ひょうきちの疑問

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世界の金融、経済の動きに大きな変化が見られる。 副島隆彦

2016-01-18 10:53:50 | 国際金融

副島隆彦の重たい掲示板 より
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

[1851]世界の金融、経済の動きに大きな変化が見られる。
流れは急激に変わった。
副島隆彦
2016-01-17

副島隆彦です。 世界の金融、経済の状況が、1月15日をもって、大きく変動したようだ。 
この トレンドの大きな変貌をいち早く知って、みなさん、自分の財産を守る、態勢に入って下さい。


(転載貼り付け始め)

****編集長へ


2016年1月17日

副島隆彦から

 急激に事態が変わりました。
年初の 1月6、7日から 株式の暴落開始を受けて、少しは持ち直すように見えましたが、12日(戻し)、13日(下げ)、14(700円暴落)、15日(90円安) を受けて、
安倍政権は急激に、体調を崩して、どうやら5月には安倍退陣 の 話が急に出ています。


 NYダウは、1月15日(金)は、16,000ドルを割って、15,988 ドル で引けました。 
日経平均も、17200円ぐらいの引け、ですが15日に、17,000円を割って、16000円台が出現しました。 
私が、祥伝社本『再発する 世界連鎖暴落』(昨年の11月初め刊)で 書いて説明した、
「 日経平均17000円の攻防戦が続く」の通りとなりました。 
私の本の予言(予言)から2か月が経(た)って。そのとおりになりました。

 
 これで「7月の衆参の同時選挙で、安倍の長期政権化 」 という 夢みたいな馬鹿話 は、もう消えたでしょう。  

 私は、ロシアの冬将軍のさなかに、モスクワ略奪から敗走するナポレオン軍を追撃した、ロシアの民族の英雄、百姓兵士から出世した クトゥーゾフ 将軍 の ような気になって来ました。 
大作映画「戦争と平和」の中でも、タイガの森の中から、じっと敗走するナポレオン軍を見つめているクトゥーゾフ軍の姿が描かれていました。  


 あるいは、1953年に、スターリンの死の3月5日 のあと、7月27日に、
NKDV(エヌ・カー・デー・ヴェー 、ソビエト国家保安省本部)に、モスクワ郊外の2個戦車師団を引き連れて、ジェーコフ元帥が、突入して長官のベリヤ を逮捕、拘束、した(このあと、べリアは裁判に掛けられ処刑)歴史事件のことを思い出します。
そして、そのあと9月12日に、フルシチョフが第一書記になった。


あの感じが、日本にも出現しつつある、と 判断します。

 いくら、安倍晋三が、日本国内の政治家たちで自分への反対派や、メディアへの恫喝、圧殺を加えても、 
GPIF(年金運用資金)を株に突っ込んで、、国民の年金に手を掛けて博奕で摺(す)ってしまって、損失の残高が、30兆円とかが出ている、
と それで安倍政権が平穏では済まない。


 今、閣僚たちは、雁首(がんくび)をそろえて、安倍晋三以下陰鬱(いんうち)な感じで頭がおかしくなっているのではないか。
国民の年金資金を、30兆円も吹き飛ばして、それでタダで済むとは私は思わない。


その一部はアメリカに貢いで、ゴールドマンサックスの社員たちがアメリカ株に突っ込んだ資金だ。

今、安倍政権の内部 は、急激に相当に深刻な破局の局面に来ている。

 だから、「7月に向けて、日本株は23000円にまで上がる」(1月5日の財界人がそろっての賀詞=がし=交歓会で)
のシナリオは吹き飛んだ、と 考えるべきでしょう。


私、副島隆彦は、「連鎖暴落は副島隆彦のブランドである」を旗印に、ここで反撃、反攻に出ます。 
そうしないと私の名折れだ。 
私の言論を信頼して、投げ銭(一冊ずつ買ってくれること)をしてきた人たちへの失望 となる。  


 私は、自分が年末に遭った大きな苦境に耐えて、 耐えて耐え抜いて、地獄から這い上がる気持ちで、
苦悩から歓喜へ(「第九」 ヴァーグナーのバイロイト祝祭劇場でも、1872年のオープニングで これを演奏している。全ドイツの音楽家たちの一斉の無料奉仕で ) の気分です。


 朗報の第一報は、昨夜の よしなお君からの、以下の宋文州(そうぶんしゅう。この人は、中国安全部のスパイだろう)のツウイッターでした。 
そうしたら、さっさと 日刊ゲンダイが1月15日付で、
「(GPIFの) 損失額は21兆円に倍増」 の 記事が出ていました。
あー、あー、あー です。 


 彼ら国家犯罪者どもの、国民裏切者どもの大失策、アメリカへの資金貢ぎ係たちの 地獄の断末魔が、始まりました。

 なあに、30兆円ぐらいは、また、マーケットを操作して(いいように、制度改変して。法律も変えて)取り戻してみせるさ、 
と、大きいことを言える人がいたら、言ってください。 
ばくち打ちは、そういう試練に耐えるのだ、と言えるものならいってごらんなさい。 


 中国から始まった 世界的な株崩れ であろうとも、「そんなものは、自分たちのサイエンス(近代学問)の予想の範囲に入ってなかった」、「想定外の事態だ」 と、
アメリカのFRBイエレンたちも考えているようだ。
だが、そんなことは、言い訳(弁解、エクスキューズ excuse )にはならない。 


 アメリカは、このあとも無理やりでも、金利上げ を続けて
「景気は回復しつつある。雇用統計は、大きく改善。デフレからインフレ基調になりつつある」
と大嘘(おおうそ)を付き続けるだろう。
が、本当はもう対策は立たない。 


 アメリカがドルによる世界一極支配を続けよう、として 世界中の資金をアメリカに吸い上げよう、とすればするだけ、その打撃がアメリカ自身にも跳ね返る。 
資金を奪い取られた、インドや、ブラジルなどの新興国の 一方的な衰退だけでは済まない。
世界大不況の元凶である ヨーロッパと アメリカの先進国がいくら居直っても、世界経済のこれからの変調は、避けられない。 


「世界中の投資家が、リスク資産である株式から、安全資産である国債に資金を移動させている」だとか、
「だから、国債の価格(=利回り)が、日本国債の利回り(イールド)が 年率0.2%と、ゼロ金利になっている」と、
新聞は書く。 
が、次は、その国債(ナショナル・ボンド)が、危なくなりつつある。


 安全資産である、
とさんざん喧伝(けんでん)された先進国の国債自身の暴落が近づいている。


 リーマン・ショック(2008年9月15日)のあとの、
QE(キュー・イー、 金融緩和マネー)のザブザブの、
国債の大発行( アメリカだけで4兆ドル。480兆円)で、
この国債に毒が回っていて、国債自身がリスク資産となっている。
先進国の国債に逃げ込めば、資金は安全だ、ということはなくなりつつある。
国債の暴落が近づいている。  


副島隆彦拝

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