あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

好評でした!

2011-04-09 17:08:09 | 本(本についての本)

キッチンの穴 (Rucola Books) キッチンの穴 (Rucola Books)
価格:¥ 1,344(税込)
発売日:2006-02-25
この本は、ネットの古本屋さんで買った本です。

『セイシュンの食卓』などの著書のある漫画家たけだみりこ氏のコミックエッセイ。

キッチン、料理、ガーデニングなどについての、失敗談や面白エピソードなどがつまった楽しい本です。

個人的に一番楽しかったのはガーデニングの章。そうしてお役立ちは、お菓子作り・アバウト編の章でした。

その章には、《3分ドーナツ》や《まとめて焼くホットケーキ》材料をミキサーで混ぜて焼くだけの《かんたんチーズケーキ》などがあり、コミックも楽しいし、レシピも看板に偽りなしの簡単さで、とっても魅力的なんです。

同僚にお菓子作りをけっこうする方がおり(クリスマスケーキをお嬢さんと一緒に作ったそうです)もしかしてレシピをコピーしてあげたら喜ぶかなぁ、と持っていきました。

その際、他の同僚でも作りたい方いるかも、と余分にコピーして行ったらこれが好評!

ひとりは(クリスマスケーキの方とまた別)わざわざ《かんたんチーズケーキ》を実作してきてくれました。とっても美味しかった!

レシピの数は多くなく、コミックエッセイ本と考えた方がいいのですが、オールカラーで楽しい本なので料理とガーデニング好きな方にはおススメです。

余談ですが、この本の表紙には題字の中にデザイン的に極小の文字が配置されているのですが、小さい文字を見づらいと思ったことのなかった私が、これはほんっとに目を凝らして時間かけないと読めなかった

いよいよ老眼のはじまり?と、ちょっと寂しくなったのでした

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不謹慎にもつづきが気になる。

2010-08-13 17:29:58 | 本(本についての本)

お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記) お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2009-12-26
書評本、読書ガイド本は元々好きですが、その中でいちばんのお気に入りが桜庭一樹氏のこの読書日記のシリーズ。

この本が私の知るかぎり最新刊ですが、その前に、『少年になり、本を買うのだ』『書店はタイムマシーン』があり、これが3冊目。

“読書日記”とあるとおり、桜庭氏の日常雑記のなかに、日々読んでいる膨大な本の話題が入ってくるのですが、2つの面で面白い。

すなわち、桜庭氏の本への愛情と読書観を楽しむ部分と、氏の日常をかいま見る部分と、です。

1冊目の『少年になり、本を買うのだ』を手に取った時は、最初は読書ガイドとして読んだのでしたが(だいたい、図書館で借りたのだが書誌学の棚にあった)読み終わったときは、ある種の青春小説を読んだみたいな気持になり、ちょっと感動したのです。

そうして2冊目は、直木賞受賞までの道のりが詳細に描かれて、これもまたドラマチック!

そうしてこの3冊目も、新たな驚きがあります。

ウェブでの連載の方もときどき見ていたので、先に知って本を手に取った時は驚きはなかったのですが、それまでなぜか伏線がない(いや、ミステリではないのだった。そのことについての記述がない)ので、本を読んで知る方は結構びっくりするかも。

この本の締めくくりもちょっとドラマチックかつ抱腹絶倒で、つ、つづきが気になる……とつい思ってしまいます。現実の出来事なのに。

読書愛も相変わらずで、紹介されている本もつい、読みたくなる。

そうして、巻末に付録のように対談がついていますが、これもけっこう面白いです。

(ハドソンちゃん、のエピソードは意外だし笑えた)

まとめて読むほうが面白い、と私は思ってるので、ウェブは最近は見ずに、新刊が発行されるのを楽しみに待っています。

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14歳が見あげる星

2009-06-06 23:45:00 | 本(本についての本)

勝てる読書 (14歳の世渡り術) 勝てる読書 (14歳の世渡り術)
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2009-01-23

図書館の、こども室の本を物色するのも、前から好き。

そこでこの間見つけたのが、この本です。

以前この著者の『正直書評。』を読んでいたので、はたして、少年少女向けには、どんな本の紹介をするのかなぁ、と、興味を持って読みました。

すると。大人向けの本とほとんど変わりがない\(◎o◎)/!

“14歳の世渡り術”というシリーズ本の一冊で、14歳に向けた書評本なので、まぁ、そのくらいの年になればもう、大人の理解できる本はたいがい同じようにわかるよね、とは思いますが。

本の世界を宇宙になぞらえ、ジャンル分けは星座にたとえて、“ガイド座”“キモメン座”なんていうのから始まって、“中2病座”“前を向いて歩こう座”で終わる12章構成。(ジャンルの分け方も個性的)

とにかく性のことや死のことについての本もしっかり紹介していて、やはり私がガツン、ときたのは死にかかわる本についての章“デス座”。

けれど、良くも悪くも思春期のいっぱいつまった本を紹介した“中2病座”や、明日を信じたくなる本を集めた最終章“前を向いて歩こう座”の終盤戦までたどり着くと、ああ、やっぱりこれは14歳のための本だ、とふに落ちたりします。

熱くてピュアで、真摯なメッセージにちょっと感動する。

ずいぶん遠くに来てしまったけれど、14歳の少年少女が見あげる星(本)はどんなだろう、と、こっそり考えてしまいました。

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読んでおくべき?

2009-05-12 23:12:09 | 本(本についての本)

お厚いのがお好き? お厚いのがお好き?
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2004-05-29

私は普段乱読などと言っていますが、正直、哲学書や思想書には全く縁がありません。

そのくせ、こんな本は何となく持っている。

いや、この本自体は、なかなか洒落た本ですけど。

フジテレビの深夜番組を単行本化したもので、帯には『世界の名著20冊が2時間でわかる!』(わ、わかるのか…?)とある。

こういう本を読んで手っ取り早く名著の概要を知ろうとするところに、私という人間の怠惰さと厚かましさが顕れているような……。

まあ、各章のタイトル(『ダイエットで読み解く、ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき』とか『お笑い芸人で読み解くドストエフスキーの「罪と罰」といった具合』)が示す通り、わかる、というより、わかったような気になる、という本な気がするのですが……。

もっとも、実際の著書を読むのが一番だと思うのですが、私の脳みその容量に対してこの知識必要?という感じもします。

四畳半の部屋の、小さな本棚に、百科事典全巻入れても無理あるものなぁ……。

いや、でも、キルケゴールを読まずして、松本清張作品の本当の味は解らない、のかなぁ……。

悩むところです。

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打ち下ろす。

2009-04-21 11:34:07 | 本(本についての本)

正直書評。 正直書評。
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-10

看板に偽りなし、と思う。

その名の通り、正直極まりない書評の本。

表紙に斧の絵が箔押ししてあるが、評する本を金の斧(親を質に入れても買って読め!)銀の斧(図書館で借りられたら読めばー?)鉄の斧(ブックオフで100円で売っていても読むべからず?!)に明快に分けて語っている。

著者の方のことは『文学賞メッタ切り!』シリーズで知った。

“ちょっと言いすぎでは?!”と思うこともあったけど、批判能力に全く欠けている私としてはすごいなーと尊敬する部分も多々あって、図書館で見つけて即、読んでみた。

前書きはすこぶる愉快。(そしてちょっと過激)

でも後書きは、ちょっと反省させられたりして。〈一見低姿勢の断言しない評を書く人ほど、実は自分の意見の“正しさ”や“影響力”に自信を持っているんじゃないかと疑ってしまうんです〉との一文には、自分は批判能力なくったっていいやー、と思って、何事もあいまいな方の私ですが、批判すると、返す刀で“お前はどうなんだ”と切り返されるのが怖いだけなのかな、と思ってしまった。(ま、私のことはどうでもいいんですが(^^ゞ)

そして内容は、金も鉄も、同じくらい力をこめて書評を書いているのがイイ、と思った。

金を愛情込めて誉めあげているのと同等のエネルギーで、鉄を言葉を尽くして(鉄本の方が読み込んでいるのではと思うくらい)けなし倒している。

“ぶっちゃけ一文の得にもならない駄本”とか、“おとなしい批評家など犬に食わせてしまえ、なんてこと申しません。だって犬が可哀想ですもの。そんな腐ったもん食べたりしたら。”なんて記述には、ヘタレの私はひええぇ~、となったりしますが、鉄本だって決していい加減に読み飛ばしていないのが伝わってくる。

そして、斧って打ち下ろすものでもあるんだな、としみじみしてしまった故。

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