰囲気も……。表紙からして、少し確信犯的ですものね。

でも、科学者の皆さんは、どの方も真剣。やっぱり、笑ってはいけない気がします。

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ブラックリストに載っている?!

2009-07-30 23:36:21 | 本(エッセイ・ノンフィクション他)

脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書) 脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:1999-08

前日の話題に出てきた、孫子の兵法を読む元同僚とは、一ヶ月か二ヶ月に一回、今も会います。

図書館で待ち合わせして、近くの喫茶店でお茶して、さらに場所を移して食事して、他愛のない話をします。

いや、他愛のない、とは言えない話の時も。

彼女はわりと嗜好が男性っぽいと云いますか、歴史書・歴史小説も好きなのですが、科学の話も好きらしくそんな話題が出ることもしばしば。

ずっと以前ですが、テラ・フォーミング計画(表記これでいいのか?)について語られたこともありますし、最近ではダーク・マターの話をしてくれました。

私はわりに人の話を聞くのは好きな方で、未知の世界のことを教えてもらうのも好きなのですが、悲しいかな私の弱い脳が聞くそばから内容を右から左に受け流してしまうのです(T_T)

真剣に聞いてはいるのですが……(^_^;)

喫茶店ではよく、お互いの図書館で借りた本を覗きあうのですが、彼女の借りた本で印象に残ったもののひとつが、この本。

面白そう、読んでみたい、と思いました。

ところで、もうずいぶん前のことですが、『セブン』という映画の中で、変な本ばかり図書館で借りる人がFBIのブラックリストに載っていて、異常犯罪の捜査に使われるシーンを見て、二人で、“エッ、私たち載ってる?”と焦ったことがあります。

まさか、日本ではそんなリスト無いと思うけど、でも、今コンピュータ管理だしなぁ……(・_・;)

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名将の采配

2009-07-29 23:48:14 | テレビ番組

お、終わってしまった……!

楽しみにしてたのに。ハンニバルとナポレオンと、最終回の重耳(ちょうじ、と読むらしい。寡聞にも、全く知らない人物でした。おくり名は文公)しか観ていないのに!

観ていた方、他にもいらっしゃるでしょうか。NHKの火曜深夜(時間的には明けて水曜日ですが)、名将が采配した有名な戦いを、シュミレーションしてみようではないかというマイナーな番組。

時間が遅いので寝てしまったり観忘れたり、7回のうち4回見逃してしまった。

けれど、その残念な気持ちを差し引いても、名将の作戦や思いがけない奇襲などに触れることは、思った以上に面白い体験でした。

ふと思い出したのは、今も時々会う元同僚のこと。

彼女(そう、女子!)が、一緒に働いていた頃、昼休みに読書していたので、なんだろう、と思って覗いてみると、それがなんと、『孫子の兵法』だったのです。

彼女は涼しい顔で、「ナポレオンも読んだといわれています。面白いですよ。読み終わったら貸しますね」と言いました。

その頃はまだ私だって二十代だったのだから、年下の彼女は24,5だったはず。“孫子の兵法読む女の子、初めて見たー!”思いました。

でも、TV番組で分かりやすく説明されると、戦略って面白いのね、と思ってしまった(^^ゞ

ただ、ホントのゲーム、たとえばチェスなんかだと、“ナイトを取らせて、クイーンを取ろう”とか、ある程度犠牲を払って勝利をつかむのは当たり前のことなんですが、それが実際の人間となると、微妙な気分に。

実際戦争になってしまったら綺麗事ではなくて、まして指揮官となればある部分非情になって、肉を切らせて骨を断つような戦略を立てなきゃいけないのも理解できます。が、コマとなる兵士と、負けた相手のことを考えると複雑ですね。

でも、一方で頭脳ゲーム的な面白さを感じてしまったのですよね……多少反省((+_+))

しかしそれでも、オープニング・エンディングナレーターの俳優さんに、「また、いつの日かお会いしましょう」といわれると、期待してしまう。

かねてから気になっている『ガリア戦記』でもぽつぽつ読みながら、第二弾を待ちたいと思っています。

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花も実もある嘘の物語

2009-07-29 23:03:14 | アニメ・コミック・ゲーム

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301)) 大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))
価格:¥ 600(税込)
発売日:2005-09-29

これも友達に貸してもらって読んだもの。

評価が高かったし、手塚治虫文化賞も受賞した作品だったので、前から読みたいと思っていました。

読んでみると、期待を裏切らない骨太の面白さで、満足。続きが気になるところです。

ご存知の方も多いと思いますが、男女逆転の大奥の物語。奇病で男性が女性の四分の一の人口になってしまった世界が舞台で、将軍は男名前ながら女性がつとめ、大奥には美男三千人!

けれどキワモノではなく、史実もしっかり押さえていて、男女逆転は作りごとでも、作品世界はリアルです。花も実もある嘘、という感じで、SF(ファンタジー?)はこうでなくちゃ、と思わされます。

男女逆転が当たり前の時代から始まって、では、なぜ政治体系がこのように変わってしまったか、の出発点に戻るストーリー展開の演出もニクイ。

また、権力をもつ者の望むとおりに、かくも短い時間で歴史は書き換えられるものか、とぞっとしたりも。私たちの知っている歴史ってどこまで信用できるものかな、という気持ちにもなります。

個人的には、やはり悲恋の2、3巻が好き。でも素朴なようでしたたかなハンサムレディ、吉宗のいろんな意味での(ボーイハント?とか)暴れん坊将軍ぶりも気になります。

彼女がどう歴史の謎に迫るのか?続巻を待ちたいと思います。

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アイドルたちのフィンランド土産

2009-07-27 23:41:25 | インポート
アイドルたちのフィンランド土産
今月中旬過ぎ、友人3人がフィンランド旅行に連れだって出掛けて行った。 で、そのお土産がこれである。 可愛い紙ナプキンや、グミやお洒落なマリメッコのポーチなどは普通に嬉しいのだが、私の目をくぎ付けにしたのは手前の黒い液体の入った瓶。 これって、噂に聞く『サルミアッキ・ウォッカ』ってヤツ……? 女優片桐はいり氏の抱腹絶倒エッセイ『わたしのマトカ』で、この酒はこんなふうに描写されている。 《その日は、一週間の外国暮らしと仕事をこなした喜びで、少しほろ酔いだった。バーテンにからみながらお酒を選んでいると、黒い帽子をかぶったおしゃれな紳士が近づいてきた。紳士は後ろから、いきなりわしっとわたしの両肩をつかむと、ひるむわたしの耳元に口寄せて、甘くささやいた。 「サルミアッキ・ウォッカをためしてごらん」 紳士のささやきにしたがって、ショットグラスに注がれた黒く濃く激しいお酒を頼む。 甘い状況で飲んでも、けしておいしいと思えるものではなかった。まずいうえにアルコールが強い。ブスなうえに乱暴だ、と言っているみたいだ。》 強烈である。バカ舌の私もさすがにひるむ。 いつ、どのタイミングで飲むか、今のところ検討中である。 ところで友人3人は、人の溢れる街中を、着物で闊歩したそうな。 私たちってアイドルだったっけ、と思うほど、沢山の人達にカメラや携帯で写真を撮られたとの事。 遠いフィンランドの見知らぬ人達の携帯の中に、彼女たちが収まっているかと思うと、なんだか愉快な気持ちになった。

コメント (2)
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