あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

村上春樹も猫好きだった!?

2009-09-13 23:10:25 | 本(児童書・絵本)

ポテト・スープが大好きな猫 ポテト・スープが大好きな猫
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2005-11-29

これは図書館の子ども室で借りた本。

以前その日返却された本のワゴンに乗っていて、一回りして最後に借りよう(大型絵本でかさばるから)と思っていたら借りられてしまい、残念な思いをしたことがあって。

先日行ったらやっぱり返却ワゴンに乗っていたので、今度はすぐ借りました。

子ども室にあったけど、どちらかというと大人向きの絵本かな?と思います。

おじいさんと、老いた雌猫の二人暮らしの淡々とした日常から、ちょっとした事件が起こり、それが収束するまでの何気ない話なのですが、とても心に沁みる本です。

老雌猫のプライドがけなげで、訳者の村上春樹氏も、“この物語に出てくる年取った雌猫のキャラクターはとりわけ魅力的です”とあとがきで書いています。また、こんな記述も心から共感しました。

“年取った雌猫はだいたいにおいて気むずかしくて、すぐムッと腹を立てるのだけれど、感情が細やかで、(きげんの良いときには)とても心優しくて、深く気持ちを通じ合わせることができます。”

そうして、こんなふうにも書いています。

“この本は、年取った雌猫好きの読者のみなさんには――世の中にどれくらいそんな人がいるのかわかりませんが――きっと喜んでいただけるのではないでしょうか。”

私はとても気に入りました。絵も素敵です。

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高橋克彦幻想?『だましゑ歌麿』

2009-09-13 00:30:54 | テレビ番組

写楽殺人事件 (講談社文庫) 写楽殺人事件 (講談社文庫)
価格:¥ 620(税込)
発売日:1986-07

前々からちょっと楽しみにしていた、『だましゑ歌麿』を観ました。

主役って、水谷豊氏というより、中村橋之助氏なのね……(+_+)と思いましたが、スピーディな展開で結構楽しめました。

高橋克彦氏の作品は結構好きで、ホラーを中心に何冊か読んでいますが(私は超怖がりの小心者なのですが、ホラー小説好きなのです^_^;)なぜか時代ものと浮世絵ミステリーは一冊も読んでませんでした。

(ほんとに、時代小説もミステリーも好きなのになぜ!?)

この、『だましゑ歌麿』も原作を読んでいません。

ドラマ版のクライマックスで、ちょっと幻想的なシーンが入るところが高橋克彦っぽいかな、と思ったのですが、原作の雰囲気はどうなのでしょう。

ちなみに、私の高橋作品のおススメは、“記憶シリーズ”と“ドールズシリーズ”ですが、地味な『パンドラケース』もなんとなく心に残ってます。

(ホラーは後味悪いの多いので、相手の反応をみて薦めます^_^;)

これを機会に、浮世絵シリーズ(現代ものと時代ものはひとくくりにしちゃいけないのかしら)を読んでみたくなりました。

水谷氏は歌麿を好演されてましたが、歌麿って謎めいた人なんですね。

故岸田森氏も演じたことがあったらしいですが、大衆的美人画の描き手、と思っていた歌麿にも興味をひかれたドラマでした。

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