10年ほど前に京都大学で始まったといわれる知的書評合戦「ビブリオバトル」、最近市内では園田地区会館などで定期的に開催されていると聞きます。
何年か前、伊丹市立図書館「ことば蔵」で観戦したことがあるのですが、今回ご紹介するのは立花駅北側商店街にある、町の本屋さん「小林書店」にて開かれた「本屋でビブリオin小林書店」です。大手チェーン書店の台頭や活字離れなどからまちの本屋さんの存続が危うくなっています。この小林書店は本以外にも傘の販売をしたりして、まちの本屋さんとして立花という地域に根ざしている本屋さんです。
ビブリオバトルはバトラーと呼ばれる発表者が読んでもらいたい本を手に5分間でその本の魅力を語ります。その後質疑などがあり、最後に観戦者がどの本を読みたくなったか挙手して一番多かった方が勝者となります。
今回回取り上げられた本は外資系の会社で世界2位の営業成績をあげられた方の「すごいお金」、9歳で失明、18歳で聴力を失った方が全ろう者として初めて大学の教授になられたという「ぼくの命はことばとともにある」、中津の不思議な書店・シカク出版で手にされたという「さいはて紀行」、日本製紙石巻工場の震災からの再生の物語である「紙つなげ!彼らは本の紙を造っている」、そして誰もが知っている「星の王子様」の5冊が紹介され、挙手の結果「さいはて紀行」を紹介された方が優勝されました。その方は3月19日に生駒市で予定されているビブリオバトル全国大会に出場が決まっておられるそうです。
こういう企画で、まちの本屋さんが本と人、あるいは人と人が出会う場としてまた見直されていけば素晴らしいです。これからもビブリオバトルを定期的に開きたいということです。
※追記:次回ビブリオバトルは4月8日(土)午後1時半からテーマ「新」で開かれるという事です。