里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

折々のことば

2016年02月02日 | 日々のつぶやき
今日の新聞・折々のことばから


いやなんだ。余韻で歌っているというのが


                   
藤 圭子


 喉(のど)の手術を受けて声が出やすくなったのに、逆に引退を決めた歌手は、なぜと訝(いぶか)しむ対談相手にこう答えた。

一度頂を極めたら、あとは転げ落ちるか、別の頂に跳び移るしかない。

お金のことを考えれば続けられるかもしれないけれど、それは仕事じゃないし、ましてや歌ではないと。

自分を模倣してまで生きながらえたくないということか。

          沢木耕太郎の「流星ひとつ」から。


藤圭子 圭子の夢は夜ひらく