21日(月)の神戸新聞によると20日開会した尼崎市議会で、「市内の学校や 公民館など公共施設に国旗掲揚を義務付ける条例案」が議員提案されました。これを提案したのは最大会派の新政会で、内容は「学校を含む市の施設でポールなどに日の丸を常時掲揚することや、市が主催する式典・行事で舞台などに掲げる」というものです。
提案説明では「尼崎から元気と勇気をもたらす政策を推し進める」というものです。
この条例が提案されるという記事が新聞に載ったのが11日、提案説明が20日、委員会が27日で3月1日に本会議で議決されるという早急なものです。
しかもこの条例を提案された議員は自身のホームページ(実はHPではなくレンタル掲示板)で議会運営委員会に提案する前に新聞記事になったことに憤りを覚えると記されています。議会の陳情の締め切りが13日なので新聞記事がなければ市民が「条例の制定に反対」の陳情ができなかったのにです。
市民の意見など全く無視したもののようです。むしろ知らせたくなかったようです。
尼崎市議会は定数が44ですが現在は41(2名は市長選挙出馬のため辞職。1名は昨年亡くなられました。)なので過半数は21です。構成は
A 新政会(自民党)11名
B 公明党 9名
C 共産党 7名
D 新風グリーンクラブ(民主党、社民党など)7名
E 緑のかけはし(上記以外の一部市民派議員)7名
となっています。
A+Bプラス1名 あるいは C+D+E なら21名になりますが、そう単純なものではないようです。
どうでしょうか?これが可決されると日本中の人が「尼崎市ってどういうまちなんだろうか?2代続いて市民派の市長って聞いているのに・・・・」と思われることでしょう。
今回のこれは議員提案なので市長の考えは反映されません。市長も市民も両方の意見が反映されず、一部議員のほとんど思いつきのような、お隣り大阪府に便乗した議案提出です。
議員に投票した方々でもこういう微妙な問題を性急に決めることを必ずしも良しとはされないのではないでしょうか。
しかも今まで尼崎市は財政難を理由に敬老の日のお祝い金などちまちまと予算を削ってきています。小中学校や公民館など市内212カ所の市立の建物すべてに日の丸を掲げるのにはポールなどの設備だけでもかなりの金額がかかります。
尼崎市にはかつて「カラ出張問題」に端を発した議会解散がありました。今から19年前の5月25日のことです。その時市議会議場では外まで傍聴人があふれ、傍聴席では横断幕を掲げる人、あげくに議場に飛び降りる人などあって混乱を極めたと聞いています。3月1日にこの議案が採決される際そういうようなことがまたおきないとも限りません。
2月20日の本会議での提案理由とそれに対する質問は市議会ホームページの議会中継録画にアップされています。冒頭11分位から市長の施政方針が30分ほどあり、1時間9分位から議案提出の説明が新政会の議員からあり、その後共産党の議員、緑のかけはしの議員から質問があります。是非ご覧ください。
また反対の方のブログも立ち上がったようでご紹介しておきます。
この問題は決しておろそかにできる問題ではありません。ですがほとんどの方が知らない間に決められそうなのが問題なのではありませんか。
↓下のアイコンをクリックしていただくとランクがあがりますので、読み終わったついでにクリッ クして下さい。できれば一日一回お願いします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます