あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

ロングスリーパー、ショートスリーパー。

2010-11-29 23:51:43 | 日記・エッセイ・コラム

ここ数日、体調不良に悩まされていました。

たぶん、風邪だとは思うのですが、ちょっと最近、症状に変化が。

調子が悪くなったはじめの頃は、熱は出なくて、むしろ低体温なのです。

寒気がして、身体の節々が痛くて、頭をちょっとでも動かすと強い頭痛。

もうそうなると何もできず、ひたすら寝てるしかない!

今回は両親が東北へ旅行中で、誰もいないと自分で食事作るしかないよぉ~と、実感。ひとり暮らしってこんな感じなんだなぁ、と心細くなったりして。

でも、母には後で、「自業自得!」と怒られました。なぜかと言いますと、体調を崩す直前の2週間ほど、夜更かしばっかりしていたので。

私、前にも少し書きましたが、不眠症気味です。ふだん、ほとんど眠気を感じないんです。寝不足でも、翌日眠くなったりもしません。

でも、短時間睡眠でも大丈夫な体質の人、いわゆるショートスリーパーと違うのは、寝不足が続くと眠気こそ感じなくても、少しずつ弱っていくところ。

ホントは私はむしろロングスリーパー、長時間睡眠が必要なタイプなのでしょう。ただ、何かが間違ってしまって、スムーズに眠りに入れない。

でも、母は眠れなくても床に入りなさい、眼を閉じているだけで休まるんだから、と言います。たしかにそれが正解かも、と実感した数日間でした。

それと、私信じられないことですが、決定的に体調が悪くなった日、自分の家のすぐ近くで、道に迷ったのです。

勤めの帰り、夕飯をその日は買って帰って、普段は右折で出るところが渋滞でなかなか入れなかったので、左折で出ました。

そうして、その辺がまた回り道しにくいところで、だいぶ遠回りしてからこのへんかな、というところで曲がったら、見知らぬ道に入ってしまった。

行けども行けども知っているところに辿りつけず、元々方向音痴ではありますがなんだか狐にでもつままれた気持ち。

『世にも奇妙な物語』で、こんなエピソードなかったっけ、それとも夏樹静子氏の短編だったかしら……なんてぼんやり思ったりして。

やっと家に辿りついたら、冷えたのと疲労と精神的ダメージでどっと寝込みました。

翌日休みでよかった。(そのあと有給もとりましたが)

ようやく良くなってきたので、今日はもう寝なくちゃ、と思っているロングスリーパーです。

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絵描きの眼力。

2010-11-23 00:24:14 | 本(エッセイ・ノンフィクション他)

前回の記事で、江戸時代の登場人物がどうして猫の、そして他の動物の水の飲み方の違いを知っていたのかな、と書きましたけれど、でも半分は、意外ではない気持ちもあります。

それは、ドガのエピソードのせい。

今、まだ横浜の美術館で《ドガ展》開催中かと思いますが、そこでの目玉は『エトワール』。バレリーナの一瞬の跳躍を描いた一枚ですよね。

でも、彼にはたしか、疾走する馬を描いた一枚もあったと思います。

そして、こんなエピソードがあるのです。

競馬場行きの電車の中で、ドガは数人の男のグループと話をした。

賭けに興味がない、という彼に、男たちは不思議がったり呆れたりして、「じゃあ、競馬場に行って何をするんだい」と聞いた。

するとドガは含みのある笑い方をし、「私が何をしに行くかはわからないだろうな」と謎めいたことを言う。

さては警察の旦那かと、後ろめたいことのある男たちは途中で汽車を降りてしまった。

でも実際は、ドガは馬の疾走する脚を描きに行ったのです。

何たる動体視力!まさに高速カメラなみです。

世界史こぼれ話 1 (角川文庫)
価格:¥ 275(税込)
発売日:1973

このエピソードに出会ったのはこの本。(の、1~4巻のいずれか)

絵描きの眼ってすごいんだなぁ、と思った逸話でした。

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猫と虎。

2010-11-23 00:05:15 | 本(ミステリ・アンソロジー、その他)

最近新聞で、猫の優雅な水の飲み方についての記事を読みました。

犬はガブガブと飲むけれど、猫はちょっと舌の先を水につけて、すばやく舌を引っ込める。

そうして水柱が立ったところをパクッと飲むのだと。

それを知って、連想したのがこの本。

砂絵くずし―なめくじ長屋捕物さわぎ傑作選 (中公文庫 つ 7-4)
価格:¥ 357(税込)
発売日:1979-01

都筑道夫氏の、時代ミステリー短編集です。江戸時代の下町を舞台に、大道芸人たちが事件解決に活躍する。

探偵役は、“砂絵のセンセー”こと、色とりどりの砂で路上に絵を描く芸人。元は武士だった、とのうわさもある謎めいた人物。

このセンセーが、様々な謎を論理的にすっぱり解くわけですが、私が連想した一編は、人喰い虎の話。

それも、屏風に描かれた虎が、その絵を描いた絵師を喰い殺した、という不可解な事件。

あんまり書くとネタを割ってしまうのですが、その謎ときに、ちょっと猫の水の飲み方がかかわっています。

これを読んだのはもう20年も前ですが、鮮やかに思い出しました。

この短編シリーズは、『くらやみ砂絵』とか『ちみどろ砂絵』とかのタイトルで数冊のシリーズになっているのですが、その中からえりすぐったこの短編集はおすすめです。

時代小説で、もののけが起こしたような不可解な事件が出てくるけれど、それをきちんと論理的に解くのがミソ。

でも、ひとつ気になりました。最近高速撮影でわかったことのあらましが、どうして砂絵のセンセーたちには分かっていたのかな……

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ウロボロスの蛇の中で。

2010-11-20 00:23:21 | 本(実用書・専門書)

宇宙のしくみ―わかったことわからないこと最新宇宙論 IPMUの6人の頭脳がわかりやすく解説 (学研雑学百科) 宇宙のしくみ―わかったことわからないこと最新宇宙論 IPMUの6人の頭脳がわかりやすく解説 (学研雑学百科)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2010-07
先日、友人と食事をしました。

その前に、いつものことですがまず図書館で待ち合わせをし、そのあと近くの喫茶店でお茶をします。

そのときお互い、今日何借りた?と本を見せ合ったりするのですが(相手が多少興味のありそうな本を)彼女が見せてくれたのがこの本でした。

その中で印象的だったのが“ウロボロスの蛇”。

自分のしっぽを呑みこんでいる大蛇の絵の中に、宇宙を構成するものが大きいものから順に描かれている図です。銀河から始まって惑星、ヒトなどの動物を経て細胞に、そして遺伝子に。

最後は、発見されてはいないがあるはずだと考えられている、最小単位暗黒物質(ダークマター)で終わります。

けれど、蛇のしっぽは呑みこまれ、一続きになっているので、どちらが支配しているのかわからない混沌の中へすべては消えてゆくのだ、と思うと不思議な気分に。

この本は科学や物理などを扱っていますが、カラーの挿絵入りで分かりやすく、しかも、“聞いたことはあるけどよくは知らない”というような、基本的なツボを押さえていて面白そうだな、と思いました。

たとえば、“神はサイコロをふらない”とか。聞いたことはあっても、誰が言った言葉だっけと思っていた科学オンチの私ですが、アインシュタインだったんですね。

彼は、この世の中を偶然が支配していると考えるのが嫌いだったみたい。

それでふと、思い出したのはロード・ダンセイニの『ペガーナの神々』という小説です。

ペガーナの神々 (ハヤカワ文庫 FT 5) ペガーナの神々 (ハヤカワ文庫 FT 5)
価格:¥ 630(税込)
発売日:1979-03

このなかで、こんなシーンがありました。

この世界を賭けて、宿命(フェイト)と偶然(チャンス)がゲームをした。

やがて勝った方が言った。“それでは、この世界は私のものだ”

でも、どちらが勝ったのかはたしか明かされないんですよね。

ウロボロスの蛇の中のこの世界を、支配しているのは誰なのでしょう。

コメント (2)
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大雑把。

2010-11-17 20:26:34 | インポート
大雑把。
昨日の夕食です。

今までパスタを2種作っても、各々ひとりずつの皿に盛り付けていました。

けれど今回は、大皿に盛ってそれぞれが好きな分だけ取るようにしました。

洗いものが減ってだいぶ楽に。

カブのミルクスープとカニカマの海老マヨ風(笑)を添えました。

カニカマのこの料理は2回目ですが、前回は合わせ調味料を量って作りました。

でも今回はテキトーに混ぜたので、少し辛くし過ぎた。

(ラー油入れすぎた!)

母には少し辛さが強かったみたい。

何事も大雑把過ぎるのはよくないようです。

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