あまがさき情報局

尼崎在住40年。尼崎に関する話題その他をご紹介したいと思っています。

尼崎市歌を歌う

2016-03-23 09:15:35 | まち情報


 

  大庄公民館で「尼崎市歌」についての講座があり、その市歌がオペラ歌手橘茂さんによって歌われました。尼崎市歌は「尼崎100周年新聞」1面コラム"歴史の音符”にも紹介されていますように2つあります。
 初代は尼崎市制施行から10年後に(1926年)公募により制定されたものです。作詞福武周夫、作曲小部卯八によるもので公募とはいえ、作詞者は全国中等学校優勝野球大会の歌や各地の校歌を作詞された方、また作曲者も校歌や宝塚歌劇の楽曲を作曲された方で尼崎にゆかりの方ではなかったようです。また歌も地名を入れ替えれば他の市歌になるようなものでした。
 
 次に1936年小田村との合併で現尼崎市が誕生した際に新たな尼崎市歌を制定する動きがあり1940年、新尼崎市歌が制定されました。
 作詞は後に文化勲章を受章され「荒城の月」作詞者で知られる土井晩翠、作曲は今の東京芸大の前身である東京音楽学校によるものですから当時としては最高のものを依頼されたようです。
 土井晩翠に依頼したのは後に2代目公選市長になられる阪本勝さんで、仙台第二高等学校で教えを受けた土井晩翠先生にお願いして尼崎まで来ていただいて作詞されたことが「随筆市長の手帖」に記されています。

 橘茂先生は市内各公民館の市民大学などの講座でオペラを優しく楽しくご紹介いただいたり、尼崎ではおなじみの方でプロのオペラ歌手でもあります。
 
  尼崎市歌を聴いたのは今回初めてで、歌詞は当時の尼崎の未来へ向けての希望あふれる内容になっています。一部国粋色もありますがそれは時代を反映するものとして、なかなか頼もしく力強い歌です。
 橘先生の許可を得てyoutubeにアップしましたのでご紹介します。

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アルカイック・オクト「文楽公演」

2016-03-20 12:38:27 | まち情報

 アルカイックオクトの文楽地方公演「夜の部」を鑑賞しました。

 文楽は、日本を代表する伝統芸能の一つですが、歌舞伎や能と同く日常なかなか鑑賞する機会がありません。この時期地方公演が組まれていて尼崎でも毎年オクトで見ることができます。



  演目も今年は昼の部が「心中天の網島」,夜の部が「絵本太功記」などと良く知られたもので構成されています。

 絵本太功記は明智光秀の物語ですが通しでは全十三段あるのですが「夕顔棚の段」と「尼ヶ崎の段」が今回は演じられます。「尼ヶ崎の段」が一番の山場で今では絵本太功記と言えばこの「尼ヶ崎の段」を指すそうです。もちろんフィクションですが「尼崎」の地名がでてくるというのは、いつの時代にも「尼崎」が物語の重要な場所にあったという事でしょう。


 ロビーではお人形の写真をとるコーナーもあり、また上演前には若手太夫によるあらすじ解説が、そして公演中太夫の語りが字幕になって表示されてわかりやすくなっています。
 
 文楽を見るのが初めてという方もおられたようですが、文楽は内容もドラマチックでわかりやすいし、多くの人物を演じ分ける太夫さん、また息をしているようなお人形に心奪われてしまいます。人形一つに3人の人形遣いがつかれるのですが、クライマックスではそういうことも忘れてしまっています。


  最近では文楽観客数が増加しているそうです。機会があれば国立文楽劇場にも行ってみたいものです。

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大同生命メモリアルホール

2016-03-15 09:51:06 | まち情報

  NHK朝ドラ「あさが来た」のモデル広岡浅子さん関連の展示があるということで大阪・肥後橋にある大同生命を訪問しました。

  多数の来館者が朝ドラの人気を反映しています。東海テレビの取材もあり、観覧者は浅子さんの話題や朝ドラとの比較など楽しげに語り合いながら展示に見入っていました。


  展示には江戸時代の加島屋の財務状況や奉公人とのルールなどまた幕府諸藩との取引など、ドラマではあまり感じられなかった加島屋の規模が分かりました。また新選組の借用書や米切手、浅子さん自身の手紙など、墨で書かれたものは当時の人が生で伝わってくる展示物です。
 会場はヴォーリズの設計した建物の雰囲気を残した2Fのメモリアルホールで、建築に関心のあるかたにも人気です。



 頂いたパンフレットもゆかりのマップや産経新聞に連載されていた「浅子の生涯」をまとめたものなど、充実していました。
 ドラマは4月2日が最終回だそうですが、この特別展示は好評につき9月まで延期されるそうです。
 朝ドラの影響力はすごいものです。モデルの広岡浅子さんの魅力もありますが、ドラマ化した時に作家さんが詰めたメッセージが観る人に共感を呼ぶからでしょうか。

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あまがさき女性フェスティバル

2016-03-10 12:25:36 | まち情報

   阪急武庫之荘南側にあるトレピエで3月5日(土)・6日(日)の2日間あまがさき女性フェスティバルが開かれました。
  これは毎年3月8日の世界女性デーの頃にトレピエを利用する方たちによる実行委員会と市が共催で開催されているものです。


 女性センタートレピエはご承知のとおりNPOの指定管理により、尼崎市の男女共同参画を担う活動をサポートされてきています。

 プログラムを見ると公民館のような活動もありますが、女性の視点から生き方働き方を考える活動も多く見られます。
 ペン字サークルの展示は100周年にちなんだ百のつく熟語が、また市長の筆による「百花繚乱」の額が掲げられていました。



 3階ホールではグループによる物品販売があり、市長も熱心に各ブースを見て回られお買い物も楽しんでおられました。


 視聴覚室では尼崎在住の落語家さんで天台宗のお坊さんでもある露の団姫(まるこ)さんがゲストとして来られていました。落語と豊来家団次朗さんによる太神楽曲芸(傘まわしや輪くぐりなど)のあとに団姫さんの男女共同参画に関する講演と盛りだくさんの内容となっていました。

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