サラダではありません。
麺が見えませんが、田舎風スパゲッティなのです。
ずっと昔(笑)の20代の頃、某新聞の地方広告を取り扱う事務所に勤めていました。
地方版なんて、見開き二頁ほどで広告製作も大したことないと思われるでしょうが、新聞は基本的に毎日発行されるので、毎日締切があるようなもので、実に忙しい職場でした💧
お昼は交代で買いに行くのですが、よく行っていたデパ地下のイタリアンで持ち帰りしていたのが、田舎風スパゲッティでした。
ベーコン、玉ねぎ、人参、ピーマン、コーン(今回はズッキーニにも入っていますが)、を順に炒め、スパゲッティを加えて塩胡椒で味を整え、最後にトマトを炒め合わせて出来上がり、のシンプルなパスタですが、真似して作ってみても何か違うね、と皆で言っていました。
それを、試行錯誤して、最後にパスタのゆで汁を少し加えて、蒸すようにして野菜をしんなりさせるのがコツだと、教えてくれたのが経理の女の子でした。
(あと、仕上げにバターを加えるとより美味しい)
可愛くて料理上手な子でした。
そして、とても優しかった。
私たち製作班は、10時11時まで残業するのが当たり前で、忙しい時期になると12時を過ぎることも少なくありませんでした。
経理のその子は、先に帰るのを申し訳ないと思っていたようです。(でも、彼女も7時くらいまで働いてた)それで、家でチーズケーキを焼いてきて、差し入れてくれたことが何度かありました。
(帰ってから焼いて、戻ってきて、ですよ!今思うとすごい❗️)
わざわざ手作りしてくれる気持ちが嬉しかったし、そして本当に美味しかったのです✨
私は今でも、イタリアンでデザートを選ぶ時だいたい、ベイクドチーズケーキを選びがちで、自分で『チーズケーキ馬鹿』と言っているのですが、原点はここにあるのかなぁ、と思います。
お互い事務所をやめて、年賀状のやり取りもいつしか途絶えて疎遠になってしまいましたが、今でも彼女の以上に美味しいチーズケーキには、出会えてないように思うのです。