すっかりご無沙汰してしまいました!
7月は1回も更新していません反省です。これからはまたもう少しマメに更新したいと思いますので、ご覧の方はお付き合いください。
さて、もう7月も半ば過ぎなのですけれども、6月の記事で『その1』と銘打ったのに2、3がありませんでしたので、その話からしたいと思います。
まずはコメント欄にも書きましたが、『透明な瞳』の記事でも触れました岩合光昭氏の『ねこ展』に再び行った時のエピソードを。
その日はねこ展の最終日にあたっており、それを狙っていったのではないのですが、偶然、岩合氏のギャラリートークに参加できたのです。
小さい美術館のホールですから、もう人はいっぱい。でも写真について岩合氏の肉声で色々聞けたので、とても満足でした。
犬と猫が並んで写ってる写真では、お互いの飼い主が仲良しで、自然に犬と猫も仲良くなったこと、犬はたいてい、猫の方がOKなら、いつでも猫と友達になりたがっていることなどを話して下さいました。
白い猫が海を泳いでいる印象的な写真については、エピソードもまた印象的でした。
その猫の飼い主は外国人のなかなかイケメンの男性航空機客室乗務員だったそうですが、「ウチの猫は泳ぐよ」と言われて、写真を撮らせてもらうことのほかに、もうひとつお願いをしたそうです。
それは、猫を肩に乗せて飼い主さんが胸のあたりの深さのところまで海に入ってもらって、そおっと猫を水に入れる、ということでした。
猫は顔が水にぬれることを嫌うそうで、なるべく濡れさせないための配慮だったそうです。
猫はなぜか飼い主さんの方ではなく岩合さんのカメラに向かって泳いできたので、良い写真が撮れたとか。きっと岩合さんの優しさが伝わったのでしょうね。
質問コーナーでは、子どもさんも含めてたいていの方が猫の写真の撮り方について尋ねていたのですが、その答えが明快なのも感心しました。
小さい女の子が、「猫の写真は何時頃撮ったらいいのですか?」と訊いたら、猫の活動時間や光の具合などを説明し、「朝がいい」と回答していましたし、猫が主役であって人に合わせようとしてはいけない、と随所で強調していたのも印象的でした。
ほんの30分程の時間だったと思いますが、思いがけない、幸運な出来事でした。