あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

朝ごはんの本 その2

2009-09-28 23:49:15 | 本(料理の本)

“朝、昼、晩と3食、朝ごはんを食べられたらいいのになぁ、というくらいに朝食が好きな私は、まわりの人の朝食についても知りたくなってしまった”という書き出しで始まるこの本は、“朝食愛”というものがあるとしたら、まさにそれにあふれた一冊。

朝ごはんの空気を見つけにいく (講談社プラスアルファ文庫) 朝ごはんの空気を見つけにいく (講談社プラスアルファ文庫)
価格:¥ 820(税込)
発売日:2007-04-20

朝ごはんに関するアンケートをもとに、様々な職業や年齢のひとの朝ごはんの風景を、写真とエッセイで綴った本です。

どの章も楽しく興味深いけれど、私が印象に残ったのは“いつ自分の朝ごはんを食べるの?”の飯島庸子さんという方の章。

“ふと、「朝ごはんはパン、それともごはん?」とたずねたら、「家族4人、それぞれ、ごはんと味噌汁、納豆の人もいれば、うどん、卵を入れた雑炊の人、パンの人もいる。リクエストされなくても朝の様子で判断して、その人に合いそうなメニューを用意する。10時半頃に、はた、とすごくお腹がすいて、お弁当を作ったりしているうちに、自分は朝ごはんをまだ食べていないことに気づいたりする」という答え。私は何気なく聞いたのだけれど、相当にびっくりしてしまった。”

長い引用になりましたが、著者の堀井和子さんと同じように、私も心からびっくりしました。

家族一人ひとりにそれぞれ違う朝ごはんを用意して、しかも自分は食べるのを忘れてしまうなんて!

章の終りの方で、“庸子ちゃんの子供達2人が、その素晴らしく恵まれた朝ごはん環境をちゃんと認識しているかはわからない。”とありますが、確かに。

おそらく、生まれたときからそうだから、それが当たり前だと思っているのだろうな……。

でもきっと、ひとり暮らしをしたり、結婚して独立したりした時、その幸せに気づいて、朝ごはんへの思いはより一層深いものになるのでは……とも思います。

そのほか、美味しそうなメニューや素敵なキッチンウェアもあり、まさにそれぞれの“朝ごはんの空気”を追体験できる本です。

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朝ごはんの本 その1

2009-09-28 11:49:50 | 本(料理の本)

みんなの朝ごはん みんなの朝ごはん
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2008-07-19
忙しい日でも朝早く出る日でも、朝ごはんはぜったい、食べる方です。

食べることが好き、というのもありますが、“朝ごはん”という言葉じたいが、なんだかいいなと常々思っています。

“朝ごはん”に関する本も、何冊か持っています。

一番最近買ったのは、この本。

ネットの古本屋さんで買って、本の中身が見られなかったので、レシピ集だと勘違い。

もちろんレシピもいくつかのっているのですが、ほとんどはウェブアンケートをまとめた内容で、最初はちょっとがっかりしました。

けれど、色々な方の朝ごはんのエピソードは、読んでみるとそれなりに面白かった。

印象に残ったのは、やっぱり“今までで一番感動した、おいしかった朝ごはん”の章でしょうか。

友達が朝早く作ってきてくれて、車中で食べたおにぎりの味。病室のお母様と、一緒に食べたという病院の朝食。阪神大震災の翌朝、避難させてもらった知人の方の家で出た塩むすびと豆腐の味噌汁……。

やっぱり食事の美味しさは、“誰と食べるか、どんな状況で食べるか”が大きいのだなあ……、と改めて思ったり。

“これが理想の朝ごはん”の章では、和食が多いのにへぇ~、と思ったり、自分はどうかな、と考えたり。

あと、表紙の写真で、一枚のトーストを4等分して、それぞれに違うジャムをのせているのが可愛くて、あ、これはやってみよう、と思いました。

(ジャムだけじゃなくてもいいですよね。スクランブルエッグとかツナマヨたまねぎとか(^^♪)

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