あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

精霊と鎮魂の舞踊

2009-09-23 23:12:12 | 日記・エッセイ・コラム

今日は父の入院日だったので、昼頃までばたばたしていました。

そのあと、少し急いでひとりお出掛け。獅子踊り(鹿踊りという表記も)と鬼剣舞(おにけんばい、と読む)を観に行ってきました。

両親とも岩手県出身なので話には聞いていて、前から観たいと思っていたのです。

母の長兄は鬼剣舞が踊れたそうで、母のすぐ下の叔父も、高校の文化祭か何かで踊ったとか。

興味があったので色々聞きたかったけれど、本格的な舞手だった伯父は3年前に亡くなってしまったので、母を通じて下の叔父に、“鬼剣舞とはなんなのか”と聞いたことがあります。

叔父の答えは、“あれはいわば、念仏だよ”ということでした。

なるほど、悪霊を退ける破邪の舞のイメージだったけど、死者の霊を慰める鎮魂に近いのかぁ……、と思いましたが、実際に観た鬼剣舞は、想像以上に勇壮で激しいものでした。

いつものんびりしている岩手県人の、どこにこんな荒々しさがあったのかと思うくらい。

もちろん、優雅な美しさもありますが、どちらかというと哀感のある舞踏を想像していたので意外でした。剣を抜いてからの舞は、ライトに刃がキラキラ光って、思いのほか華やかでしたし。

獅子踊り(今回観た流派はこの表記でしたが、私の中では鹿踊り、がぴったりくる)は、鹿の頭を戴き、麻の黒布で顔をすっぽり覆っているので、独特の動きと謡いとともに、精霊っぽい感じでした。

そうだ、宮崎アニメの『もののけ姫』にもシシ神様って出てきたな……と、ふと思ったりして。

鬼剣舞が、1300年前から続いている、というのも初めて知ったことでした。

解説の方の訛りや、鬼剣舞の装束の胸の紋が、母の実家と同じ笹竜胆なのも懐かしかった。

初めて観たのに、自分の根源に触れる気もした、不思議な数時間でした。

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本の書き込み。

2009-09-23 00:40:13 | 日記・エッセイ・コラム

そういえば。

古本屋で買った本、で思い出したんですけど、そういう本って注意しなきゃいけませんね。

私、書き込みのある本を何度か買ってしまったことがあるんです。

ある推理作家の本、いや、別に作者名伏せる必要ないか、島田荘司氏の短編集だったんですけど、トリックを説明してる部分に、“そんなわけねーだろ”とえんぴつで書きこんであって。

怒りと不安で、おもわず鳥肌が立ちました。コイツ、まさかクライマックス前で、犯人の名前なんか書き込んでないだろうな、と思って。

幸いそういうことはなかったですが、落書き(とくに図書館の本!みんなのものだぞ!)ってほんと、腹が立ちます。

もっとも同じ書き込みでも、『きょうの料理』の“ベーコン巻ミートローフ”のメニューのところに、“ベーコンはすきまなくぴっちり並べる”と書いてあったのは、なるほどー、と思っちゃいましたけど(*^_^*)

2人分、のレシピのところに4人分(調味料など、単純に倍ではない場合があるので)の分量とか書いてあったりすると、むしろ“あ、ありがとう……”という気になったりして。

ちょっと現金、というか、勝手ですね(^^ゞ

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表紙も内容もレトロ。

2009-09-23 00:12:29 | 本(料理の本)

魔法使いの台所―まとめづくりと手早い料理で夕食用意が30分 魔法使いの台所―まとめづくりと手早い料理で夕食用意が30分
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:1990-05

台所の窓の下に、カラーボックスを横置きにしたスペースがあります。

そこを私は、いつの間にか占領してしまっていて。

3つに分かれたスペースの両側は常温保存の食材(缶詰とか瓶詰とか)を置いていて、真ん中には小型の料理の本を入れています。

その中の一冊がこれ。

でも、これどうして買ったのかな、と自分で思ってました。

もうずいぶん前に買ったもの。たぶん、ちょっとレトロな表紙の可愛さに魅かれて買ったのだと思います。

今読むと、内容もレトロ。まとめ作りと作りおき料理が中心の本ですが、例えば保存食は、“玉ねぎドレッシング漬け”とか“蒸しどり”とかごくスタンダード。

でもこの年齢(アラフォー^_^;)になると、“けっこういいかも……。内容濃いし”と思うようになりました。

でも、古い料理本で“おっ!”と思うメニューに出会うことありますよね。古本屋で買った、昔の“今日の料理”に感動したりして。

唯一、『暮しの手帖』は今でもレトロ、って感じしますけど(#^.^#)

(大好きですけどね。昔のも欲しい!)

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