あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

ひとり時間を楽しむ本。 その3 つれづれ編

2010-12-19 01:33:19 | アニメ・コミック・ゲーム

これはタイトル通り、鳥を中心にした生きものの面白エピソードのエッセイ・コミック。

でも10巻目になる今回ともなると、ひょうひょうとした作者の生活が、テーマとしてあざやかに立ち上がってきます。

とりぱん(10) (ワイドKCモーニング) とりぱん(10) (ワイドKCモーニング)
価格:¥ 620(税込)
発売日:2010-11-22

帯にある通り、女性のひとり暮らしとしてはすこしオヤジっぽくもあります。おひとり様を真っ向から楽しんでいる、いや、そもそも、“おひとり様”なんて概念から外れているところが魅力です。

とくに衣食住に贅沢せず、つつましやかに(なおかつ愉快に)暮しながら、それに満足している雰囲気があります。

冒頭のカラーページで想像上の旅でモルジブに行くエピソードがあり、そんなのを見ていると、けっこうこれで豊かな生活なのだな、と思えてくる。

とくにそれを象徴しているのは巻末の『メイキング・オブ・とりぱん』です。のんびりしすぎだろ!と突っ込みたくなる一方で、こういう余裕の中から、面白さ、楽しさ、そしてちょっぴりの抒情、も生まれてくるのだなと実感できます。

前回9巻の方が個人的に好きだけど、今回笑えるエピソードが多く、鳥だけじゃない登場キャラクターの楽しい。

祝10巻!これからもこののほほんワイルドライフを追体験したいな、と思っています。

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ひとり時間を楽しむ本。 その2 おうち編

2010-12-19 01:12:51 | 本(エッセイ・ノンフィクション他)

この本のサブタイトルは、“恋と本とごはんのABC”。

タイトル通り恋の話はすべて片思いのエピソードで、各章にはアルファベットを頭文字にしたテーマ(Aはアップルパイ、Xはそれこそクリスマスとか)があり、それをイメージした本や料理が紹介されています。

<新装版>片想いさん <新装版>片想いさん
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2006-02-07

本のセレクトは結構ツボですし、レシピも美味しそう!

わたしはB、バウルーの章を読んでバウルー(いわゆるホットサンドメーカー)が欲しくてたまらなくなりました。ベーコンとキャベツのシンプルバウルーがホント、美味しそうだったので。けっこう高価なので断念しましたけど。

でもこの本、厳密には“ひとり時間を楽しむ本”とは言えないのかも。

H、幸福、の章で『るきさん』という高野文子氏の漫画を紹介していて、ひとり暮らしを楽しみながらひょうひょうと生きてる主人公るきさんに憧れもあり、“物事は光りの当て方で、まったく違ってみえてくるものだと思う。わたしの「さえない生活」も、るき的側面から光りを当てれば、「のんきで楽しい生活」になる”と書いている。

でも、そのあと、“問題は、「るき的生活」に染まると、「一生ひとりでいい」と思ってしまいそうなところかな”と書いているように、決してひとりを良しとはしていないんですね。片想いがいつも胸にあるように、ほんとはふたりになることに強く憧れてる。

各章のエピソードも切ないのが多くて、身につまされることも多い一方、もっと楽しんだらいいのに、と思う部分もあります。

もっとも。こんなに片想いばかりしているひと、いるかしら。いや、いるだろうけど、センスもあり頭もよく、魅力的な人なのだから、誰かから想われることもあるはず。それがまったくないのは、“片想い”というコンセプトを際立たせるために意図的に書かないの…?とちょっと裏読みしてしまいます。

エッセイの形をとった小説なのでは……と疑いつつも、紹介されてる本とレシピを楽しみたくなる可愛らしい本です。

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ひとり時間を楽しむ本。 その1 おそと編

2010-12-19 00:32:05 | 本(エッセイ・ノンフィクション他)

乙女日和 乙女日和
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2005-05-18
12ヶ月のお散歩手帖、と副題にあるとおり、ひとことで言って、お散歩本です。

でもただ漠然と散歩するのではなく、その月ごとにテーマを決めているのが楽しい。

4月はお花見日和で、これは定番ですが、洋館日和とか噴水日和、ホテル日和なんていうのもあります。

7月バカンス日和は、空想の中の旅で、“そもそもお散歩していないじゃないか”と突っ込みたくなりますが、バカンスほんとに行っちゃってもお散歩じゃないしね。

私が特に魅かれたのは自分の理想の映画館プログラムを作る映画日和。それから、食いしん坊の私としては、おいしいもの日和や、朝ごはん日和なんていうのも、魅力的でありました。

この本を読んでいると、自分なりのテーマで、お散歩してみたくなる。

友だちとのおでかけは、楽しいですよね。会話もできるし泊りの場合は夜も淋しくない。友だちの一言や行動から、新たな発見があることもある。

でも、案外解っていない、自分という存在と寄り添ってみるのが、ひとり時間の楽しみでしょうか。

ひとりであてもなく歩き回ってみるのも、けっこう悪くない、と思わされる本です。

コメント (2)
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