ひょうきちの疑問

新聞・テレビ報道はおかしい。
2020年のアメリカ大統領選以後はムチャクチャ

ドルは基軸通貨をはずれるか 世銀総裁

2009-09-29 08:33:13 | 国際金融

「ドルに代わる選択肢出てくる」 世銀総裁、異例の言及

2009年9月29日0時57分 朝日新聞
http://www.asahi.com/business/update/0929/TKY200909280448.html


 【ワシントン=尾形聡彦】世界銀行のゼーリック総裁が28日の当地の大学での講演で、米政府への警告として
「米国がドル基軸通貨体制を当然視するのは間違いだ。今後、ドルに代わる選択肢が出てくるだろう」
と述べた。
国際金融機関のトップが「ドル基軸」が動揺する可能性に言及するのは極めて異例だ。

 ゼーリック総裁は、
「欧州中央銀行(ECB)の最近の仕事ぶりを見れば、ユーロの受け入れが今後拡大すると信じるに足りる」と指摘。
中国の人民元についても「国際化を進めている」として、
影響力が広がる可能性に触れた。

 そのうえで
「米ドルは主要通貨としての地位を保つ。ただ、ドルの将来は、米国の選択にかかっている」
として、財政赤字の縮小や、金融業界の健全な回復などを強く求めた。

 ゼーリック氏は、米通商代表部(USTR)代表や、国務副長官など米政府の要職を務めてきた。
同氏も参加して25日に閉幕した主要20カ国・地域(G20)首脳サミットでは「世界の不均衡の是正」で一致。
米国の輸出拡大も意図した政策で、さらなるドル安の可能性も出るなか、警告を発したものとみられる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【私のコメント】

財政赤字、貿易赤字という双子の赤字に苦しみ続けている国の通貨が、世界の基軸通貨であること自体が不思議なことである。

ガイトナー米財務長官は、
『アメリカの消費に頼るな』
『ドル安に介入するな』
『アメリカはドルを基軸通貨とする責任がある』

都合のいい話である。
不安定で価値の低下する通貨が世界の基軸通貨であり続けるわけがない。

アメリカが基軸通貨にこだわるのは世界の安定のためではなく、
国際金融で儲けるためである。
懲りない国である。

基軸通貨であることは国際金融で莫大な利益を生むことができる。
インサイダーぎりぎりのことをすれば莫大な利益が転がり込む。
アメリカ金融のやってきたことはこれである。
少なくとも自国の通貨政策によって世界経済の一歩先を読むことができる。

このような通貨に世界の基軸通貨の保障を与える必要はない。
早晩アメリカ経済は低迷する。
借金が多すぎるのだ。
日本の持つアメリカ国債は諦めざるを得なくなるだろう。
それでなくてもドル安になればなるほど日本の持つアメリカ国債の価値は減少する。(ドル建てであるから)

日本の藤井財務相は、アメリカドルを基軸通貨とすることを擁護するような発言をした。
こういうところは相変わらずアメリカ追随である。


しかしアメリカの政権内部と深く関わってきた世界銀行のゼーリック総裁の狙いが何なのか、まだはっきりしたことは分からない。

ドルに代わる新たな金融の仕組みを作る際には、作るときに巨大な利権が発生するからだ。
欧州中央銀行(ECB)あたりが火付け役かとも思う。

とにかく藤井財務相が言ったようなドル一辺倒の金融政策は見直すべきである。

コメントを投稿